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山梨の零戦を見に行く 【2014/08/20】

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山梨県にある河口湖自動車博物館、正確には併設されている河口湖飛行機館へと行って来ました。
一年のうち8月の一ヶ月のみしか公開されない変わった博物館ですが、展示されているものは零戦二一型・五二型、一式陸攻などマニア垂涎のものばかり。
特にオリジナルの二一型は国内ではここだけの展示なので、ぜひとも訪れたかった施設だったんですね(国立科学博物館の保存機は複座型の改造機、後はレプリカ)。

そんなわけで見ていきます。



零式艦上戦闘機二一型。先行量産型である一一型を基に、空母へ搭載出来るように仕様変更した型。本格的に量産され、長大な航続距離と高い運動性、大火力により緒戦の快進撃を支えました。
爆装も出来て、30kgないし60kg爆弾2発を主翼に装備できます。他の方が撮影した写真だと爆装状態で展示してあったのですが、今年は無しのようですね。

この91518号機(中島製)はヤップ島で回収されたもので、90%がオリジナルの部材を使って復元され世界で唯一栄12型発動機を搭載した機体とのこと。搭乗員は坂谷茂少佐で、尾翼の機番は「A1-101」つまり赤城の艦載機になっています。
なおA1-101機は 木村惟夫一飛曹が搭乗していたとのことなので機体の出自とは一致していないようです(赤城艦載機仕様になる前はオヒ-101だったよう)。とはいえ、赤城艦載機のマーキングがされた零戦には興奮してしまうものです。



二一型の特徴が翼端の折りたたみ機構。空母のエレベーターに収まるように50cmずつ折りたためるようになっています。
他にも着艦フックや無線帰投方位測定器が一一型から追加されています。



一式陸上攻撃機二二型。海軍の主力陸上攻撃機で、マレー沖海戦で英海軍の戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスを撃沈するなどの活躍をしました。
ただ、防弾装備を一切省いてしまったため一撃で火を吹いて撃墜されることも多かったらしく、「葉巻」や「ワンショットライター」という残念なアダ名で呼ばれることも・・・。これしかり零戦しかり防弾性能低すぎぃ。

この12017号機(三菱製)は機体の後ろ半分がヤップ島で回収されたもので、前半分は新造とのこと。2013年に胴体の復元が完了し、機銃も装備されました。一式陸攻の現存機は世界でもここだけということで大変貴重です。



機首に装備された機銃。ザクマシンガンを連想させます。



尾翼には「龍41」のマーキング。



日の丸の中心にあるハッチ。ここから出入りするのはなんかかっこいいな。



零式艦上戦闘機五二型。零戦の後期型で主翼の長さを縮めたり推力式単排気管で速度向上を狙ったりしているのが特徴。
この1493号機(中島製)は栄31型発動機、四式射爆照準器を装備した後期型です。
尾翼のマーキングは「豹187」で、「豹」は第61航空戦隊第263航空隊の別称です。自他ともに豹部隊と呼んでいました。1944(昭和19)年2月からマリアナ諸島、西カロリン諸島に進出し米機動部隊と交戦しますが、米軍のF6F相手に不利な戦いを続け7月に定数72機を全機失い解隊となりました。



栄発動機。
他にも4〜5台くらいが置かれています。



九三式中間練習機。搭乗員育成のための練習機で、橙色で塗られていたことから「赤とんぼ」と呼ばれていました。この機体はシルバーですが。前に訓練生、後ろに教官が乗っています。
これはレプリカだそうですが、こういう機体も興味深いです。



艦上爆撃機「彗星」で特徴的な水冷式発動機「アツタ」。零戦とは形からして違います。メカニックはさっぱりなんでアレですが。



零式艦上戦闘機二一型。
92717号機(中島製)は、内部構造がわかるようにあえて外板を取り付けていない状態で展示してあります。骨組みや発動機の取り付けなんかがよく分かります。1機くらいはこういうのがいても面白いですね。



大戦期の機体の他にもロッキードT33Aや、



ブルーインパルスのF86Fもあります。

こんな感じでした。他にもまだ数機ありますがこのくらいで。
入館料は1000円ですこしお高い印象でしたが、保存活動のためのカンパと思えば安いものかなと。一式陸攻のさらなる復元に期待しています。また来よう。



ちなみに敷地内にも色々なものがありました。
フォルクスワーゲンのタイプ2・・・でいいのかな?



1190号蒸気機関車。コッペルのCタンクで鶴見臨港鉄道や国鉄などを経て晩年は三井埠頭で走っていました。状態は良くない上に木々が邪魔で綺麗に撮影できないと、割とぞんざいな扱い。



ボンネットバス。やけにホイールベースが短いけど大丈夫なのか?


Ç46カーチス。でかい。
浜松エアーパークにあるのと同型機。



C46の脇にいたトヨタの消防車が気に入りました。かわいらしい。

かなり楽しめました。こういう系が好きな人は行ってみるといいと思います。


   
少し寄り道して富士急行の河口湖駅へ。ヤマノススメのポップが立てられていました。まあ見てないんですけど。



これを見に来ました。富士急行8000系。元小田急20000形「RSE」です。2000形に代わる新しいフジサン特急です。
2000形の車体にやたら描かれた富士山のキャラクターは引き継いでいます。車両が変わってもインパクトは変わらないなあ。



駅構内でも撮影。もともと白かっただけにあまり抵抗感はないですね。いいじゃないか。



ハイデッカーの20000形の弱点だったバリアフリー対策は、それ用のスペースを2号車に作ることで解決。そこだけ窓の天地が拡大されたのでちょっとしたゲテモノ感が味わえます。


これでうどんを食べて帰りました。おしまいです。

作ったものまとめ

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これまでに作ってきたプラモデルを時系列順にまとめています。
ガンプラ・スケールモデルがごっちゃになっています。今後分けることになるかも?

2014/09/20 更新




【1/700 大日本帝国海軍 初春型駆逐艦 初霜(1945年)】




【1/144 MBF-01 M1アストレイ】




【1/700 大日本帝国海軍 睦月型駆逐艦 望月(1943年)】




【1/700 大日本帝国海軍 陽炎型駆逐艦 浜風(1944年)】




【1/72 大日本帝国海軍 零式艦上戦闘機五二型(宮部久蔵搭乗機)】




【1/100 ZGMFG-515 シグー】




【1/100 GW-9800 ガンダムエアマスター】




【1/700 帝国海軍 青葉型重巡洋艦 青葉】




【1/700 帝国海軍 吹雪型駆逐艦 吹雪】




【1/144 RX-78GP01 ガンダム試作1号機(ゼフィランサス)】




【1/700 帝国海軍 天龍型軽巡洋艦 天龍・龍田




【ノンスケール ソ連軍 Su-37UB チェルミナートル(紅の姉妹搭乗機)】




【1/24 軽トラ移動屋台(八目鰻屋)】




【1/144 RX-77D ガンキャノン量産型(リド・ウォルフ搭乗機)】




【1/48 陸上自衛隊 87式自走高射機関砲】




【1/48 M9 ガーンズバック(メリッサ・マオ搭乗機)】




【ノンスケール 日本帝国軍 XFJ-01b 不知火・弐型(タリサ・マナンダル搭乗機)】




【1/144 AMS-129 ギラ・ズール親衛隊仕様】




【1/144 MS-06D ザク・デザートタイプ】




【1/144 MP-02A オッゴ】




【1/144 AMS-119 ギラ・ドーガ重装型】




【1/144 MS-18E ケンプファー】




【1/144 RGM-89S スタークジェガン】




【1/144 ZGMF-1017 ジン(イライジャ・キール搭乗機)】

舞鶴project ~Maizuru guardian office Soul. その4 【2014/05/04〜05】

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周遊バスに乗って次にやってきたのは、海上自衛隊舞鶴地方隊の北吸桟橋です。
土休日にこの桟橋の一般開放を行っていて、桟橋から護衛艦を眺めたり甲板上の見学もできたりします。
この日の広報艦はこの通り。先の遊覧船で予習済みですね。



はやぶさ型ミサイル艇「うみたか」。小さいですけど単装砲とミサイル4基を装備した強そうなやつ。



ミサイル発射筒。1基無いですけど整備中かなんかですかね。



はつゆき型護衛艦「まつゆき」のおしり。ごちゃごちゃしているの。
艦尾甲板にはMk29 8連装ミサイル発射機が装備されています。



まつゆきの艦橋構造物。れーだーがひしめいています。右にはミサイル発射筒もありますね。
現用艦は大戦期の戦闘艦と比べるとあっさりしすぎているきらいがありますが、こうやって近くで見てみると現用艦もなかなか。



