サンディエゴからアムトラックの「パシフィックサーフライナー」に乗って今回の旅行の始点ロサンゼルスへ戻ってきました。といっても、このユニオン駅にやってくるのは初めてですけど。
客車と屋根の隙間がギリギリ・・・。
サーフライナーとよく似ているけど、実は「メトロリンク」の通勤列車。戦闘のディーゼル機関車はMPI MP36PH-3C形890号機。後ろの二階建客車はヒュンダイロテムのバイレベル客車。 最後尾にはもう1機機関車がつながっているのですが、これは後述。
ロサンゼルス・ユニオン駅は、複数の鉄道会社が共同使用する駅。駅舎はもちろんプラットホームも共用します。いわば、新宿駅のJRのホームを小田急線や京王線も共用するようなものです。ロサンゼルス・ユニオン駅にはサザンパシフィック、サンタフェ、ユニオンパシフィックの3社が乗り入れていました。現在は、「アムトラック」の中長距離列車、ロサンゼルスの通勤鉄道「メトロリンク」、市内鉄道の「メトロレール」が乗り入れています。
ユニオン駅はホームの先が行き止まりの頭端式ホームです。ここが各列車の起終点だったことが伺える構造であります。ただ、駅舎は線路の終点の先にあるのではなく、線路の向きに平行して建っているので、線路の先には特に何もありません。ちょっとさみしいかな。現在もそれは変わっていませんが、「パシフィックサーフライナー」は、ユニオン駅が途中駅とする列車もあります。今私が乗ってきた785号もロサンゼルスよりも北のサンタバーバラまで走ります。なのでこのユニオン駅で列車はスイッチバックするのです。余談ですが、サンタバーバラといえばコマンドー民にはおなじみの地名ですね。大佐がサンタバーバラの北にある小島でドンパチするのだ。余談終わり。
振り返ってみると、ホームとの線路の間に機回し線があります。うーむ、これも客車列車のターミナル駅という雰囲気が感じられて良いです。こういう機回し専用の線路は日本ではもうほとんど見られないでしょう。今でもアムトラックの大陸横断列車の発着時に使われていると思います。たぶん。
バイレベル客車の制御客車。結構かっこいいので好きなのですが、大量採用している鉄道はメトロリンクだけですね。
制御客車の先には、BNSF鉄道の機関車が連結されています。これは、前に起きたメトロリンクの踏切事故で制御客車が脱線・正面が大破して衝突安全性が疑われたため、根本的な対策がされるまでの間ディーゼル機関車を連結して応急的な対策としているようです。その機関車は自前では賄えないので、貨物鉄道のBNSFから機関車を借りているのです。そう言っている間にメトロリンクの列車が出発していきました。このBNSFの機関車(GE AC4400CW形5621号機)が後ろ側なのですが、尾灯が無いので前照灯を点けてますね。何かしらライトを点けていれば何でもいいのか、って感じですか・・・。
停車中のパシフィックサーフライナー。
増結車のスーパーライナー(#34101)。もうこれの増結が常態化していますけどね。
メトロリンクの謎組成。二階建列車なのかな?
