小樽駅に戻ってきました。ここからはいよいよ「山線」へと入っていきます。
乗車したのは12時20分発のキハ150形による長万部行き。キハ150は2年前にも富良野線で乗りましたが、あちらがラベンダー色主体の帯だったのに対して、こちらはキハ40系などでもおなじみの黄緑色主体の帯、いわゆるJR北海道の標準色になっています。
そういえばこのキハ150形、JR東日本のキハ110系と車体や内装が似ていますね。いわばキハ110系の北海道仕様みたいな。
公式ではそういう書かれ方はされてないですがどこか繋がっているんだと思います。
さて、通常札幌〜函館を移動するのには苫小牧・東室蘭経由の通称「海線」がメジャーですが、今回はせっかくなので倶知安経由の「山線」を通ることにします。2年前に北海道へ来たときは旭川まで行ってますので、この山線を通ることで函館本線走破に一気に近づくのです。
山線と言われているだけあって、人里離れたところを走り、雪は一段と深くなっていきます。北海道だから大丈夫だとは思うけど止まらないか心配です。北陸のですっかりビビってしまってますw
倶知安を過ぎた後、途中に「こんぶ」という名の駅があるそうです。こんぶってあの昆布?と思いながら駅に着くのを待っていると、あらやだ本当に「昆布駅」だ。
名前の由来は北海道の他の地名と同じようにアイヌ語の当て字らしいですが、それにしても食べ物の駅名があるとはね。
最近は某さぬきうどん駅が批判されていましたが、別に何のことはない、もうちゃんとした食べ物の駅名があるじゃないか。某うどん駅はそれだけでは済まない問題のようですが。
他にも二俣駅は、廃車になった貨車の車体を利用して作った駅舎、いわゆるダルマ駅となっていました。
これも北海道ならではの駅です。
15時過ぎに終点長万部駅に到着。
北海道の普通列車の乗継はとってもゆっくり。30分以上の待ち時間なんて当たり前・・・ということでその合間にキハ183系特急「北斗」の撮影もできます。
普通列車同士の接続よりも特急と普通の接続を重視しているんですかね。
長万部駅駅舎。周りは特に何もない。
キハ40系に乗って一気に函館へ。一気といっても3時間以上かかるんですけどね。着いた時にはもう暗くなってるよ。
しばらくすると車窓左側には、通称噴火湾とも呼ばれる内浦湾が見えてきました。あいにくの天気なのが残念。
17時25分、いかめしで有名な森駅到着。ここで30分以上のバカ停をします。
これはいかめしを買ってこいと言っているようなもの。言われるがままいかめしを買いに売店へ向かいます。
いかめし売り切れてた・・・。さすがは人気駅弁。
しかし、もともとおやつにして食べる予定でおなかを減らしていたのに食べれないとわかるとさらにお腹が減る・・・。
仕方ないので駅前のコンビニで食料調達。
ここでも「北斗」を撮影しました。
今回乗った普通列車、通称砂原支線と呼ばれる函館本線の支線を通ります。「はまなす」や「スーパー北斗」ではここは通りません。先ほどの山線を走破しただけでは函館本線は走破できないのです。ここを通ってこそです。
あとはこの後の鹿島大野・仁山も経由しました。これは上り「はまなす」乗車時に通過済みです。
で、途中の流山温泉駅では写真のようなものがいました。そう、これ東北・上越新幹線の200系です。
なんでこんな縁もゆかりもないところにあるんだという感じですが、これは北海道新幹線の開通を願ってこの地に保存されたものなのだそうです。
そのおかげか、北海道新幹線の建設はめでたく決定し現在絶賛建設中ですが、開通時には200系が北海道の大地を走ることはおろか現役でいるかどうかも絶望的ですね。
ちなみに状態はちょっとヤバ目でした。開通するまでの間に解体されないといいけど。
途中で対向列車がシカと衝突した影響で15分程度遅れましたが、無事函館に到着。時刻は19時45分くらい。もうまっくら。
そして、函館本線を完全走破しました!
3杯目、函館塩ラーメン
一旦ホテルにチェックインした後、夕飯を食べに出撃。もちろん、塩ラーメンですね。3日3晩らーめん生活。デブコースまっしぐら。
翌日は函館を満喫します。
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