「まつゆき」の艦首側。
はつゆき型は老朽化に伴い順次退役および練習艦への変更が進んでいます。次に舞鶴に来る頃には「まつゆき」も護衛艦の役目を終えているかも知れません。



桟橋の地面にはレールが敷設されていました。カーブの半径が小さすぎることから、鉄道用の専用線である可能性は低そうです。
近隣にあるレンガ倉庫から物資を運搬する小さなトロッコ用の線路であると推察されます。



さて、この日の甲板見学が出来る護衛艦はしらね型ヘリ搭載護衛艦「しらね」です。はじめは「あたご」や「みょうこう」といったイージス艦じゃないのかとぶーたれていましたが、よく考えてみれば今建造しているヘリ護衛艦「いずも」が来年に就役すれば、置き換えられるのは「しらね」なわけで、これは却って貴重な見学ということになるのでは。
しらね型は背負式の単装砲2門が力強くていいですよね。大戦期の秋月型を彷彿とさせます。



というわけで乗艦します。
68式三連装短魚雷発射管です。このMk46短魚雷の射程は長くて15kmほど。大戦期の酸素魚雷には及ばない射程です。そこまでの射程に魚雷は活躍しないってことですかね。



そしてこれがかの有名なアスロックランチャーです。アスロックは対潜魚雷を目標まで打ち上げたのちパラシュートで着水させ、着水後は誘導魚雷として敵潜水艦を沈めるというもの。


【ジパング】みんな大好きアスロック米倉

まあ、アスロックといえばこれですよね。いやまあ、ランチャーは違ってるんですけどね。



73式54口径5インチ単装速射砲。先述の通り2門を背負式に装備しているのでかっこいいのです。



左から「しらね」「ふゆづき」「あたご」の艦橋。



「あたご」のSPY-1レーダー。イージスシステムの要といえるレーダーです。



127mm単装砲。たった一門の砲で何が出来る!とか言うと撃墜されますんで。



20mmCIWS。弾幕とか張るやつ。白い筒はコンピューターかなにかだったはず。



艦尾のヘリ甲板。大型ヘリ3機を収容できます。今の「ひゅうが」や「いせ」といったヘリ護衛艦が空母のような全通甲板なのと比べると艦種こそ同じDDHとはいえ別物ですね。



トンボ釣り用のクレーンなのかなというにわか提督並みの想像力。



「しらね」「ふゆづき」「あたご」の並び。
思えば「しらね」は少し昔に清水港に広報展示しに来た時に乗艦したことがあり、それ以来の再会ということになります。少しですが見知った艦があと少しで退役というのは寂しいですね。
最後まで立派にその任務を遂行していって欲しいです。



補給艦「ましゅう」のおしり。大きすぎです。これより大きなのが「いずも」なわけですからいやはや・・・。


次の目的地へと急がなければなりませんのでこの辺で撤退。
護衛艦を間近で見学することができた貴重な経験でした。他の地方隊の護衛艦も見に行きたくなりました。


その5へ→

しずてつバスフェスタに行く 前編 【2014/09/21】

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9月20日は「バスの日」だそうで、1903(明治36)年のこの日に初めて日本でバスが走ったことから来ています。10月14日の鉄道の日と同じような感じで、各事業者がそれに合わせてイベントを行っているようです。
地元のバス会社であるしずてつジャストラインも9月21日に清水でイベントを行うとのことでしたので、行ってみることにしました。ちなみに第1回らしいです。

静岡から静鉄電車に乗って新清水へ。そこからシャトルバスに乗って会場であるエスパルスドリームプラザに向かいます。
シャトルバスは昔は普通のマイクロバスだったような記憶ですが、いつのまにか専用ラッピングがされたレインボーが充当されていました。なかなかおしゃれ。でもオレンジじゃないんだな。



ドリームプラザに着きました。なんやかんやでここに来るのも久しぶりな気がします。いつの間にか観覧車出来てるし。会場はこれに隣接している日の出ドリームパークです。



というわけで、順番に見ていきます。入って一番最初に目にするのはこの県外路線用塗装のセレガ(西久保営業所535号車)。しみずライナーに充当されている4列シート車です。



非公式側はハッチが開いていて、普段見えないところも見られました。



リアのハッチ。エンジンとか汚物タンクとか。



ポンチョ(唐瀬営業所73号車)。安東循環用の小型バスです。旧モデルのポンチョを持ってくるとは。



レインボーII(西久保営業所512号車)。レインボーIIだけど顔はエルガミオというややこしいやつ。これは窓下にHINOって書いてあるのでにわかに優しいです。
さくらももこ氏の「静岡市はいいねぇ」ラッピングがされています。氏は清水出身なんで「静岡市」には妙な違和感がですね。
それと、このイベントあくまで「ファミリー向け」なので、まともにバスの車体は撮れませんでした。そもまともに撮ろうとは思ってないわけですがね。こういうイベントだから多少はね。



ブルーリボンシティハイブリッド(西久保営業所652号車)。ハイブリッド車です。2世代前の塗装である銀地に青帯の通称「銀バス」塗装になっているのが特徴です。かっこいい。
導入時は鳥坂営業所配属でしたが、富士山の世界遺産登録に合わせて清水の西久保営業所に転属。エコを押し出すために世界遺産三保松原へのアクセス路線である三保松原線に重点的に充当されているようです。
ちなみに、行き先表示器を弄って自分の名前を出してみようという企画に供されていました。宿原入口とか半原とか出したい人生だった。



ブルハイのリア。まあよく分からんわけで。



エアロスター(鳥坂営業所225号車)。静岡音頭LuLuCaラッピングという先週あたりから走り始めたという旬なバスです。
ちびまる子ちゃんの絵が入ったLuLuCaカードってことでいいんですかね。



はい、そして一番の収穫だったのがこのキュービック(小鹿営業所2438号車)ですね。しずてつに残っているのはあと数台とも1台だけとも言われている幻の車です。運用に入ることもほとんどないとかかんとか。見かけたら記録するなり目に焼き付けるなりするのが吉。
ネタ枠で来るかな?とこっそりと期待していましたが本当に来ました。やったぜ。ちなみに、華やかしラッピング車や高速車に比べると地味に見えたようで、人だかりがありませんでした。おかげで悠々と撮影出来ましたが。
これだけでも今回来た価値がありました。


この顔です。結構印象に残る顔です。一番最初に覚えたバスの車種がキュービックでしたね。
ちなみに相良営業所には東武顔のノンステキュービックがいるという噂。



ブルーリボンII(唐瀬営業所764号車)。アイバスという添乗員が同乗するバスです。お年寄り向けの車両らしく運用も静岡駅〜県立総合病院です。



販売ブースでは車体前面につける広告用のフロントマスクが売られていました。こんなの売ってるとは・・・。しかも200円という安さ。鉄道で似たようなのがあったら4桁は下らない。
自家用車に付けてみて一番使えそうな京都大阪ライナーのマスクを買ってしまいました。今度関西に行く時に付けてみよう(付けない



会場内の展示バスはこれで終わりですが、ドリームプラザにはあらゆるところから観光バスがやってきますので、駐車場もバスフェスタ状態。
東海バスのエアロバス。



中央交通バスの・・・なんだこいつ。
メルセデス・ベンツのエンブレムがあるから外車なんだろうなーと撮影時は思っていましたが、調べてみると独ネオプラン社のトランスライナーという車種だそうです。カバみたいなバスやな。



長電バスのセレガ。スーパーハイデッカーかな?



シグマ観光のセレガ。



東鉄バスのエアロエース。東鉄は東濃鉄道のことです。どこやねん。岐阜かな?


こんな感じでした。
ファミリー向けでしたが結構楽しめました。キュービックを見れたのが大きかったです。
次回以降は、しずてつだけでなくて、JRバスや山梨交通、阪急バスなど他の事業者も巻き込んでやれたらファミリー・マニア共々にとって面白いと思います。
また行ってみようと思います。

メインイベントは終わりましたが後編へ続きます。


後編へ→

しずてつバスフェスタに行く 後編 【2014/09/21】

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清水駅に戻って、しばし見バスします。ブルーリボンII。



ジャーニーK。



ちょうど来たエルガの55系統世界遺産三保松原行き。世界遺産アピールしてます。



この時は何気なく撮影しましたが、数日後に静岡市の要請によりしずてつジャストラインの三保松原の乗り入れを終了するとのニュースを知ることに。
観光地へのアクセスを不便にするのって・・・って感じですけどね。



7E。



96MC。



見バスし終えたら清水駅前商店街に飾ってある鉄道模型モジュールを見に行きました。清水市内線があった頃の清水橋というところを再現しているようです。
よく出来ていると思います。



商店街を通り抜けて静岡鉄道新清水駅へ。そのまま静鉄電車に乗って県立美術館前駅で1000系の撮影をします。
家康公四百年祭ヘッドマークの1006F。



無塗装1003F。



300形塗装1007F。久しぶりに急行運用を撮りたい気分です。



古庄で降りて歩いて近くの模型屋に寄って買い物をして、そこから最寄りのバス停でバスに乗って新静岡へ。ここでも見バスします。
鳥坂営業所のエアロスターK。なんだか中ドアの車両しか見ないだけれども、本当にレアなのか?



