クライネ・シャイデック駅に到着しました。ヴェンゲルン・アルプ鉄道(WAB)ラウターブルンネン方面とユングフラウ鉄道はお乗換え。
WABはこの先、山を下って行った先のラウターブルンネン方面にも線路がつながっていますが、機関車(動力車)を常に麓側に置くような編成をしているので、もっとも標高の高いクライネ・シャイデック駅で運用が分断されます。
山羊が放し飼いされています。
クライネ・シャイデック駅からユングフラウ鉄道(JB/Jungfrau Bahn)に乗り換えます。ヨーロッパの鉄道駅の最高峰ユングフラウヨッホ駅までの7.2kmを40分もかけて結ぶ登山鉄道です。のろすぎ。最大勾配は250パーミルです。
現在の主力車両は、右に写っているBDhe4/8形電車です。ゴルナーグラート鉄道(GGB)と同じ三相交流を採用していて、パンタグラフと架線が2本あるのが特徴です。スイスでこの方式を採用しているのはこの2社だけだそうです。
BDhe2/4形電車です。こちらは旧型の電車ですね。
なお、今まで乗ってきたベルナー・オーバーラント鉄道(BOB)、WAB、JBを合わせてユングフラウ鉄道グループと一つのグループ会社とみなすこともあるのだそうです。もう合併しちゃえよ、って感じですがそうなると趣味的にはつまらなくなりそうなので個人的にはこのままがいいかと。
ユングフラウ鉄道グループには他にシーニゲ・プラッテ鉄道(SBR)、ラウターブルンネン・ミューレン鉄道(BLM)があります。
車内はいい感じのクロスシート。
それではユングフラウヨッホへ向け出発です。
!?
突然、車内の液晶画面から観光案内の映像が流れ始めたのですがなんとそこに映っていたのは「アルプスの少女ハイジ」。
画風が思い切り日本のアニメ版な上に日本語の案内も流れ、その声優も多分ハイジ役の杉山佳寿子さんという手の入れよう。クララも立ってるしびっくりした。
どうでもいいですが、ハイジのアニメは昔静岡にいたころに夕方の再放送を見たことがあるのであらすじは結構覚えています。
【オフィスCUE代表取締役】
スイスでハイジと聞いてこれを思い出したのは俺だけでいい・・・。
突然の地下駅!
JBはクライネ・シャイデックから隣のアイガーグレッチャー駅(Eigergletscher)までは地上を走るものの、あとは全てアイガーとメンヒの山の中をトンネルを掘って進んでいます。大半がトンネルの中なので車窓は大して面白くないです・・・。
ちなみに、ヨーロッパ最高地点の駅に乗り入れるからかどうかは知りませんが運賃もべらぼうに高いです。往復で177スイスフラン。円にするといくらになるのかは推して知るべし・・・。
今回は運よくユングフラウ鉄道100周年記念パス(後述)があったからよかったですが、いくらなんでもぼり過ぎw
さてこのアイガーヴァント駅、5分停車することになっていましてその間に駅を散策することが出来ます。
山の中の駅に何があるんだという感じですが、みんな駆け足で電車を降ります。
ちなみに駅は結構きれい。トイレもあるよ。儲かってんだな。
お、あれですね。
窓の外を見てみれば、そこには絶景が!山をくりぬいて作った人工の展望台です。まさに絶景。思えば高いところまできたもんだ。
地表があんなに低い所に。見ろ人が(ry
これで晴れていればなぁと悔やまずにはいられません。
5分しか停まらないのでささっと見学を終えて電車に戻ります。
1800年代末期から1900年代初頭にかけての工事だったので、トンネルは素掘り。このような高山にトンネルを通すことが困難なことは容易に想像できるわけで、先人の苦労がしのばれます。簡単に車窓つまんねとは言えませんね・・・。
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