ラウターブルンネンへ戻ってきました。ここから電車に乗ります。
電車に乗るには、この巨大ゴンドラに乗て700m弱登る必要があります。
ゴンドラで山の上へ行き、乗り換えると1両の電車が待っていました。
この鉄道は、ラウターブルンネン・ミューレン山岳鉄道(BLM:Bergbahn Lauterbrunnen–Mürren) で、ラウターブルンネンからミューレンの4.3kmをつないでいる小さな鉄道です。最急勾配は50‰と他の登山鉄道に比べれば微々たるもので、ラックレールもない普通の粘着式鉄道ですが、普通の鉄道にとっては結構な急勾配になっています。(ちなみにJRの最急勾配は飯田線の40‰)
終点のミューレン(Mürren)は、自動車で行ける道路が通じていない(!)ので、このBLMが唯一にして全ての輸送を担っています(恐らく)。この鉄道もユングフラウ鉄道グループのひとつに入っています。
普通のローカル線っぽい雰囲気。
今回乗ったBe4/4形31号は、アーレ・ゼーラント交通から2010年に買い取った最新鋭車です。なお1966年製の模様。貫通型の3枚窓車は整った顔立ちで、日本でも走っていそうです。
車内は普通のクロスシート。客室は半室で分けられていて、片方は喫煙者になっているのが珍しいですかね。
ゆっくりと進んでいきます。
放牧されている牛を何回か見かけました。
ミューレン駅へ到着しました。明るくあっさりとした室内です。
ミューレンの駅前。
ミューレンは避暑地やリゾート地として利用されているようです。
でもまあ、なんで車も通れないようなところに村を作ろうとしたんだ・・・。
雨なおかげもあって静か・・・。
一応車はあるらしいですが、ツェルマットのように電気自動車オンリーらしいです。
駅舎。最近建て替えたような感じですが、石レンガを使って周りの建物と調和させた辺りはいいなと思えます。
リゾート地になるくらいですからさぞいい景色が望めるんでしょうけど、だめだこりゃ。
誰かさんの石像。ミューレン村を開拓した人?
引き上げ線(?)に待機しているBe4/4がいました。
鉄道模型のフリーランスモデルにこういう電車がありそう・・・と思うぐらいベーシックなデザインです。だがこのシンプルさがいい。
ミューレンでは特に何をするわけでもなく、すぐにラウターブルンネンに戻ることにしました。これじゃあただの乗り鉄じゃないか!
駅舎と違ってホームはボロさを醸し出しています。線路の終端は何とも簡素。
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