相良営業所のセレガR。ドアから見て貸切車からの転属でしょうね。コンコルド(パチンコ屋)の専用車と見紛う車両です。高速バスでフルラッピングというのも珍しい。



JRバス関東のセレガ。



ローザ。駿府浪漫バスの「竹千代くん」号。これで3種類コンプリートです。



相良営業所のセレガと岡部営業所のエアロスターKで締め。


こんな感じの地元ネタでした。

舞鶴project ~Maizuru guardian office Soul. その5 【2014/05/04〜05】

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北吸桟橋から歩いてやって来たのは、ずばり舞鶴鎮守府・・・もとい舞鶴地方隊の総監部地区。敷地内にある海軍記念館を見学できます。
元々は海軍機関学校の大講堂だったもので、現在は自衛隊員の教育施設として使われています。それを土休日を中心に一般公開しています。
館内は舞鶴鎮守府の初代長官でもあるかの東郷平八郎に関する展示を中心に、帝国海軍の資料が展示されています。館内の資料は撮影出来なかったのでありませぬ。



大講堂。






ひと通り見学して表に出ます。記念館のそばにある建物は海軍機関学校の学校庁舎だったもの。現在は総監部第一庁舎です。
一般人が見れるのはここまででしたが、他にも旧海軍の施設がありそうですね。



砲弾の形をした垣根。



鎮守府を後にします。歩道橋から見た護衛艦群。かっこいい。



周遊バスで赤レンガ倉庫に戻り、遅いお昼を。肉じゃがと肉じゃがコロッケをば。舞鶴は肉じゃが発祥の地とか何とか。



午前中は見学がそこそこだった赤レンガ倉庫を見直していきます。
旧舞鶴海軍兵器廠弾丸庫並小銃庫(左)と旧舞鶴海軍兵器廠雑器庫並預兵器庫(右)。ともに重文。



そういえば、倉庫内に入換機が静態保存されているとのことでしたがすっかり忘れていました。また来ます。



旧・舞鶴海軍需品庫需品庫。



側面。この時代の建物はいたるところにある装飾がいいですね。



倉庫の外には資材運搬用のレールが敷設されていました。



倉庫と倉庫を繋ぐレール。中央にはターンテーブルもあります。



旧・舞鶴海軍需品庫需品庫。



これにて鎮守府めぐりは終了。なかなか楽しめました。取りこぼしも少しあったのでまた機会を見つけて来なければなりませぬ。
周遊バスで東舞鶴駅に行き、見バスします。京都交通のブルーリボンですね。



旧中舞鶴駅跡地に蒸気機関車が保存されているということをいぶき501氏から聞いたので、それを見に行くべくバスに乗ります。
保存されていたのはÇ58形113号機でした。1939(昭和14)年製で草津線・山陰本線・宮津線などで32年間走っていた機関車です。欠品が何点かありますが屋根付きということもあり状態は良好。整備もされているようです。
キャブから前面に向かってランボードを使った歩廊が取り付けられていて、それに伴った小改造がされています。ランボードを歩くというのもそうないので、たまにはいいのかもしれません。
ちなみに中舞鶴駅の痕跡は残っていませんでした。南無。


これでこの日の行動は終了。宿泊するホテルへ行って休みました。
翌日へ続く。


その6へ→

近況報告@CANADA

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急な話ではありますが、私は今カナダに住んでいます。はい。
半年の間お勉強をしに行かせてもらっています。
だからといってここでは特に書くこともないのですが。
まだ住み始めてから一週間も経っていないので慣れないことだらけですし先のこともどうなるか分かりませんが、現地のこともおいおい記事にしていこうと思います。それよりも日本で起こったことを早く消化しないといけません。下手すりゃ半年かかる。
今日はカナダへの移動記です。さらっと書いていきます。



10月4日(土曜日) 羽田空港
静岡から羽田空港まで来ました。カナダへはバンクーバーへの直行便が羽田から出ています。羽田だとやっぱり近くていいですね。成田だとここからさらに2~3時間ですか?
両親が運転してきてくれた自動車を停めた駐車場から東京モノレールが見えたので、時間もあることですし撮影していきます。
1000形の旧塗装を撮影。幸先が良いです。これは次も期待してしまいます。



さらに1000形の500形復刻塗装が通過。ネタが続きます。



そして最新鋭の10000形も撮影出来ました。ここまで回収できるとは。
他にも1000形一般塗装や2000形とまんべんなく撮影出来ました。これで東京モノレールに未練はあるまい。

この後は携帯電話の凍結やら手荷物預かりやら外貨両替やら出国の手続きを済ませて出発時刻までのんびりします。だいたい4時間くらい。
その間に、ZeBon氏、京王宙氏、パテ石氏と黒鉄重工おなじみのメンツが揃います。見送りに来てくれたと。ありがたいことで。



実は機材が気になっていたので、展望デッキからそれを確かめに行くことに。
B767-300ERなのは分かっているのですが、コンセント付きかそうでないかが気になったわけです。これで機内の過ごし方を考えないといけません。
で、見に行った結果、コンセント無しの公算が高い結果に。ウィングレットの付いていない機体はハズレらしいです。残念。ちなみにレジ番はJA605A。



出発1時間前になったので保安検査場を通って出国します。みんなとはここでお別れ。
免税店がすごいと航空オタからは言われていましたが、免税店で売られているものがまあアレやアレといったものなのであまり興味わかず。
そして割とすぐに搭乗時刻になったのでいよいよ21:55発全日空NH116便バンクーバー行きに搭乗します。



コンセントなんてものは無かったよ。ディズプレイも4:3のちっせえやつだ・・・。
隣がいないのは良かったです。だいぶ楽な姿勢をとれます。



コンセントが使えればトータル・イクリプスでもやりながら過ごそうと思ったんですが、無いものは仕方ないので機内上映の映画を観て暇をつぶします。
最初にテルマエ・ロマエII。観にいこうと思って観なかったやつだ。画面ちっせー・・・。



機内食でし。和食でし。うまかったでし。



次に超高速参勤交代。これも観に行こうと思って行かなかったやつ。寝落ちしかけで話もよくわからないとあって途中でやめてしまいましたが。



寝ている間に夜が明けていました。窓を開けてみると見事な雲海が広がってました。これはきれい。



機内食その2。軽食です。ハムサンドェ・・・。



なぜか水曜どうでしょうも入っていたのでこっちを観ることにしました。全日空やるやん。



原付日本列島制覇の第1・2夜が観れました。どうせなら全部入れてや。高度3万フィートで大相撲みて笑う始末。



そしてカナダ時間14:35、バンクーバー国際空港に到着。9時間位のフライトでした。深夜バスで鍛えられたんでこのくらいどうってことないです。



横にはルフトハンザドイツ航空のB747-400(D-ABVU)。
入国検査を済まし、国内線搭乗口へ移動します。バンクーバーからトランジットでビクトリアまで行きます。短距離路線ですが果たして何が来るか。



DHC-8「よろしくニキー!」
DHC-8-300(C-FACT)でした。プロペラ機ですね。マジかよ。初めて乗るわこんなの。
ていうか地上から搭乗かよ。雨よけもないし。



そして離陸してみると・・・・・・うーんこれは。



異国に来てしまったんですね・・・。
妙にズシリと来ましたねこの景色は。



Nice boat.
なかなか撮れないよこんな画。


20分程度のフライトでビクトリア空港に到着。
この後ホームステイ先の人に拾われてステイ先へ行って移動完了です。

以上です。

それではまた。

舞鶴project ~Maizuru guardian office Soul. その6 【2014/05/04~05】

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舞鶴project2日めです。この日はもう艦船要素ゼロです。
西舞鶴駅からスタート。線路脇の駐車場から北近畿タンゴ鉄道のKTR8000形を撮影します。この後運用に着くのかな?



