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Channel: 黒鉄重工
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ぶらり帝都散歩 その6【2018/9/1~2】

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所沢航空発祥記念館の続きです。これはシコルスキーH-19です。1949年初飛行の初期のヘリコプターとして軍民問わず成功を収めた機体です。自衛隊でも輸送と救難用で66機配備されていました。ここの個体は陸上自衛隊の物ですね。

ボンネットに空冷星型エンジンが斜めに収まっていて、そこから操縦室の際を貫く形でプロペラシャフトが伸びていて、回転翼まで繋がっています。重心が下がったり貨物室を広く取れたりと合理的な設計で、それでいてなかなか豪快です。エンジンの収まっているボンネットの蓋はたまに開けられた状態で展示されている時もあります。

貨物室です。胴体に広いドンガラをつける設計はH-19が初めてだった、ような記憶です。

人が横になれるくらいの広さは有りにけり。

ローター部です。

後ろですねー。

バートルV-44です。1959(昭和24)年に陸上自衛隊が研究目的で2機購入したうちの1機です。同年に東海地方を襲った伊勢湾台風で災害救助に活躍したと言われています。これは回転翼を2つ備えた大型ヘリコプターです。回転翼が2つある分機体を大型化できるわけですね。でも回転翼をぶん回しているエンジンは1発です。

後部回転翼。軸は意外とか細いのだ。

背中に伸びているプロペラシャフトが網越しに見えます。

この穴はなんでしょうね。元からこうなっています。

セスナT310Qです。軽飛行機の代名詞になっているセスナですけど、これはちょっと大きいです。セスナだって双発機くらい作ります。組まれた鉄骨の中で浮いた状態っていうなんだか変わった展示のされかたをしています。

エンジンはコンチネンタルTSIO-520-BB。6気筒水平対向のレシプロです。排気量8500ccでターボ付き、285馬力あります。T310Qはこれを2発搭載しています。

機首のアクセスパネルが開けられた状態になっています。が、何が入っているのかよく分からなかったです・・・。

右翼は胴体から分解された状態で展示されています。エンジンも降ろされていますね。

ここからはエンジンの写真が続きますよ。これはゼネラルエレクトリックCT58-IHI-110-1。軸流式ターボシャフトエンジンです。ボーイング・バートルKV-107に搭載されていた物です。型番にIHIと書かれている通り、石川島播磨でライセンス生産された個体です。このエンジンは川崎でライセンス生産されたKV-107に載っていました。

ライカミングT53-L-11-A。軸流・遠心式ターボシャフトエンジンです。軸流式5段と遠心式1段を組み合わせたハイブリッドエンジンですな。遠心式から軸流式への過渡期に開発された時代らしいエンジンと言えましょう。ベルUH-1などに使われていたヘリコプター用のエンジンです。この個体は川崎重工でライセンス生産された物です。
ライト1820-103。またの名をライト・サイクロン9。空冷星型9気筒、1段2速スーパーチャージャー付きです。1930年代~1950年代にかけて生産されたロングセラー商品です。ボーイングB-17やダグラスDC-3に採用されているエンジンとして知られています。この103型はヘリコプター用の調整がされた物で、V-44が搭載していました。

空冷エンジンはこの空冷フィンがね、いいんですよ。

石川島播磨J3-IHI-7B。日本で初めて独自開発と国内生産を成し遂げた純国産の軸流ターボジェットエンジンなのです。富士T-1練習機に搭載されました。

コンチネンタルTSIO-520-BB。これはセスナの主翼から降ろされていたほうです。
というところで今日はここまで。

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