最後にパシフィックサーフライナーの編成を撮影してシメ。前にも書きましたが、パシフィックサーフライナーの機関車のEMD F59PHI形(458号機)は執筆している現在ではすべて新型機に置き換えられてしまいました。この写真も意外と早くに過去の光景となってしまったのです。機関車自体はまだ耐用年数内ですので、中古機として他の鉄道へ転属した機体もあるみたいです。
こちらは市内電車のメトロレール・ゴールドライン。地下鉄のレッドラインとパープルラインの他に、LRTのゴールドラインが乗り入れています。LRTはアムトラックのホームの横にあります。電車は全然ゴールドじゃないからアレなんですけどね。電車が他路線との共用なのかは知りませんけど路線名と車体の塗装を一致させる気はないようで。この電車はアンサルド・ブレダ製P2550形だそうな。
ホームを去って待合室へ。サンタフェ駅と同じスパニッシュ・コロニアル様式だそうな。高く重厚な木組みの天井が良いです。左右にある腰掛けも当時物でしょうなぁ。
ピアノを弾いているおじさん。
封鎖されていましたがこれは切符売り場です。使うこともないけど、ちゃんと残しているのだ。
そいで、駅の地下通路にあるサブウェイで夕ご飯。そしたら外に出ます。
駅の外に出て駅舎を撮影。ライトアップされて青っぽくなってますが、本来は白亜の駅舎なのです。のっぺりしている感はありますが、歴史的建造物なのです。時計塔があるのもアメリカらしいです。
UNION STATIONの文字。
ユニオン駅からは空港行バスに乗り換えます。
ロサンゼルス空港連絡バスのフライアウェイ(FLYAWAY)。公共交通機関での空港アクセスでは一番使いやすいと思われ。ロサンゼルス空港って規模がクソでかいくせに公共交通機関が貧弱なのです。鉄道じゃなくてバスが主要手段っていうのでお察しください。ただしこのバス路線自体は悪くない運行で、ユニオン駅発着の系統は30分間隔で運行(深夜帯は1時間間隔らしい)、24時間運行しているのです。
とまあ、これに乗ってロサンゼルス空港へ向かうのです。切符は、これもインターネットで事前に購入しているので、購入画面を運転手に見せるだけなのです。写真に写っている車両はヴァンフール(Van Hool) CX45。
今夜は空港近くのホテルを押さえてありますので、空港に着いたら空港とホテルを結ぶシャトルバスを呼びます。ところが私、アメリカで電話できないので、到着ロビーにある固定の呼び出し電話を使ってホテルに連絡するっていう、携帯電話の普及前の古い方法を使いました。というかまだこういうの使えるんだね。まあこれで助かりましたが。しばらく待たされてシャトルバスに乗りまして、ホテルに辿り着いたのでした。場所はBest Western Plus Suites Hotelというチェーン店。今回で一番マシな部屋だ。
サブウェイだけでは微妙に腹持ちが悪かったので、ホテルの近くにあるメキシコ系ローストチキンのファストフード店「El Pollo Loco」に行ってローストチキンを買う。ついでに隣のセブンイレブンでビールも買う。これで晩酌セットの完成だ。チキンの味は存外美味しくて、アメリカのファストフードも昔話だけ聞いていたステレオタイプな味よりはだいぶレベルが上っているんだろうなと思いました。
適度に酔ったところで、この日は終了。明日はもう帰るだけです。それでは今日はここまで。
その110へ→
客車と屋根の隙間がギリギリ・・・。
サーフライナーとよく似ているけど、実は「メトロリンク」の通勤列車。戦闘のディーゼル機関車はMPI MP36PH-3C形890号機。後ろの二階建客車はヒュンダイロテムのバイレベル客車。 最後尾にはもう1機機関車がつながっているのですが、これは後述。
ロサンゼルス・ユニオン駅は、複数の鉄道会社が共同使用する駅。駅舎はもちろんプラットホームも共用します。いわば、新宿駅のJRのホームを小田急線や京王線も共用するようなものです。ロサンゼルス・ユニオン駅にはサザンパシフィック、サンタフェ、ユニオンパシフィックの3社が乗り入れていました。現在は、「アムトラック」の中長距離列車、ロサンゼルスの通勤鉄道「メトロリンク」、市内鉄道の「メトロレール」が乗り入れています。
ユニオン駅はホームの先が行き止まりの頭端式ホームです。ここが各列車の起終点だったことが伺える構造であります。ただ、駅舎は線路の終点の先にあるのではなく、線路の向きに平行して建っているので、線路の先には特に何もありません。ちょっとさみしいかな。現在もそれは変わっていませんが、「パシフィックサーフライナー」は、ユニオン駅が途中駅とする列車もあります。今私が乗ってきた785号もロサンゼルスよりも北のサンタバーバラまで走ります。なのでこのユニオン駅で列車はスイッチバックするのです。余談ですが、サンタバーバラといえばコマンドー民にはおなじみの地名ですね。大佐がサンタバーバラの北にある小島でドンパチするのだ。余談終わり。
振り返ってみると、ホームとの線路の間に機回し線があります。うーむ、これも客車列車のターミナル駅という雰囲気が感じられて良いです。こういう機回し専用の線路は日本ではもうほとんど見られないでしょう。今でもアムトラックの大陸横断列車の発着時に使われていると思います。たぶん。
バイレベル客車の制御客車。結構かっこいいので好きなのですが、大量採用している鉄道はメトロリンクだけですね。
制御客車の先には、BNSF鉄道の機関車が連結されています。これは、前に起きたメトロリンクの踏切事故で制御客車が脱線・正面が大破して衝突安全性が疑われたため、根本的な対策がされるまでの間ディーゼル機関車を連結して応急的な対策としているようです。その機関車は自前では賄えないので、貨物鉄道のBNSFから機関車を借りているのです。そう言っている間にメトロリンクの列車が出発していきました。このBNSFの機関車(GE AC4400CW形5621号機)が後ろ側なのですが、尾灯が無いので前照灯を点けてますね。何かしらライトを点けていれば何でもいいのか、って感じですか・・・。
停車中のパシフィックサーフライナー。
増結車のスーパーライナー(#34101)。もうこれの増結が常態化していますけどね。
メトロリンクの謎組成。二階建列車なのかな?