そのまま西舞鶴駅のKTRホームへ。KTR800形に乗ります。更新車ですな。



途中の東雲駅。今後同じ名前の駆逐艦が実装されるかもしれないので今のうちにネタ抑え。



由良川橋梁を渡ります。有名なところのようです。海を渡っているかのような感じがして迫力があります。
けいおん!でもここが出てきたらしいですね。



対潜番長軽巡的な駅、丹後由良。



そんなこんなで宮津駅に到着。JRの抹茶色113系5300番台が隣に停まっていました。なんだ、こっちまでくるんだ。



交換する西舞鶴行きのKTR700形も撮影。こっちは未更新車。ちなみに700と800の違いはトイレがあるかないか。



列車交換しても発車しないからなんだろうなと思っていたら、113系がいたホームにKTR700形「あおまつ」が入ってきました。
おう、まじか。西舞鶴から出発した列車だったので、これ乗れましたね。うーん惜しいことをした。
「あおまつ」は我々とは別方向に別れてしまうので、引き続きKTR800型に乗ります。



列車の終点、野田川駅に着きました。ここで降ります。
昔はここから加悦鉄道が分岐していたそうです。



KTR8000形の特急「たんごリレー」が来たので撮影。西舞鶴で見たのとは違う編成ですね。



小さいですが立派な貨物ホームもあります。昔は貨物の取扱が賑やかだったんでしょうな。



駅から丹海バスに乗り換え。うむ、ポンチョとはな・・・。
途中で立ち寄ったバス営業所に停まっていたボンネットバスと思しき車両が気になりましたな。あと与謝野町役場にあった加悦駅の駅舎も行ってみたかった。
でもいかんせんバスの本数が薄いからね・・・。また来ます。



加悦鉄道の廃線跡を転用した遊歩道。そう、我々が向かっている先は加悦鉄道に関する施設なのです。


その7へ→



舞鶴project ~Maizuru guardian office Soul. その7 【2014/05/04~05】

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バスに乗ってやってきたのは加悦SL広場。大江山鉱山駅跡を利用した鉄道保存施設です。

加悦鉄道は1925(大正14)年に丹後ちりめんのや村民の輸送のために設立されました。国鉄宮津線との接続駅である丹後山田駅(現・田野口駅)から加悦駅までの5.7kmが開業しました。
1939(昭和14)年には大江山でニッケル鉱山が発見され、加悦駅から2.6km延伸されました。
1945(昭和20)年にニッケル輸送は廃止され、貨物や旅客輸送もモータリゼーションにより衰退し、1985(昭和60)年4月30日に廃線となりました。

明治~昭和初期辺りの車両がたくさん保存されているので、前から行ってみたい施設でした。念願叶いました。



園外に保存されている京都市電N5。
1895(明治28)年京都市電開通とともに導入。表記はN5だが、実際はN23だという。
加悦鉄道とは直接関係のない車両ですが、展示されています。ちょっとくたびれていますが問題ない範囲だと思います。

園外展示は他にもありますがとりあえず中へ。



1261号蒸気機関車。
簸上鉄道(後に国有化)が1923(大正12)年、1260号・1261号を導入。1943(昭和18)年にニッケル輸送用に2両とも購入した。
閉山後は1260号は昭和電工富山に売却し、1261号は1967(昭和41)年まで活躍した。

国産機ですが、英国機が設計ベースになっているようです。



ハブ3号付随荷物緩急車。
独Van der Ziepem社1889(明治22)年製の木造緩急車。九州鉄道が導入し、伊賀鉄道経由で1927(昭和2)年導入。

こういうのが残っているのはいいですよね。
ちなみに加悦鉄道の社紋は片仮名の「カ」を8つ円形に並べたもの。カが8つで「カヤ」という洒落の効いた社紋です。同じような社紋は伊予鉄道(「イ」が4つ)がありますね。



ハ4975形ハ4975号付随客車。
1893(明治26)年鉄道省新橋工場製。1928(昭和3)年に加悦鉄道に譲渡され、1935(昭和10)年に廃車。

木造・2軸・二重屋根といういわゆる「燐寸箱客車」。ディズニーランドのウェスタンリバー鉄道みたいな馬車のようなコンパートメント式の座席配置になっています。
加悦鉄道導入後からえらく短命ですが、どうやら後述するハ20形へ車体更新するために導入したようです。よって、車体は復元されたものになります。



2号蒸気機関車。
英Rt. Stephenson製。1874(明治7)年に開通した関西初の陸蒸気(大阪~神戸)で運用。1912(明治45)年に鉄道員型式の123号に改番。
簸上鉄道経由で加悦鉄道開業時に導入。加悦鉄道の2号機として1956(昭和31)年まで活躍した。

日本の鉄道の黎明期からの機関車です。価値が有ることから国重要文化財に登録されています。



C58形390号機とC57形189号機。
加悦町が展示用として国鉄から借用した機体。C58は1946(昭和21)年汽車製造製。小樽築港機関区、北見機関区などに配置。C57は1946(昭和21)年三菱重工製。新潟機関区、直江津機関区、新津機関区などに配置。

国鉄の大型蒸気機関車ということで画になったり看板になったりしそうなものですが、園内の隅に追いやられている感がしました。これらに依らなくても魅力のある機体がたくさんありますし。



103号蒸気機関車。
1915年米H.K.PORTER社製。長門鉄道が導入し、その後東洋レーヨン滋賀工場で入換用として1964(昭和39)年まで使用。
廃車後は宝塚ファミリーランドで保存されていたが、同園閉鎖に伴いこちらへ移設。

加悦鉄道とは関係のない機体です。煙室扉あたりにアメリカらしさを感じられます。



103号は汽笛が4種類くらい付けられていました。わけわかんねえな。どれも鳴らせるようです。



DB201号ディーゼル機関車。
1953(昭和28)年森製作所製。戦後、石炭価格の高騰に伴う運転経費の増大に対処するため購入。蒸気の足回りを利用した草分け的ディーゼル機関車。森製作所製の機体いわゆる「森ブタ」の唯一の生き残り。

この日はちょうど加悦SL広場まつり(だったかな?)が開かれていて、動態保存車両の試乗が出来るわけなんですね。午前中はDB201+フハ2、午後はキハ101の運行です。
古典客車に乗れる機会なんてそうあるものではありませんから、もちろん乗ることにします。



フハ1形フハ2号付随客車。
1916(大正5)年名古屋電車製作所製。伊賀鉄道からの譲渡車で、1969(昭和44)年廃車。加悦鉄道で最も軽量な客車。



キハ101号気動車。
1936(昭和11)年日本車輌製。加悦鉄道10周年を記念して導入された半鋼製気動車。片ボギー台車構造の3軸車という珍しい形態をしている。

午後の試乗に使われる気動車。車体から張り出した荷物用の籠が特徴的。



次に行われる試乗会はすでに満席だったので、外から走る様子を見ることにしました。



復路は推進運転。車掌の信号さばきが見もの。
動いている姿を見ると興奮しますね。



で、その次の試乗会に乗りました。車内はロングシート。つめ込み対策というよりは車幅が狭いのでクロスシートだとろくに座席を配置できないからでしょうね。乗り心地はまあこの時代のものなんで悪いですね。
5分程度の乗車でしたが楽しめました。乗車料金という形で保存活動に寄付することも出来てよかったと思います。



TMC100BS。
1961(昭和36)年富士重工製。国鉄福知山機関区に配置。1978(昭和53)年に加悦鉄道に譲渡され、廃線まで保線・除雪作業に従事。



4号蒸気機関車。
1922(大正11)年川崎造船製。河東鉄道(長野電鉄)の3号機。1934(昭和9)年に譲渡され、1967(昭和42)年まで活躍した。旅客・貨物共に最も活躍した機体。

ベースは鉄道省1250形と同型です。あと付けの空気圧縮機が特徴的。



キ165ラッセル除雪車。
1938(昭和13)年国鉄土崎工場製。福知山客貨車区に配置。山陰本線、宮津線などの除雪作業を行う。廃車後は展示用として国鉄より貸与。



DB202号内燃機関車。
1963(昭和38)年日立製作所製。神奈川臨海鉄道で1984(昭和59)年まで使用された後、加悦SL広場が譲り受けた。車両入替の主力。



KD-4小型内燃機関車「カトーくん」。
1956(昭和31)年加藤製作所製。山陽本線万富駅のキリンビール専用線、日本専売公社専用線で従事。1976(昭和51)年廃車。

