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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その35 【2015/07/08~18】

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2015年7月15日(水)6時38分
アルバータ州レイクルイーズ 旧レイクルイーズ駅
8日目です。この日は早起きして一人で旧レイクルイーズ駅へ向かい、カナディアンパシフィックの貨物列車撮影、いわゆる朝練をしてきました。昨日は何度も見たい場面で列車を見れたので、たぶん今朝もイケるんじゃないかと思ったのです。
しかし、何の成果も!!得られませんでした!!・・・うーんこの、物欲センサーが働いてるなぁこれは。
心地よい朝の澄んだ冷たい空気(肌寒いくらいだったが)を味わうことは出来たけど、とりあえず俺の睡眠時間を返せ。

意気消沈しながらモーテルに帰って朝ご飯を食べたらチェックアウトして、今日最初の目的地へと向かいます。



やってきたのは、その名もまさしくルイーズ湖 Lake Louise。レイクルイーズいちの観光地です。
ルイーズ湖の由来はカナダ総督ジョン・キャンベルの夫人ルイーズ・キャロライン・アルバータ(1848~1939)から。めちゃ長生きしてんなこの人。アルバータ州の由来もこの人から来ています。
やはり氷河の雪解け水で出来た湖なのでエメラルド色をした綺麗な湖面なのですが・・・あいにくの曇り空で光が当たらず、どんよりとした感じになってしまいました。ここまで天候は順調すぎるくらいに晴れ続きだったのですが。まあきっとすぐに雲は抜けると思うので、落ち着いていきましょう。



湖畔には大正義フェアモント・シャトー・レイクルイーズ閣下がどっしりと構えています。ビクトリアにもある例のフェアモントホテル系列の超高級ホテルのひとつです。
1911年に開業したこのホテルは元々、カナディアンパシフィック鉄道が運営していた「カナディアンパシフィックホテルズ」のホテルでした。同ホテルは後にアメリカのフェアモントホテルズを買収した上でフェアモントホテルズ&リゾーツに社名変更して現在の体制に至っています。買収しといて買収された側の名前を使うというのはちとややこしいですが(フェアモントのほうが名が知られていたかららしい)。
鉄道会社がホテル経営をしていた理由は察しがつきやすいと思いますが、沿線開発です。こんな風光明媚な場所をリゾート開発すれば、そこ目当てに富裕層のお客が自社の鉄道に乗ってやってくるわけですから(まだ道路も飛行機も発達していない時代)、それで一儲けできるということです。鉄道会社がリゾート開発した例というと日本でも東急とか西武鉄道とか小田急とかが当てはまると思います。
カナディアンロッキーのバンフとレイクルイーズの町の発展は、ひとえにカナディアンパシフィックのリゾート開発のお陰と言っても差し支えないもので、地元ではもうフェアモント様様という感じなんだそうな。



どっからでも入れますが、こっちから入ります。
一応晴れ間はあるんで、湖の状態は結局雲の動きとそのタイミング次第ということになるんでやんす。



館内はきらびやか。こういうところに泊まれるような人間になりたい。
特に何もせずに再び外へ出ます。



他の観光地同様、ルイーズ湖にも遊歩道(トレイル)が何本か整備されています。今回はルイーズ湖から標高差約370mの位置にあるアグネス湖までの3.5kmの山道を登っていくことにします。数あるトレイルの中でも人気の高いコースだそうな。
最初は湖畔を歩くので楽なもので景色も綺麗です。



こう行くんでごわす。



少しすると山道の様相を見せてきます。難易度は低い方で、たぶん高尾山くらいだと思います、高尾山登ったこと無いけど。
人気が高いということはそれだけ素人でも登りやすいということなんです。



ちらりとルイーズ湖が見えます。まだ最初のヘアピンカーブも曲がっていませんが、既にけっこうな高さを登っているように感じます。



対岸に見える岩山の巨大な氷河の削り跡がすごいです。これだけの厚さの氷河がかつては存在したんでしょうな。



距離的には半分を超えて、そろそろ一休みしたいなぁと思った時に現れたのがミラー湖 Mirror Lake。大きさはせいぜい池という感じですが、この辺りの湖にしては珍しく透明度の高い湖です。だからこその鏡の湖。



今日の野鳥、畔にいたハイイロホシガラス Clark's Nutcracker。出会ったのはウィスラー以来です。
野鳥って本当は粘り強く待ったりして撮影するもんなんでしょうが、こうして何もせずともバッタリ出会えるというのは楽でして、自然が豊かだというのを感じます。



別のハイイロホシガラス。



上のクチバシがひん曲がっているハイイロホシガラスもいました。食べる時に苦労しそうです。



初観察の野鳥、カナダカケス Gray Jay。北米大陸北部に生息する英名の通り灰色の鳥です。人懐っこいらしく、あまり警戒する様子を見せていませんでした。



元気よく鳴く姿も抑えることが出来ました。



そろそろ行こうかという時に、乗馬している人たちと出くわしました。そう、乗馬しながら登山できるのです。
基本的に人間が通るトレイルとは別経路ですが一部では共用していて、そこには馬の糞がよく落ちています。あんまり臭くないし大抵は既に土の一部と化しているので実害は少ないですが、それでもたまにほやほやのクソが落ちているのでそれだけは踏まないように気をつけたほうがいいです。

今日はここまで。


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