野辺山で数か所の寄り道スポットに立ち寄った後は、ようやく「野辺山SLランド」へたどり着きました。施設名通り蒸気機関車を目玉にした小さな遊園地です。この蒸気機関車が台湾の製糖会社で走っていた軽便規格の産業用蒸気機関車というのがミソです。近いうちに行ってみようと思っていた施設ですが、自ら出向くより先に施設の閉園が決まってしまったので慌てて行くことになったわけです。
これが362号機です。1948年アングロ・フランコ・ベルジ製です。聞いたことのない会社ですが、これはベルギーにある製造会社です。台湾製糖公司でサトウキビを運ぶ作業に従事していました。時期不明ですが台湾製糖で廃車後に当施設の所有者が機関車をここまで持ち込んできたそうな。
ベルギー製蒸気機関車というのは馴染みがないですが、なんとなくの印象はドイツ機っぽいものがあります。好ましい産業用Cタンク機関車です。
水槽に取り付けられている台湾製糖の銘板。その下には蒜(にんにく)の文字の銘板が。なんでしょうね、これ。聞いておけばよかった・・・。
アングロ・フランコ・ベルジ社の製造銘板。
シリンダーから蒸気が漏れています。これでこそ蒸気機関車です。
さて、362号機を語る上で欠かせないのは不相応に巨大な出っ張り。本来なら石炭庫(コールバンカー)がある位置ですが、ここには重油焚きの蒸気発生装置が増設されています。機関車に本来備わっているボイラーは、日本の規制に適合せず使用が認められなかったと言われています。そこで外観が犠牲になりますがやむを得ない形で追加の蒸気発生装置を設置して走れるようにしています。なのでこの機体からは石炭の臭いがしません。なお、蒸気発生装置を動かすために発電機も積んでいます。個人的にはこの異形の形状よりも後端にこんな構造物を追加しても重心が安定しているんだということに感心しました。重心が前寄りにあるのか、あんまり重心移動しなかったのか。
本物の鉄道の他に庭園鉄道もあります。スイスの電気機関車みたいな見た目をしています。園の方に冗談で譲り受けないか聞かれましたが謹んでお断りしました...。結構値段するんだぞー。
とりあえず走行中のところを撮影しましょうかね。
出発しました。
踏切を通過。警報機付きの本格的な物ですよ。
線路は周回式で、長さはざっと300mくらいでしょうかね。
人間が歩くのと同じくらいの速度で走るので、走り去ってもすぐに追いつくことができます。
高原っぽい。
お花畑。周回線路ですが情景の多様さに富んでいるので、色々なシーンを切り取ることができます。
アウトカーブからの構図もいけまっせ。
下からのあおり。
園内には静態保存機もあります。これは7号蒸気機関車です。井笠鉄道のコッペルです。
うん、コッペルだね。1923(大正12)年製で、1961(昭和36)年まで井笠鉄道で使われました。井笠鉄道最後の蒸気機関車でした。
岐阜工事局の土車モ-200号。ようわからんですがJR東海の車両だった?保線車両ですね、これは。
反対側にはクレーンがあります。保線車両が保存されているのは珍しいです。
他に動態保存のディーゼル機関車2機が車庫にあるんですが、外にはなかったので見れずじまいです。見せてと頼むわけにもいかんし。
昔のデパートの屋上にありそうなお金を入れるタイプの遊具。古そうですが意外と綺麗です。
これも屋上にありそうなゴーカート。SL乗るのもいいけど自分で動かすのがいいですよね。
次の回の走行も撮影です。これは意外と力強そうな構図で撮影できたかしら。
煙突から煙は出ないですが、ブラスト音と漏れ出す蒸気は間違いなく蒸気機関車です。これは空気圧縮式との決定的な違いです。
この後ももう少し園内に滞在した後、ここを後にして帰路につきました。閉園前になんとか一度訪れることができてよかったです。閉園後の機関車の行く末については関心事でした。貴重な動態保存機が3機もいるので、稼働状態を維持できるような譲渡先が望ましかったです。そんなところに鉄道模型メーカーの関水金属(KATO)が複数機を引き取って、新工場の敷地に庭園鉄道を建設してここの機関車を走らせる計画のようです。再始動する日が待ち遠しいです。
夕飯として清水SAで食べた伝説のすた丼で締めようと思います。おしまい。