同型機が大井川鉄道でラスティに化けてましたね

続きます。


その8へ→

舞鶴project ~Maizuru guardian office Soul. その8 【2014/05/04~05】

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加悦SL広場の続きです。



遠州鉄道ト400形無蓋車ト404。
1923(大正12)年大阪梅鉢鉄工所製。2000(平成12)年に廃車になり、加悦鉄道保存会に譲渡。

加悦鉄道でニッケル輸送をしていたト1形に酷似していることから譲り受けたのだとか。



ハ20形客車ハ21。
1893(明治26)年逓信省鉄道庁新橋工場製のハ4975形ハ4995の台車台枠を流用し、1935(昭和10)年に北丹鉄道にて車体を新製した。

よくある機器流用車ですが、車体は昭和、台枠は明治製とスケールが違います。松葉スポーク車輪を履いているのもポイント。



ハ21の車内。
座席の横幅は狭いし背もたれも低いし、現代人の体格ではとても乗れたものではなさそうです。昔の日本人の体格の小ささが窺えます。



ワブ形有蓋荷物緩急車ワブ3。
1916(大正5)年大阪梅鉢鉄工所製。新製時はト1形ト2だったが、1943(昭和18)年に有蓋貨車に改造。形式名を現在のものに改番。1968(昭和43)年には輪軸をワブ2のものと取替。

ただの貨車だと思ったら奥に車掌室?っぽいのがありますね。



ヨ2000形車掌車ヨ2047。
1937(昭和12)年汽車製造製。国鉄の標準的車掌車。福知山・西舞鶴に配属され、1980(昭和55)年廃車。以後、展示用として借用している。



急に思い立ってお昼ごはんを食べることに。広場横の電車改造の蒸気屋という食堂に入ることにしました。
電車っぽ~い内装ですが、おそらく建て直しているかと・・・。



ペスカトーレ(だったかな?)を注文しました。美味しかった。
またここに来たら寄ろうかな?



南海電鉄1201形モハ1202。
1934(昭和9)年天下茶屋工場製。17m級木造車に代わる高性能18m級鋼製車として登場。1995(平成7)年まで貴志川線で活躍した。

南海電鉄の古い車。こっちも食堂の一部になっていますが(外板は)あまりイジられてないです。



東急電鉄3000形サハ3104。
1925(大正14)年藤永田造船所製。新製時は電動車だった。加悦SL広場譲渡後は、キハ083稼働までの繋ぎとして3年間稼働。
休車後は休憩車・食堂化に合わせて車体を大改造した。

東急3000形グループの一員なわけですが、車体はどこがオリジナルなのか分からないくらいに手を入れられています。残っているのは台枠と屋根くらいじゃないでしょうか?
出来ることなら車体そのままにしておいて欲しかったんですけどね。まあ仕方ないことです。



キハ08形気動車キハ083。
1955(昭和30)年国鉄苗穂工場にてオハ62-130を鋼体化改造。1962(昭和37)年同所にて気動車化改造。当初の型式はキハ40だった。配属は釧路。
1971(昭和46)年に国鉄から加悦鉄道に譲渡され、加悦鉄道廃線時のさよなら列車に充当された。

今日はこれを見に来た!と言ってもいいくらい見てみたかった車です。自走できない客車にエンジンと運転台を積んで走らせようというゲテモノ客車改造気動車です。おおキモイキモイ。
結局この試みは成功しなかったわけですが、運良く加悦鉄道に譲渡された車両が現在も保存されているという大変貴重なものです。
模型で作ってみたいですね。



再び園内へ。取りこぼした車両を回収します。
ハ10形客車が車庫内で修繕中でした。



転車台。
昔からここにあったものなのか、どこからか移築したものなのか?



40900形気動車キハユニ51。
1936(昭和11)年日本車輌製。芸備鉄道が発注したものだが国有化により国鉄キハニ40921に改番。
その後舟木鉄道を経て1962(昭和37)年に加悦鉄道へ譲渡、キハ51へ改番し、加悦鉄道廃線まで活躍した。

かご付き客車その2。キハユニってことで荷物室と郵便室も付いています。



恐ろしく簡便な運転台。ブレーキはブレーキハンドルもあるけど手ブレーキって・・・。



客室はロングシート。



荷物室と郵便室。



DC350形ディーゼル機関車DC351。
1956(昭和31)年汽車製造製。南部鉄道が発注。1967(昭和42)年に加悦鉄道が貨物機として導入。

この中では大きめのDLです。



キハ10形気動車キハ10-18。
1956(昭和31)年帝国車輌製。国鉄の大量輸送気動車の草分け。後年加悦鉄道に譲渡され、廃線まで活躍。

貴重なキハ10系です。キハ20系よりもやや角が角ばった車体が見分けるポイント。なんと抽象的な・・・。
バス窓の車両も随分とご無沙汰かほぼ初めて見たのかもしれないですね。



試乗車の入換が済んでいて、キハ101が走行線に入っていました。機関も回っていていい感じでした。
こっちにも乗りたかったのですが、帰りのバスの時刻と重なってしまうため、泣く泣く断念。それにもうバスの時刻が迫ってきていたので、ここから撤退することに。

メジャーな鉄道博物館と比べるとディープな世界でしたが、ここだけにしかない保存車がたくさん置かれていてとても楽しい施設でした。
地方私鉄でこれだけの量を収蔵している施設もめったに無いですから、これからの活動も楽しみにしています。また来てみたいと思います。



田野口駅に戻ります。
帰りのバスはエルガミオでした。


最終回へ→

ビクトリアの廃線跡を見る 【2014/10/06】

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そろそろカナダでの話も始めようと思います。
私は今ビクトリアという街に住んでいるわけですが、そこにE&N Railという1本の鉄道が通っていることを事前に確認していました。これがビクトリアのダウンタウンから伸びているので、見に行ってみることにしました。
ただこの鉄道、現在は休止しているらしく、どうも嫌な予感がします。



Blue Bridgeという橋を渡ります。手前にコンクリートのウェイトっぽいものが付いている変わった構造の橋ですが、可動橋です。今は使ってないようですが。
さてこの可動橋、道路用と鉄道用の2本があるのですが、あるのは道路用だけですね。もうこの時点で結末が見えてる気がします。
さらに言えば駅も見当たりません。はい、十中八九廃線ですね。

ちなみに、現在2016年供用開始予定の新しい橋を建設中のようで、道路用の橋もそのうちお役御免に。



なんかレールが伸びていただろう場所で新しい道路作っているんですよね。



最初に見つけた鉄道の"遺構"のようなもの。道路を跨ぐ鉄橋です。



ついにレールを見つけました!どうみても廃線ですね本当にありがとうございました。
いやいや、起点駅を移転させてる可能性だってあるし、これだけで判断するのは・・・。



踏切を見つけました。仮称として1号踏切とでもしておきます。
遮断機がないですねぇ。



2号踏切。1号から2号までの間に単線から複線になっていました。



公園の再開発・・・あっ(察し)
俺選手ここで全線廃線を確信。
今日のところはとりあえずRoundhouse marketplaceに行ってみます。



3号踏切。ここから線路にインします。



線路なう。
立入禁止区域じゃないしチャリ乗ったおっちゃんが線路の脇を走っていったし大丈夫じゃろ。



近くまで来ました。扇形車庫の他に転車台、機関庫数棟も付いているというかなり良い物件。
おそらく開業時以来の建築物でしょうな。ちなみに1913年開業の2013年廃止のようです。ちょうど100年だったんだな。



扇形車庫は10機分の格納庫がある非常に堂々としたもの。
ただ、転車台から車庫へ伸びている線路は3機分しかなく、末期のか細い運用を物語っています。実際に気動車3両でやりくりしていたようですし。



転車台。これも大きくて立派。電動だったと思います。



転車台は囲いがされているので横から見た時の見栄えは微妙・・・。
なお出来る範囲で車庫の中を覗いてみましたが、見えるところに車両はいませんでした。
しかし、再開発事業のホームページを見る限りでは末期に運用されていた気動車がどこかに格納されているように見えます。この写真が廃線前のものでなければの話ですが。



このようなちょっと残念な鉄道との出会いでした。カナダの旅客鉄道はもうズタボロですし、分かってはいたんですけどね。
ですが、貴重な近代化遺産が再開発される前に見られたのはよかったです。再開発自体も近代建築保存の点から見て良いことだと思いますし、きれいになった扇形車庫をまた見に行きたいところです。

今日のところはもうおしまいですが、廃線跡の話はもうちょい続きます。

舞鶴project ~Maizuru guardian office Soul. 最終回 【2014/05/04~05】

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田野口駅から北近畿タンゴ鉄道に乗り換えます。
乗り継ぎ時間が4分とバスからの乗り換えとしてはちょっとでも遅れたら終わりなだけにシビアなものでしたが、どうにか間に合いました。
心臓に悪いですね。あまりやりたくないものです。

このKTR700形に乗って、天橋立駅まで向かいます。



天橋立駅で特急「はしだて」に乗り換えて京都駅まで戻ります。
ここまで来たのだから天橋立を見ていくことだって考えましたが、この日の空は雲で覆われていてとても日本三景の一角を存分に味わえるとは思えず・・・。
なので、サブプランに変更して天橋立をあえて無視して京都へ向かいます。

乗るのは左側の287系です。新型快適なんじゃ。
もちろん、381系特急「こうのとり」との並びも抑えます!



