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Channel: 黒鉄重工
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【エレール】1/125 ボーイングMD-10(DC-10)【プラモデル製作】

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今回はエレールの1/125ダグラスDC-10を作りますよ。DC-10といえば垂直尾翼にぶっ刺さった第2エンジンが特徴的な3発ジェット旅客機です。他にはメーデー民のアイドルとしてその界隈では有名ですね。このエレール製のキットは、1975年初出の大ベテランです。実機のDC-10は1970年初飛行なので、実機の登場から程なくして製品化されたということですね。ただしこのパッケージは2017年の再販時にリデコされたものです。

キットの縮尺は1/125というおそらくエレールでしか聞いたこと無い数字です。同社の旅客機プラモデルで使われていた模様。1/100でも1/144にもなりきれない中途半端さがあります。それでも、3発ジェットのワイドボディ機DC-10ですから胴体は巨大で迫力があります。これは何かと大変そうだ。

胴体はこんなです。垂直尾翼と第2エンジンナセルも一体化されています。部品に走っているパネルライン彫刻は動翼部などを除いて凸線となっています。私は凸モールドを彫り直さない主義なので、このまま進めます。

主翼上面です。

主翼下面と水平尾翼です。

エンジン、降着装置、胴体フェアリングなどの小部品です。降着装置はかなり簡略化された表現です。強度は必要十分はあると思います。

この時代のキットにしては珍しく、操縦席の風防に加えて客席の風防も透明部品で表現されています。ただし、今回作るのは貨物機なので客席風防は使いませぬ。

胴体の裏側(コア側)に刻まれているエレールとDC-10の文字。こういうのいいですよねー。

アクリジョンを消化する目的も兼ねて胴体の内側は塗料を塗布して胴体の透けを防止します。

キットに付属するデカールはメキシコのアエロメヒコなのですが、馴染みのない会社なのでそれは使わないことにします。代わりに貨物航空会社のFedExにします。実機も見たことあるし、私にとってはDC-10 (MD-10)の運行会社といえばFedExという認識なので、それに決めました。FedExは貨物機だけ運行しているので、客席窓はすべて埋めてしまいます。窓はいつもどおり表をマスキングテープで塞いで、裏側から瞬間接着剤を窓の穴に流し込んで固めます。

接着剤が固まったらマスキングテープを剥がします。今回は失敗気味で、接着剤の中に気泡ができてしまい表面に穴が空いてしまいました。

気泡の出来たところはラッカーパテで埋めます。盛って削ってを繰り返してどうにかします。
タミヤ(TAMIYA) タミヤパテ(ベーシックタイプ) 87053-000内容量・32グラム。
タミヤ(TAMIYA) 

表面処理後白サフを拭いた状態。ラッカーパテはグレーのものを使いましたが、これだと白サフがパテをあまり隠蔽してくれず、胴体の白と色差ができてしまいました。グレーを覆うためにサフを厚塗するほかなく、ちょっとこれはまずかったです。凸モールドだったから厚塗りはあまり気にしなくても良いことが幸いしました。


成形時の離型が難しいのか、胴体は歪んでいます。これは胴体を接着する時に難儀するやつです。ただ接着するならともかく、段差が出ないように止めるのは難しいのですよ。胴体はひねったりねじったりして矯正しましたが完全にまっすぐにはならず。最後はテープで仮止めした胴体の合わせ目に強力な接着ができるMr.セメントSPを流し込んで力づくで接着しました。
GSIクレオス Mr.セメントSP/スーパーパワー 40ml 接着剤 MC131速乾強力接着剤
GSI クレオス(GSI Creos) 
セメントSPは速乾性なのでものの十数秒で接着完了となりますが、数日間洗濯ばさみで抑えていました。それでも接着剤で無理やり止めているので手を滑らせて胴体を床に落としたら、衝撃で胴体が割れてしまうんじゃないかと気にしながらの作業となりました。

塗装を終えたところです。基本色の白、胴体腹の灰色、尾部の紫という順番で塗りました。

胴体尾部は垂直尾翼に沿って塗り分け線が斜めに入っているのでマスクが難しい部分です。ですが、過去の製品にこれと同じ塗り分けがあったのでしょう、塗り分け線の彫刻が入っていたのです。その凸線にそってマスキングテープを貼ることで簡単にきれいに塗り分けることが出来ました。

一方腹の灰色は塗り分け線が無いので雑です・・・。

主脚の形状は簡易的なものです。DC-10は脚が4本生えているので脚が1本浮いているような組み立てになりやすく、車輪装着時の高さ調整や脚を組み立てたときのチリ合わせは注意が要ります。

第2エンジンのノズルも簡単な形状です。

第1,第3エンジンナセルです。

ファンです。

FedEx機を再現するためにDRAWデカールのデカールシートを用意します。海外ECサイトから購入します。これはMD-11用ですが、DC-10/MD-10にも使えるデカールが付属しているので大丈夫です。今回はMD-10として作ります。外形はほとんど変わらないので大丈夫です。

中身はこんな感じ。昔のロゴマークも入っているみたいです。

操縦席風防は塗りつぶしたあとデカールを貼るつもりでした。でもあのデカールシートはエレールのキットを採寸して作ったものではないようで、違う縮尺の別のキットを素にしてそれを1/125縮尺に大きさを調整したものだと思います。よって、デカールと成形品で風防枠の大きさが全然合わない事態となりました。結局、筆塗りで風防を灰色に塗りつぶして対処することにしました。これだたら透明のままでも良かったですね。

DRAWデカールは定着性や薄さや発色は良好なので使いやすいと思います。さすがにカルトグラフほどではないにせよ、です。

エンジンナセルにもFedExマーク。意外と主張が強いですな。

つやありクリアで部品をトップコートして、各部品を組み立てたら完成です。なにしろでかいので作業机に置いたら写真に全部収まりません。

昔のキットなので手間のかかる箇所もありましたが、巨大なDC-10を手にすることができて満足です。
完成品はギャラリーにて。
<使用塗料>胴体:GX1クールホワイト主翼:C73エアクラフトグレー主翼前縁:C104ガンクローム垂直尾翼:H39パープル主脚・車輪:C8シルバータイヤ:N77タイヤブラック風防:N69 RLM75グレーバイオレットエンジンノズル:H76焼鉄色エンジン:LP38フラットアルミ

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