沖縄県産 生さとうきび(サトウキビ) 食用 400gパック×2名称:生さとうきび真空パック詰め
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ゴディバ (GODIVA)
これが362号機です。1948年アングロ・フランコ・ベルジ製です。聞いたことのない会社ですが、これはベルギーにある製造会社です。台湾製糖公司でサトウキビを運ぶ作業に従事していました。時期不明ですが台湾製糖で廃車後に当施設の所有者が機関車をここまで持ち込んできたそうな。
ベルギー製蒸気機関車というのは馴染みがないですが、なんとなくの印象はドイツ機っぽいものがあります。好ましい産業用Cタンク機関車です。
水槽に取り付けられている台湾製糖の銘板。その下には蒜(にんにく)の文字の銘板が。なんでしょうね、これ。聞いておけばよかった・・・。
アングロ・フランコ・ベルジ社の製造銘板。
シリンダーから蒸気が漏れています。これでこそ蒸気機関車です。
さて、362号機を語る上で欠かせないのは不相応に巨大な出っ張り。本来なら石炭庫(コールバンカー)がある位置ですが、ここには重油焚きの蒸気発生装置が増設されています。機関車に本来備わっているボイラーは、日本の規制に適合せず使用が認められなかったと言われています。そこで外観が犠牲になりますがやむを得ない形で追加の蒸気発生装置を設置して走れるようにしています。なのでこの機体からは石炭の臭いがしません。なお、蒸気発生装置を動かすために発電機も積んでいます。個人的にはこの異形の形状よりも後端にこんな構造物を追加しても重心が安定しているんだということに感心しました。重心が前寄りにあるのか、あんまり重心移動しなかったのか。
本物の鉄道の他に庭園鉄道もあります。スイスの電気機関車みたいな見た目をしています。園の方に冗談で譲り受けないか聞かれましたが謹んでお断りしました...。結構値段するんだぞー。
とりあえず走行中のところを撮影しましょうかね。
出発しました。
踏切を通過。警報機付きの本格的な物ですよ。
線路は周回式で、長さはざっと300mくらいでしょうかね。
人間が歩くのと同じくらいの速度で走るので、走り去ってもすぐに追いつくことができます。
高原っぽい。
お花畑。周回線路ですが情景の多様さに富んでいるので、色々なシーンを切り取ることができます。
アウトカーブからの構図もいけまっせ。
下からのあおり。
園内には静態保存機もあります。これは7号蒸気機関車です。井笠鉄道のコッペルです。
うん、コッペルだね。1923(大正12)年製で、1961(昭和36)年まで井笠鉄道で使われました。井笠鉄道最後の蒸気機関車でした。
岐阜工事局の土車モ-200号。ようわからんですがJR東海の車両だった?保線車両ですね、これは。
反対側にはクレーンがあります。保線車両が保存されているのは珍しいです。
他に動態保存のディーゼル機関車2機が車庫にあるんですが、外にはなかったので見れずじまいです。見せてと頼むわけにもいかんし。
昔のデパートの屋上にありそうなお金を入れるタイプの遊具。古そうですが意外と綺麗です。
これも屋上にありそうなゴーカート。SL乗るのもいいけど自分で動かすのがいいですよね。
次の回の走行も撮影です。これは意外と力強そうな構図で撮影できたかしら。
煙突から煙は出ないですが、ブラスト音と漏れ出す蒸気は間違いなく蒸気機関車です。これは空気圧縮式との決定的な違いです。
この後ももう少し園内に滞在した後、ここを後にして帰路につきました。閉園前になんとか一度訪れることができてよかったです。閉園後の機関車の行く末については関心事でした。貴重な動態保存機が3機もいるので、稼働状態を維持できるような譲渡先が望ましかったです。そんなところに鉄道模型メーカーの関水金属(KATO)が複数機を引き取って、新工場の敷地に庭園鉄道を建設してここの機関車を走らせる計画のようです。再始動する日が待ち遠しいです。
夕飯として清水SAで食べた伝説のすた丼で締めようと思います。おしまい。
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