側線に停まっていたもう1本の381系「はしだて」も撮影します。次に天橋立に来るときには引退しているかもですし。



京都駅で近鉄電車に乗り換えます。山陰本線から近鉄への乗り換えは遠いですな。
近鉄京都に踏み入れるのは初めてなので、手近な車両を撮影。30000系Vista EXですな。



乗るのはこの8810系。
これで丹波橋まで乗ります。



丹波橋で京阪電車に乗り換え。8000系の特急に乗ります。今回はハズレじゃなかったな。まあ混んでて座れなかったけれど。



樟葉で下車し、やってきたのはくずはモール内にあるSANZEN-HIROBA。2013年に引退した京阪3000系3505号車が静態保存されています。
同行しているいぶき氏たっての希望でやって来ました。自分もまだ訪れたことが無かったのでここに来れてよかったです。



車体に躍るテレビカーの文字。
自分にとっての3000系は大井川鉄道で何回か乗ったのと大阪に行った時に1回だけ撮影しただけでしたがそれなりに気になる車両です。



車内はいい感じに復元されているようです。どの年代に合わせて復元されているのか忘れてしまいましたが。



テレビも付いています。ブラウン管ではなく液晶テレビなのはまあ時代の流れですかね。しゃあない。



運転台。大井川鉄道のものとはだいぶ違うといぶき氏大興奮。
これの1ヶ月位前に大井川鉄道の3000系の運転台に入る機会があったので、なんとなく覚えていました。ふむ、確かに違うな。



これが大鉄の運転台。スピードメーターの部分以外は総取っ替えって感じですね。



他にも京阪の資料やレイアウトにデジタル動態保存なるプロジェクションを鑑賞して楽しみました。楽しかったどす。



あとは帰るだけですが、その前に夕ご飯。京都駅近くの新福菜館のラーメンとチャーハンを食べます。樟葉で結構時間を取ったのでささっと食べます。
黒いスープの見た目の割にはあっさりとした味です。チャーハンも味付けにラーメンのスープを使っていると思われ。おいしいです。
一方で隣の第一旭はいつ行っても行列が出来ていて中々入る機会がないです。今回も優先対象は第一旭だったんですけど行列ェ・・・。今後も要攻略対象です。



帰りは新幹線で!ぷらっとこだまを利用したので「こだま」でだらだらと帰ります。それでも2時間ちょっとで着くんですからやっぱ速いですな。

静岡で降りて全工程終了。お疲れ様でした!
いぶき氏も付き合ってくれてありがとうございました。


次回の鎮守府巡りをお楽しみに!

旅行記インデックス(2013年)

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2013年に旅行した記事のまとめです。
基本的に記事の第1回のリンクを貼ってあります。2回目以降は各記事に貼ってあるリンクを辿っていってください。
連載が長かったシリーズについては、要所要所にリンクを貼っています。

2014/10/24更新



<帰省するついでに山梨寄ってった 【2013/12/28】>




<【拉致旅行シリーズ】 183系マリ31と富士急の撮影 【2013/12/23】 >




<なんとなく群馬遠征 【2013/12/22】>




<東北本線走破の旅 【2013/12/07~08】>
・赤羽~白河~郡山~会津若松
・会津若松~塔のへつり
・塔のへつり~福島~飯坂温泉
・福島~利府~青葉城
・仙台~松島~東京(終)




<【拉致旅行シリーズ】 秋の中央西線で紅葉狩り 【2013/11/17】>




<【拉致旅行シリーズ】 RSE甲種輸送追っかけ 【2013/11/12】>




<いすみ鉄道と銚子電鉄を訪ねる旅>




<東京モノレールとその周辺の鉄道の撮影 【2013/9/14】>




<四国project ~Conquest of Japan~ 【2013/08/13~16】>
・東京~岡山~高松~八栗寺~瓦町
・瓦町~琴平~徳島
・徳島~鳴門~室戸岬
・室戸岬~高知
・桂浜
・高知城~土佐大正市場
・海洋堂ホビー館四万十
・打井川~宇和島~高松~徳島
・徳島~和歌山~水間観音~難波
・難波~伊賀鉄道~静岡(終)




<【拉致旅行シリーズ】 富士急の撮影 【2013/06/23】>




<日本工大の2109号蒸気機関車を訪ねる 【2013/06/15】>




<成田空港で飛行機の撮影 【2013/06/08】>




<E6系の甲種輸送を撮影する 【2013/06/01】>




<大井町線8090系と東横線の撮影【2013/05/20】>




<GWのSL乗車紀行【2013/05/03~04】>




<169系ラストランと上田電鉄【2013/04/28】>




<アニメ聖地巡礼旅行 その1 【2013/03/19~22】>
・東京~名古屋~白川郷
・金沢~和倉温泉
・和倉温泉~穴水~金沢~福井
・福井~長浜
・長浜~豊郷小学校
・豊郷小学校~修学院~名古屋~東京
・東京~大洗




<盛岡→東京 サイコロの旅2【2013/03/14~16】>




<東横線9000系を撮影【2013/03/07】>




<とある多摩の一条軌道(モノレール)と零戦【2013/03/03】>
・エンジン始動見学会




<後輩に拉致られ長野へ・・・【2013/02/24】>




<東武の電車に拉致られて・・・【2013/02/21】>

旅行記インデックス(2014年)

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陸上自衛隊の訓練展示を見学する その1 【2014/07/06】

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7月の話ですが、陸上自衛隊の富士学校・富士駐屯地の開設60周年記念行事の見学に行って来ました。
富士学校は陸上自衛隊の普通科・機甲科・野戦特科などの訓練・教育を行っている施設で、毎年この時期に記念行事で一般開放を行っています。この行事では観閲行進や訓練展示が見ものとなっています。当然私もそれ目当てです。
思えば、陸上自衛隊の駐屯地公開に行くのはこれが初めてのことです。

朝の6時に自動車で家を出て、8時前に現地に到着。駐屯地入口近くの駐車場はすでに満車で、案内されたのはどことも知れない土と高草だけの臨時駐車場。海苔川駐車場というところに車を停めました。



海苔川駐車場、歩くには遠い場所なんですが、そこは送迎バスがカバーしてくれます。続々と出てきます。
防衛省の日野ブルーリボンIIが来ました。トップドア、ツーステ、白無垢と文字通り異色の車両です。ナンバーは「練馬200は・137」?



三菱ふそうエアロエースも(練馬200は・・67)。これもトップドアツーステですが塗装は白と緑のツートンです。ちなみにどちらも方向幕は塞がれています。
これに乗って駐屯地内まで直行します。途中すれ違う乗用車の行列を見て「まだうちは早く来た方だったんだな」と思いました。



そして駐屯地内のグラウンドへ。ここで観閲行進や訓練展示が行われます。既に多数の装備が準備しています!



