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Channel: 黒鉄重工
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【エマー1/72】ロッキードF-94Cスターファイア 製作

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前回F-94Bの製作記事を掲載しましたが、その時同時にF-94Cも作っていました。B型とC型は型式上は同一型式内のサブタイプ違いになっていますが、実態は全くの別物です。実際C型は初めは別型式として採用予定でした。B型とC型を同時に作ってその形状を比較してみようと思いました。特に塗装工程に於いては使用する塗料が全く同じなので、工程の簡略化が可能です。1機ずつ塗るより2機同時に塗ってしまったほうが準備と片づけの手間が少なくて楽です。

F-94Cのプラモデルも、黎明期の1960年代にアメリカメーカーから何種類か出た後は途絶えてしまいましたがその後1990年代に今回作るイギリスのエマーから新型が発売されました。マイナーな機種を製品化するメーカーでしたが、近年活動している様子がないので現存していないかもしれません。エマーのF-94Cは前期型と後期型の2種類が発売されています。私が購入した時は両方売られていましたが、主翼にぶっ刺さったロケットランチャーが印象的な後期型を買いました。

キットは太くて角張ったランナーが特徴的。彫刻は割とだるめに彫られています。これは先に作ったソードモデルのキットの方が繊細で勝っています。

デカールは厚くて追従性が無くて、性能低め。しかもこの個体は経年劣化で表面についている薄紙がデカールにくっついてしまい、剥がしたら薄紙が一部残ってしまいました。幸か不幸かデカールは丈夫そうでしたから、デカールを機体に貼り付け固定した後に湿らした綿棒でゴシゴシ擦ることで張り付いた薄紙をふやかしてある程度はがすことが出来ました。

あとはゲート切りがしにくいので、ニッパーで部品をえぐってしまわないように注意です。

まずコックピットから。計器盤はまっ平らでデカールも無いですから、なんとも割り切ったものです。しかし少しさみしいので、筆で白い点々をつけて計器っぽくしました。精密さはゼロですが雰囲気は出たので良しとしましょう。

空気取り入れ口は穴が塞がっていたのでドリルで開けました。ちなみに組み立ては総じてソードよりも楽です。

塗装は最初に書いていたとおり先に組み立てていたF-94Bと同時にします。初めに黒で塗装して、次に塗るガンクロームに深みをもたせるのと表面を平滑にしてやります。

塗装を終えてデカール貼りします。主翼のUSAFは、前縁に付くロケットランチャーに跨って貼りつきます。塗装工程を簡単にするためにロケットランチャーは別で塗っていましたが、この段階でロケットランチャーをくっつける必要があります。しかしロケットランチャーは艶消し塗装、機体の銀色は艶ありトップコートを最後にかけるので、マスキングゾルでマスクしておきました。デカールはごわごわで定着させにくかったので、マークソフターを塗りたくってどうにかくっつけました。

デカール保護のために艶有りクリアで薄くトップコートを掛ければ完成です。


古いキットで出来も相応のものでしたが、直前に作ったのがソードのプラモデルだったのでそれに比べると作りやすいものでした。このキットも実質的に絶版なので、今後数年の間でどこかの東欧メーカーが新規キットを出してくれないかしらと期待しております。


これがやりたかった、B型とC型の並びです。実在のアメリカの博物館でこれをやっているところはデイトンの空軍博物館だけじゃなかろうか。なんとなくは似ているけど、首からしっぽまで形がぜんぜん違うじゃんというのが分かるかと。主翼も微妙に形状違いますしね。
完成品はギャラリーにて。
<使用塗料>機体下塗り:C2ブラック
機体上塗り:C104ガンクローム
エンジンノズル:LP63チタンシルバー
主翼踏み板・機首レドーム:LP3フラットブラック
防眩塗装:C55カーキ
機内:N58機体内部色
座席:X18セミグロスブラック
座席枕:N47レッドブラウン

エマー 3003 1/72 ロッキード F-94C スターファイアー 初期型1/72プラスチック組み立てキット
エマー 1/48 米空軍F-94C スターファイア 戦闘機スケール:1/48
エマー 1/72 ロッキード F-94C スターファイアー 後期型 3004


 

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