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Channel: 黒鉄重工
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続・ビクトリアの沿岸要塞跡地を見学する 後編【2016/3/22】

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その昔ビクトリアにいくつもあった沿岸要塞のひとつマコーリー砲台跡のあるマコーリー・ポイント公園へと来ました。見晴らしのいい司令部跡(推定)から海の方を眺めると、眼下には砲台の跡がまざまざと存在していたのです。

先日のロッドヒル要塞の方角を見る。ゴマ粒程度のフィスガード灯台が確認できるので、あそこらへんにありそうだなというのが分かりました。目視できるので、開光通信でもやり取りできそうですね。もちろん普段は電信線で通信していたんでしょうけど。

さっき通った赤レンガ小屋をもう一度通る。やけに鮮烈な赤レンガ色をしていますけど、塗り直したんだろうかね。金髪幼女が侵入を試みていますが、ガッチリと格子扉と錠で閉められているのでそれは叶わぬ望みなのさ。

格子扉の網の目はガバガバに広いのでカメラだけにゃ~んするのは楽勝です。写真のとおりですとしか書きようがないです。
で、砲台跡に着きました。司令部跡から見て左側の砲台です。やはり生々しいし、コンクリートの基礎もほとんど残ったままなんじゃないかこれ。知らんけど。ところでこういう円形の基礎が二段重ねになっていて中央に階段が付いているという構造はロッドヒル要塞には無かったですね。

巻き上げ機の腕が生えていました。しかし、その下は普通に地面でして、謎です。地下は埋められた・・・?

弾薬の仮置き場だっただろう基礎の部屋。注目は黒い扉でして、これもロッドヒル要塞では見なかった構造です。ただし、ロッドヒル要塞では初めから扉が無かったと言われるとたぶんそうではないと思います。この扉を観察すると、扉の周りにはヒンジと繋がっている枠があるのが分かります。ロッドヒルのを見返してみると、ちょうど枠がはまりそうな一段のへこみがあるのが見て取れます。なのでロッドヒルのものは扉が枠ごと撤去されてそのまんまというところでしょう。こっちの方が資料性が高い部分もあるというのは侮れませんな。

大砲があっただろうなという場所。ロッドヒルよりもやや小さめ。

相合い傘的な。

謎部屋。

弾薬を運ぶ通路ですね。

中央の構造物。よく見たらここは砲台じゃありません。たぶん弾薬庫ではなかろうか。

正面のコンクリート小屋の中。はあそうですか、としか書きようがない。

階段の奥に立っている灯籠みたいなやつは換気口です。その奥の扉は封鎖されています。換気口は地下へ繋がっているはずです。ロッドヒルの知見からして弾薬を保存しておくにも地下の方が都合が良いです。この換気口といいさっきの巻き上げ機といい、地下室が必ずあるはずですが、さすがにただの公園にそこまで自由に出入りさせるのは危険と判断されたんでしょう。地下への入り口は見つけられませんでした。恐らくはこの写真の扉が地下への入り口でしょうけど、これはどうも後から封鎖したような施工です。

最後に右側の砲台。左側の砲台と同じような構造です。

砲台のマウント部も同じですね。

謎部屋。

というところで以上。行ってみてよかったです。おしまい。

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