HMCSハイダの続きです。艦橋からの眺めはこんな感じです。
次は艦橋から後ろへ進みます。艦橋のある階層から後ろを眺めてみるとこう見えます。
ボフォース40mm単装機関砲です。第二次世界大戦期の連合国側艦載対空砲の定番装備です。弊ブログでも過去に数度登場しています。HMCSハイダ新造時は20mmエリコン機関銃を装備していましたが、近代化改修時にボフォースへ置き換えています。ボフォースの砲身は-10度~70度まで向けることが出来ます。-10度というのがミソで、これによって朝鮮戦争に派兵された時は海面を漂う機雷を破壊するのに非常に役立ちました。HMCSハイダにはこれが4門装備されています。
右舷側のボフォース。
弾の大きさはこんな感じ。弾丸よりも薬莢のほうがずっと大きいのね。
右舷側の細い空中廊下を進みます。上部構造物の間を行き交うには便利です。
第二煙突に掲げられている赤い楓の葉。言うまでもなくカナダを示すものです。
上から見下ろすことのできる四連装魚雷発射管です。HMCSハイダにはこれが1基装備されています。再装填装置は無し。第二次世界大戦期の実物の魚雷発射管なんて初めて見たので、大変興味深いです。戦艦や空母にはありませんものね。
後部構造物へ来ました。ここには船の操舵輪があります。あれ、操舵ってここから行うんですか?しかし説明書きを読んでみると、ここは緊急用の操舵輪なのでした。うん、艦橋が露天だからって操舵まで露天なことないよね。メインの操舵室は今立っている構造物の下の階層に装甲された部屋にあります。やっぱり操舵は重要区画なので駆逐艦でも扱いが厳重です。
エンジンテレグラフです。左右に1つずつあって、2軸あるプロペラの制御をそれぞれできるようになっていたんだと思います。
いやしかし、ここも露天ですか。キャンバスを張れば雨は防げるかもしれないですけど、風や波を受けることはしょっちゅうでしょうから、これは過酷でしたでしょう。
側面と天井に窓の付いている四角い箱の中が主操舵室です。なんだか一見わからないような所にあります。ここからだと外の様子ましてや前方は見えないので、艦橋からの指示を受けて操舵します。
この部屋は武器の修理工房です。妙に現役感が漂っていて、今でもちょっとした修理はここでやっているんでしょう。
湖の方を見る。海みたいな広さですけど湖ですよ。タグボートが何艘か係留されていました。
3.5インチ砲の弾薬庫です。200発以上収納できるそうな。弾薬のキャニスターは連結されていて、転がりまわるのを防止しています。弾薬庫として使うからには頑丈でないといけないので、ゆえに砲兵の待避所としても使われたそうな。
艦尾に1基据えられている主砲は、艦首側の物と違いMk.33 3.5インチ連装砲になっています。これも近代化改修時に装備されました。朝鮮戦争派兵時に、沿岸を走行する北朝鮮側の補給物資を積んだ列車の機関車を攻撃する時にこれで射撃しました。砲弾が命中して機関車を破壊すると「列車撃破部」(Train Busters Club)に加入できるという国連軍側で人知れずできた非公式の決まりがありました。動員された駆逐艦乗りはこのクラブに入るために競争していたようです。こういう勲章的なクラブは他にもたくさんの種類があったみたいです。退屈だったのかなぁ、しらんけど。HMCSハイダが鉄道に攻撃を加えたのは1952年12月19日アメリカ海軍の駆逐艦とともに操車場を攻撃したときでした。その2週間後に列車に砲撃する機会に恵まれましたが、その時は列車が隧道に退避して失敗しました。列車の機関士も鴨撃ちのようにただ狙われているだけではたまらないので、隧道に隠れたり昼間は走らなかったりして砲撃を避けていました。年が明けて1953年1月29日に列車への砲撃が成功して、晴れてHMCSハイダも同年5月26日に列車撃破部への加入が認められたのでした。その後も機関車1台とその積み荷を破壊、またその後に機関車には逃げられたものの貨車は破壊しています。
正面側。
艦尾にはスキッド対潜迫撃砲が2つ。潜水艦を攻撃する爆雷を投射するための装備です。イギリスで開発されたもので、英連邦の艦に搭載されました。艦の後方に落とす形で運用されていた従来の対潜爆雷と違って、前方へ向かって投射できる点が特徴です。目標の動きを先読みして行く手に先回りして爆雷を落とす必要がなくなり、目標を見つけたら即座にそこへ向けて爆雷を投射することができるのです。スキッドは艦のソナーと紐づけ・管制されていて、潜水艦が迫撃砲の射程内に入ると自動で発射されます。爆雷は一辺40mくらいの三角形の形になるように着水して、潜水艦のいる水深で起爆します。潜水艦至近距離での爆発による水圧で潜水艦を破壊するのです。
FEAR GOD HONOUR THE QUEEN.という一節。HMCSハイダの標語でしょうか。訳すなら「エリザベス女王を敬う神を畏れよ」でしょうかね。
これは、爆雷を迫撃砲まで運ぶレールですね。分かりやすいことに爆雷は奥の構造物の蓋から出てきているようです。
その構造物の中へ入ってみると、爆雷の弾薬庫ですね。ハンドルを回すと収納されている棚から爆雷が出てきて、コンベアで次々外へ送り出せるようになっています。中々システマチックです。
というところで今日はここまで。
その21へ→
極美品船の舵 舵輪 木製舵輪 アンティーク 舵取り 操舵 船舵 船ハンドル インテリア ラット舵操舵輪 木製
金刚梵密 人間魚雷出撃す
森雅之
ますよね 日本海産 お刺身用 するめいか(真イカ) スルメイカ 7ハイ(1.5kg前後)原産国: 日本(日本海地方)酸化防止剤・漂白剤などは一切使用しておりません。