最後にパシフィックサーフライナーの編成を撮影してシメ。前にも書きましたが、パシフィックサーフライナーの機関車のEMD F59PHI形(458号機)は執筆している現在ではすべて新型機に置き換えられてしまいました。この写真も意外と早くに過去の光景となってしまったのです。機関車自体はまだ耐用年数内ですので、中古機として他の鉄道へ転属した機体もあるみたいです。
こちらは市内電車のメトロレール・ゴールドライン。地下鉄のレッドラインとパープルラインの他に、LRTのゴールドラインが乗り入れています。LRTはアムトラックのホームの横にあります。電車は全然ゴールドじゃないからアレなんですけどね。電車が他路線との共用なのかは知りませんけど路線名と車体の塗装を一致させる気はないようで。この電車はアンサルド・ブレダ製P2550形だそうな。
ホームを去って待合室へ。サンタフェ駅と同じスパニッシュ・コロニアル様式だそうな。高く重厚な木組みの天井が良いです。左右にある腰掛けも当時物でしょうなぁ。
ピアノを弾いているおじさん。
封鎖されていましたがこれは切符売り場です。使うこともないけど、ちゃんと残しているのだ。
そいで、駅の地下通路にあるサブウェイで夕ご飯。そしたら外に出ます。
駅の外に出て駅舎を撮影。ライトアップされて青っぽくなってますが、本来は白亜の駅舎なのです。のっぺりしている感はありますが、歴史的建造物なのです。時計塔があるのもアメリカらしいです。
UNION STATIONの文字。
ユニオン駅からは空港行バスに乗り換えます。
ロサンゼルス空港連絡バスのフライアウェイ(FLYAWAY)。公共交通機関での空港アクセスでは一番使いやすいと思われ。ロサンゼルス空港って規模がクソでかいくせに公共交通機関が貧弱なのです。鉄道じゃなくてバスが主要手段っていうのでお察しください。ただしこのバス路線自体は悪くない運行で、ユニオン駅発着の系統は30分間隔で運行(深夜帯は1時間間隔らしい)、24時間運行しているのです。
とまあ、これに乗ってロサンゼルス空港へ向かうのです。切符は、これもインターネットで事前に購入しているので、購入画面を運転手に見せるだけなのです。写真に写っている車両はヴァンフール(Van Hool) CX45。
今夜は空港近くのホテルを押さえてありますので、空港に着いたら空港とホテルを結ぶシャトルバスを呼びます。ところが私、アメリカで電話できないので、到着ロビーにある固定の呼び出し電話を使ってホテルに連絡するっていう、携帯電話の普及前の古い方法を使いました。というかまだこういうの使えるんだね。まあこれで助かりましたが。しばらく待たされてシャトルバスに乗りまして、ホテルに辿り着いたのでした。場所はBest Western Plus Suites Hotelというチェーン店。今回で一番マシな部屋だ。
サブウェイだけでは微妙に腹持ちが悪かったので、ホテルの近くにあるメキシコ系ローストチキンのファストフード店「El Pollo Loco」に行ってローストチキンを買う。ついでに隣のセブンイレブンでビールも買う。これで晩酌セットの完成だ。チキンの味は存外美味しくて、アメリカのファストフードも昔話だけ聞いていたステレオタイプな味よりはだいぶレベルが上っているんだろうなと思いました。
適度に酔ったところで、この日は終了。明日はもう帰るだけです。それでは今日はここまで。
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