74式戦車。現役最古参で制式採用されて今年で40年の戦車ですが、未だ本土防衛の要を担っています。10式戦車と開発中の機動戦闘車(と保有戦車数の削減?)でようやく置き換えられるらしいです。
丸い砲塔が実にかわいい。



アクティブ式赤外線暗視装置を装備した74式戦車。砲身の左に付いている箱状の投光器がそれです。
丸っこい砲塔と角ばった投光器のギャップが実にかわいい。



90式戦車。120mm滑腔砲を装備したつよい戦車。でも重くてデカいので汎用性が低いです。実質北海道専用車。
写真の車両は戦車教導隊第3中隊所属。



こちらも90式戦車。所属は同第2中隊。



10式戦車。74式更新のための軽くて強い戦車です。チート戦車、変態戦車というあだ名もあるとか何とか。だんだん説明がいい加減に。
手前2両が戦車教導隊第1中隊、奥の1両が戦車教導隊隊長車両です。



富士急行のセレガR GJ。
招待客や政治家などの来賓客は観光バスで式典場までダイレクトに向かうことが出来るようです。



他にもずらりと並ぶ車両群。のちのち紹介していきます。



ジープも数台近くで見れるところに停まっていました。



セレガとジープのすれ違い。ミスマッチな光景です。

次回から観閲行進です。


その2へ→

ビクトリアの海軍基地を見てみる(?) 【2014/10/11】

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ビクトリアに来てから実質初めての休日。どこに行こうかと地図を見ていたら、バスで行けるところにカナダ海軍の基地があるのを見つけましたので、行ってみることになりました。

路線バスに乗ってDock yardバス停で下車します。ビクトリアの路線バスはBC Transitという事業者によって運行されています。かなり初見殺しのバスですが、運行頻度が高く系統運行が単純なので慣れれば便利な交通機関です。
バスに関してはまた別記事にて。



何かの艦の主錨。艦の特定は出来ませんでした。だいぶ古そうな雰囲気はしますが。



Japanese TSUNAMI。
「津波」が世界共通語になっているなんて話を聞いたことがありますが、本当なんですねー。



海軍施設の入り口。アポ取ってないんで入れるわけもなく。アポ取れるかもわからないですが。
周りから艦船が見れればいいかななんて思ってました。



ぼろぼろのスクリュー。
安全な職場を目指そう!みたいなことが書かれていました。訳してても背景が書かれてないのでよく分からなかったです。内容はネガティブだったし。
スクリューがぼろぼろなのも意図してのことかも・・・。



道を歩いていると消防署がありました。
レトロさを感じさせる消防車です。バックドラフトの世界みたいです。



海岸沿いに歩いて行き対岸に回りこんでそこから艦船を見ようと画策し道を進んでいたわけですが、先日見たE&N Railの廃線跡とぶち当たりました。



E&N Railは1913年から2013年まで運行していた路線(2011年からは運休状態?)で、ビクトリアとコートニーの間234kmを結んでいました。私鉄として創設されたと思いますが、晩年は国営の旅客鉄道VIA鉄道に吸収・再編されていました。
末期はマラハット号という単行のディーゼルカー列車が1日1往復だけ4時間半かけて走っていたというあまりにもお粗末な状態だったといいます。
延長230kmの鉄道を1日1往復の列車のためだけに残すというのはとてもですが割に合いません。そりゃ廃止になるわけだ。



エスクィマルト駅(Equimalt)だった場所のようです。駅の面影ないし、いやでもプラットホームなんて無かったのかもしれないし。いやでもこれはもうバス停・・・。



運行当時の写真が飾られていました。アメリカのバッド社(東急車輛にステンレス車両のライセンス契約をした会社)が開発したRDC(Rail Disel Car)シリーズです。
ステンレス板キハ20系に近い印象ですね。乗ってみたかったなあ。



路盤の一部は遊歩道化されています。この利用法も定番ですね。廃線になっても線路を剥がす金も無し。しばらくはこのまま"放置"されるかと思います。



さて、艦船が見えそうな位置まで回りこみましたが・・・木が邪魔で見えない。



逆光アンドケツという悪条件ですが見えました。ハリファックス級フリゲート5番艦レジャイナ(FFH-334 HMCS Regina)です。なんでや!
老朽化した護衛駆逐艦の置換えが目的だとか。哨戒ヘリコプター、シースパロー、ハープーンなどを装備した結構な重武装艦。



給油艦プロテクター(AOR-509 HMCS Prtecteur)。2009年に東京の晴海港に寄港したことがあるようですね。



さらに歩いて行き、踏切と廃線路を絡めた写真をば。ここに列車が来たらいい感じになると思うんだけどなあ。叶わぬ夢。


この先にあるショッピングモールでお昼を食べて、そこから出てるダウンタウン行きのバスに乗って帰りましたとさ。

陸上自衛隊の訓練展示を見学する その2 【2014/07/06】

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観閲行進の前に記念式典があります。
自衛隊員が前へ。



非常にきびきびとしたものです。この後将校や政治家の有り難いお話が1時間位続きます。眠い
ちなみに撮影陣地はグラウンド中央よりやや左に築きました。



式典が終わると、音楽隊の行進です。



音楽隊の行進中に後に控えている隊員達は観閲行進の準備にかかります。



ライト点灯!胸が熱くなるな!



せっかく演奏してくれているんですけれどもですね、総勢160両のエンジン音は音楽隊の演奏をかき消すには充分でしてね・・・。
曲目の紹介もかき消されて何言ってるんだか・・・。



さて、観閲行進の始まりです。
先陣を切るのは82式指揮通信車。観閲部隊指揮官である富士教導団長山中洋二陸将補が乗車している・・・と思われ。
部隊名とか装備品の詳しいこととか分からないんでそこはあしからず。



こんな感じで次に何が来るのかよく見えます。



96式多目的誘導弾システムを構成する車両群。先頭の車高の低いのが誘導弾の発射車両で、その後ろにいるのが観測機材、射撃指揮装置なんかを積んでいます。
光ファイバー有線による誘導弾で、装備しているのは日本だけ。他の国は開発しようとして失敗したらしいです。



96式多目的誘導弾システムの構成車両。それがどれかまではわからないです。なお6両で1ユニットです。



偵察バイク。静岡ホビーショーでよく展示されているので意外と馴染み深い装備です。



87式偵察警戒車。
名前通り威力偵察を主眼に置いた装備です。装甲と25mm機関銃などの火力を持っています。



82式指揮通信車。



軽装甲機動車。制式採用されていないので、○○式という型式を与えられていません。



89式装甲戦闘車。
陸上自衛隊唯一の歩兵戦闘車。歩兵戦闘車は、兵員輸送だけでなく、火砲を搭載した積極的な戦闘を前提とした車両のこと。なおお高い模様。
御嶽山の噴火で遭難者捜索のために投入されたのが記憶に新しいですね。



96式装輪装甲車。
自衛隊の装甲兵員輸送車では初の装輪車。タイヤ車なのでアスファルト上でも運用が容易で、イラク復興支援や東日本大震災でも投入されました。



1/2tトラック。79式対舟艇対戦車誘導弾を搭載しています。



高機動車。兵員輸送用車両で乗員は10名。



同じく高機動車ですが、こちらは陸自迷彩に加え荷台に中距離多目的誘導弾が搭載されています。
本来79式対舟艇対戦車誘導弾を置き換えるはずだった96式多目的誘導弾が、高すぎるわ6両1ユニットで複雑だわで使い勝手が悪かったので開発された、最新鋭の対戦車ミサイル・・・とのこと。


観閲行進、やっぱり1回じゃ終われませんでしたね。続きます。


その3へ→

陸上自衛隊の訓練展示を見学する その3 【2014/07/06】

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観閲行進の続きです。
後半は火力の高い装備を持つ特科教導隊の行進が続き、盛り上がってきます。



FH70 155mmりゅう弾砲。
西ドイツ・イタリア・イギリスが開発したものをライセンス生産したもの。
射撃要員と一緒にトラックで牽引されているってことなんですかね。



99式自走155mmりゅう弾砲。
89式装甲戦闘車をベースにした75式155mm自走りゅう弾砲の後継。射程は30kmでデータリンクにも対応。
とにかくデカいですね。52口径は大きいわ。



203mm自走りゅう弾砲。
アメリカが開発したM110A2のライセンス生産。
先ほどの99式155mm自走りゅう弾砲よりも小柄ですが、火力は陸上自衛隊中の野砲でも最大です。



87式砲側弾薬車。
203mm自走りゅう弾砲用の砲弾・装薬および要員を運搬します。



多連装ロケットシステム 自走発射機M270 MLRS。
多連装ロケットシステム(MLRS)はアメリカが冷戦時に開発した面制圧用の長距離支援火器で、発射されたロケット弾のクラスター弾頭により100×200mほどの範囲にクラスター爆弾の弾幕をばら撒いて非装甲車両や非防弾兵員を制圧するというもの。結構エグい兵器。
現在はオスロ条約によりクラスター弾頭を破棄することになっているので、M31ロケットを搭載しています。



MLRSの予備弾薬車。
すごい前に張り出しているバンパーだな・・・。



88式地対艦誘導弾。
捜索レーダー車、射撃管制装置、発射機などで構成されている対艦ミサイルシステムです。沿岸に迫ってきた敵艦を山間部に潜みながら撃沈するという運用を取ります。
この写真に写っているのは射撃管制装置です。