越前かに問屋ますよね
次は艦橋から後ろへ進みます。艦橋のある階層から後ろを眺めてみるとこう見えます。
ボフォース40mm単装機関砲です。第二次世界大戦期の連合国側艦載対空砲の定番装備です。弊ブログでも過去に数度登場しています。HMCSハイダ新造時は20mmエリコン機関銃を装備していましたが、近代化改修時にボフォースへ置き換えています。ボフォースの砲身は-10度~70度まで向けることが出来ます。-10度というのがミソで、これによって朝鮮戦争に派兵された時は海面を漂う機雷を破壊するのに非常に役立ちました。HMCSハイダにはこれが4門装備されています。
右舷側のボフォース。
弾の大きさはこんな感じ。弾丸よりも薬莢のほうがずっと大きいのね。
右舷側の細い空中廊下を進みます。上部構造物の間を行き交うには便利です。
第二煙突に掲げられている赤い楓の葉。言うまでもなくカナダを示すものです。
上から見下ろすことのできる四連装魚雷発射管です。HMCSハイダにはこれが1基装備されています。再装填装置は無し。第二次世界大戦期の実物の魚雷発射管なんて初めて見たので、大変興味深いです。戦艦や空母にはありませんものね。
後部構造物へ来ました。ここには船の操舵輪があります。あれ、操舵ってここから行うんですか?しかし説明書きを読んでみると、ここは緊急用の操舵輪なのでした。うん、艦橋が露天だからって操舵まで露天なことないよね。メインの操舵室は今立っている構造物の下の階層に装甲された部屋にあります。やっぱり操舵は重要区画なので駆逐艦でも扱いが厳重です。
エンジンテレグラフです。左右に1つずつあって、2軸あるプロペラの制御をそれぞれできるようになっていたんだと思います。
いやしかし、ここも露天ですか。キャンバスを張れば雨は防げるかもしれないですけど、風や波を受けることはしょっちゅうでしょうから、これは過酷でしたでしょう。
側面と天井に窓の付いている四角い箱の中が主操舵室です。なんだか一見わからないような所にあります。ここからだと外の様子ましてや前方は見えないので、艦橋からの指示を受けて操舵します。
この部屋は武器の修理工房です。妙に現役感が漂っていて、今でもちょっとした修理はここでやっているんでしょう。
湖の方を見る。海みたいな広さですけど湖ですよ。タグボートが何艘か係留されていました。
3.5インチ砲の弾薬庫です。200発以上収納できるそうな。弾薬のキャニスターは連結されていて、転がりまわるのを防止しています。弾薬庫として使うからには頑丈でないといけないので、ゆえに砲兵の待避所としても使われたそうな。
艦尾に1基据えられている主砲は、艦首側の物と違いMk.33 3.5インチ連装砲になっています。これも近代化改修時に装備されました。朝鮮戦争派兵時に、沿岸を走行する北朝鮮側の補給物資を積んだ列車の機関車を攻撃する時にこれで射撃しました。砲弾が命中して機関車を破壊すると「列車撃破部」(Train Busters Club)に加入できるという国連軍側で人知れずできた非公式の決まりがありました。動員された駆逐艦乗りはこのクラブに入るために競争していたようです。こういう勲章的なクラブは他にもたくさんの種類があったみたいです。退屈だったのかなぁ、しらんけど。HMCSハイダが鉄道に攻撃を加えたのは1952年12月19日アメリカ海軍の駆逐艦とともに操車場を攻撃したときでした。その2週間後に列車に砲撃する機会に恵まれましたが、その時は列車が隧道に退避して失敗しました。列車の機関士も鴨撃ちのようにただ狙われているだけではたまらないので、隧道に隠れたり昼間は走らなかったりして砲撃を避けていました。年が明けて1953年1月29日に列車への砲撃が成功して、晴れてHMCSハイダも同年5月26日に列車撃破部への加入が認められたのでした。その後も機関車1台とその積み荷を破壊、またその後に機関車には逃げられたものの貨車は破壊しています。
正面側。
艦尾にはスキッド対潜迫撃砲が2つ。潜水艦を攻撃する爆雷を投射するための装備です。イギリスで開発されたもので、英連邦の艦に搭載されました。艦の後方に落とす形で運用されていた従来の対潜爆雷と違って、前方へ向かって投射できる点が特徴です。目標の動きを先読みして行く手に先回りして爆雷を落とす必要がなくなり、目標を見つけたら即座にそこへ向けて爆雷を投射することができるのです。スキッドは艦のソナーと紐づけ・管制されていて、潜水艦が迫撃砲の射程内に入ると自動で発射されます。爆雷は一辺40mくらいの三角形の形になるように着水して、潜水艦のいる水深で起爆します。潜水艦至近距離での爆発による水圧で潜水艦を破壊するのです。
FEAR GOD HONOUR THE QUEEN.という一節。HMCSハイダの標語でしょうか。訳すなら「エリザベス女王を敬う神を畏れよ」でしょうかね。
これは、爆雷を迫撃砲まで運ぶレールですね。分かりやすいことに爆雷は奥の構造物の蓋から出てきているようです。
その構造物の中へ入ってみると、爆雷の弾薬庫ですね。ハンドルを回すと収納されている棚から爆雷が出てきて、コンベアで次々外へ送り出せるようになっています。中々システマチックです。
というところで今日はここまで。
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森雅之
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