発射機。普通のトラックに誘導弾6連装を搭載しています。



気象測定装置 JMMQ-M5。
大気の温度・湿度・風向を測定し諸元情報を算出、射撃精度向上を行います。



遠隔操縦観測システム(左手前側)と対砲レーダ装置 JTPS-P16(右奥側)。
遠隔操縦観測システムは、ラジコンの無人ヘリコプターを使用し、偵察・観測を行うシステムです。写真の車両は追随装置というシステムを構成する車両の一つ。



3・1/2tトラック。
兵員輸送や物資輸送に使われる自衛隊の標準的トラック。災害派遣でもおなじみ。
写真では隊員を満載しています。



81式自走架柱橋。
河川など車両が通行できない箇所に迅速に橋を設置するための装備。74式特大型運搬車により運ばれます。橋梁の長さは10m。
90式戦車など通過できない車両があることから現在は07式起動支援橋が後継として開発されています。



91式戦車橋。
74式戦車の車体に橋梁長18mの戦車橋が搭載されていて、5分ほどで展開が可能。重量の重い90式戦車も通過できます。
アンバランスな見かけです。



そしてトリの戦車教導隊の行進です。すごい台数・・・。
10式戦車が6両、90式戦車が12両、74式戦車が5両の陣容となっています。



10式戦車。
90式戦車の性能を74式戦車並みの大きさと重量に収めるべく開発された最新鋭の第3.5世代戦車。国産の120mm滑腔砲やモジュラー装甲、C4Iなどのデータリンクを装備しています。
車両は戦車教導隊隊長車両です。奥を走るのは90式戦車ですね。



戦車教導隊第1中隊の10式戦車。



90式戦車。
冷戦時、ソ連のT-72戦車を上回るものとして開発された第3世代戦車。強力な120mm滑腔砲、強靭な複合装甲、高い機動力を併せ持ちます。
教導隊や教育隊を除けばほとんどが北海道に配備されているため、本州では珍しい存在です。写真は戦車教導隊第2中隊。



戦車教導隊第3中隊の90式戦車。
個人的には陸自の戦車といえばこれですね。



74式戦車。
61式戦車に変わる第2世代戦車で、105mmライフル砲、避弾経始装甲など防御力よりも機動力に重きをおいた戦車です。
一番の特徴は車体を前後左右に傾けられる油圧サスペンションによる姿勢制御機能で、山岳地帯での稜線射撃に威力を発揮します。この機能は90式や10式にも継承されています。
写真は戦車教導隊第4中隊。


これで観閲行進はおしまいです。戦車以外の装備品について知ることが出来て、よいものでした。
この後はいよいよ訓練展示です。


つづく

Royal BC Museumを見学する 【2014/10/17】

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ビクトリアのダウンタウンのそばにあるRoyal BC Museumに行って来ました。博物館です。
どんなものが収蔵されているのか楽しみですね。



まずは特別展のバイキング展を見ます。北欧の海賊バイキングについて知ることが出来ます。
バイキングが使っていた舟(レプリカ?)。



鉄鍋。
・・・
・・・・・・
うーんこの。なんか期待してたのと違うぞ?まあこれは特別展。常設展へ行きましょう。



貝やマンモスの牙の化石。



博物館の目玉、Woolly mammothです。マンモスですね。woollyは毛で覆われたとかそんな感じの意味です。
25,000~12,000年前の氷河期、北米北部、欧州、アジアの不凍の地域に群れで生息していました。
ブリティッシュコロンビア州でも一般的に生息していたようですが、温暖化と人類に狩られたことで消えていきました。

迫力はあるけど、模型かー。全身骨格化石でもあれば盛り上がるんだけど。



ガチョウ・・・の模型。
ただ、背景なんかの演出は上手いです。



アザラシ・・・の模型。



シカ・・・の模型。
あれ、もしかしてこの辺りって動物園無いの?



クマ・・・の模型。
うーんこの。



歴史系の展示に行きます。
歴史と言ってもカナダはまだ若い国なのでそれほど収蔵品があるわけでもなく。
当時の物品を収蔵しているコーナーでは、最近某妖怪に押され気味の黄色い電気ネズミが。



昔の自動車。車種はよう分からん。



昔の町並み。19世紀くらいかしら。もしかしたら移築かもしれない。



林業力の高い鉄道模型モジュール。すごい上手いです。今日一番の収穫と言ってよいでしょう。



鉱山エリア。掘削機が展示されています。



こんな感じで。



水車!水が流れて動く!すごい!



英国海軍ディスカバリー号の船尾。



カナダ海軍のサン・ローラン級駆逐艦3番艦スキーナ(DDE-207 HMCS Skeena)。1957年就役、1993年退役。
フリゲートクラスの船体に大型の哨戒ヘリコプターを搭載したことが注目され、海上自衛隊のはるな型やはつゆき型にも影響を与えています。
現在はハリファックス級フリゲートの就役により全艦退役済みです。



謎の艦。解説なしでした。


・・・とまあ、こんな感じでした。他にもまだまだ展示物があります。
なんだかんだブリティッシュコロンビア州の来歴故事について知ることができましたが、$24出す価値があるかと言われると首を傾げてしまう感じでした。あと$10低ければ人にもおすすめするかな?



最後に州議事堂を撮影しておしまいです。

陸上自衛隊の訓練展示を見学する その4 【2014/07/06】

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おまちかねの訓練展示です。
侵攻してきた敵部隊との接触からその制圧までの流れを行うというもの。
グラウンド内という制約のため本格的訓練とは色々遠いのかも知れませんが、実際の装備を使用するので迫力があります。隊員の動きも目を見張ります。



最初はOH-1ニンジャによる上空からの偵察。すごく細い。
OH-1は川崎重工製の国産の観測ヘリコプターで、索敵サイトをローター直下に装備しています。
無関節ハブローターシステムを搭載しているのが特徴で、宙返りやバレルロールなど従来のヘリコプターでは出来ない芸当が可能。
ただ、毎度ながら調達費がお高いので30機程度しか調達できなかった模様。



偵察を終えたOH-1に続いてやってきたUH-1から今度は斥候部隊が降下します。
UH-1は米ベル・エアクラフトの汎用ヘリコプターで、16,000機ほどが生産された西側ヘリのベストセラー。日本では富士重工がライセンス生産しています。



ロープを伝い地上へ降下。
いとも簡単にやってのけますが落ちたら死にますからね。すごいなあ。



奥へ行きます。出番終わりかな?



ヘリは引き上げていきます。
いかんせん天気が悪いんで暗いですな。



偵察オートバイによる地上からの偵察。敵部隊の位置や規模なんかを偵察します。



バイクを盾にして小銃の空砲を撃ちます。撃っているのは89式小銃かな?



87式偵察警戒車も登場。



空砲を撃ちます。25mm機関銃と侮る無かれ、迫力十分です。



AH-1による攻撃。
AH-1はベル・エアクラフトが開発した世界初の攻撃ヘリコプターで、富士重工のライセンス生産により陸上自衛隊では70機程度を保有。



仮想的部隊役の74式戦車。老兵は後進に訓練展示の華を譲ります。



まあこんな感じにボコボコにされるわけですが。
被弾した時は信号炎を上げます。色は数種類ありますが、それが表すところはよく聞こえなかったんで分からないです。



203mm自走りゅう弾砲(と写真の右に155mm自走りゅう弾砲)による射撃です。



砲身を上げます。
ここで、「大きな音がするので耳の保護にご注意ください」みたいなアナウンスが。空砲やし大したことないやろ~、そう思っていた時期が私にもありました。



やばかった。すごいやばかった。
それこそ鼓膜が破けるんじゃないかという程の轟音で、身体はビリビリと振動するし、心臓の弱いじいさんばあさんはそのままショック死してしまうんじゃないかと思うほど。
後で自衛官に聞いた話ですが、音は実弾の発射より大きいんじゃないかとのこと。もっとも、射撃要員は耳栓をつけているので正確なところは分からないそうです。



203mm自走りゅう弾砲の砲撃の後に、90式戦車が突入します。



戦車の空砲もこれまた凄まじい!



90式戦車の砲撃でアグレッサーの74式戦車が被弾します。



90式戦車の後ろに展開する92式地雷原処理車。
爆導索を積んだロケット弾を地雷原に向けて発射し、爆導索沿いに地雷原を爆発させ隊員や車両の通路を強制的に確保するという、なかなか体育会系的な装備。
ロケット弾を発射するはずもないので、カバーを開けるだけです。


長くなるので次回に続きます。


その5へ→
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