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Channel: 黒鉄重工
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第2回ビクトリア空港大撮影大会 後編【2015/09/10】

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前回に引き続きビクトリア空港(YYJ)での飛行機撮影三昧です。
RWY09に移動して着陸機材を撮影。ウェストジェット・アンコールWS3295便ビクトリア行き(バンクーバー発)Bombardier DHC-8-Q400 (C-GWEU)。バンクーバー空港からの接続便でしょうね。



定期便じゃない機材。今日は本当によくビジネス機やプライベート機が飛来しますね。
コースタルパシフィック航空のPiper PA-30 (C-FDAS)。飛行訓練学校だそうで、これも訓練飛行でしょうか。
旅客機を運行するパシフィックコースタルと名前が似ていますが、関係性は無いらしい。



エアカナダ・エクスプレスAC8555便ビクトリア行き(カルガリー発)DHC-8-Q400 (C-GGMZ)。
カルガリーからこれで来るのか・・・。競合するウェストジェットはジェット機の737なので、値段次第ですが乗るなら後者ですかねぇ。ボンQはやっぱり狭いんですよね。1時間以内の飛行が限度じゃないでしょうか。



続いてホライゾン航空AS2386便ビクトリア行き(シアトル発) DHC-8-Q400 (N428QX)。
尾翼の絵からおっさんエアの愛称で私から親しまれている会社。
それにしてもQ400もかっこいいですな。



カナダ運輸省のBell 407 (C-GDOT)。真上を飛んでいきました。
ヘリコプターの下方視界用の窓ってああなっているんですね。下方視界は良さそう。



滑走路の反対側RWY27へ移動。スポーツ機っぽい飛行機が離陸していきました。
これはヴァン航空機RV-4ハーモンロケット (C-GVRL)。ヴァン航空機といえばホームビルド機メーカーですので、これもキットを買って自分の家のガレージで組み立てる飛行機です。
ホームビルド機はお金もそうですが組み立てに時間の掛かるやつでして、ちゃんと飛ぶようになるまで組み上げた人の熱意はすごいものがあるかと。飛ぶ時もさぞ楽しいのだろうなと思います。



折り返しのホライゾン航空AS2387便シアトル行きN428QX。空は快晴だし激V。

この後はまた着陸機を捉えに移動するのですが、小型機なのでもしや今までのRWY09/27ではなくて別の滑走路RWY14/32を使うのでは・・・?こういう時はフライトレーダー24を立ち上げて、当該機の動きを確認します。この記事の地図も参考にしてね。
RWY09/27滑走路を使用する時、東のバンクーバー方面から飛来する機材は急旋回して進入します。旋回する時は空港の西側にあるサテライト海峡 Satellite Channel を超えて対岸のミルベイ Mill Bay まで到達します。これの直前までの飛行経路や挙動はRWY14/32のものとは異なります。
RWY14/32の経路だと旋回はもっと緩やかなものになります。なのでこの挙動の違いで進入する滑走路を見極める必要があるんですが、まあいきなり一発目から引き当てるのはちと難があると思います。私も数回チャレンジしてようやく見当がつくようになりましたので。



で、今日の場合RWY14/32滑走路を使用すると判断しましたのでRWY14エンドへ移動します。RWY27からは正反対の位置なので移動だけでも骨が折れます。これで外したらちょっと落ち込みます。
が、読み通りRWY14から進入しました。やったぜ!パシフィックコースタル航空8P113便ビクトリア行き(バンクーバー発)Saab 340A (C-GPCE)。飛行中をまともに撮れたのは初めてじゃないか?



エアカナダ・エクスプレスAC8073便ビクトリア行き(バンクーバー発)DHC-8-Q300 (C-GETA)。
DHC-8が全長が3種類くらいありますがQ300の長さが一番バランスがいいと思います。Q400のやや奇怪な長さもそれはそれで好きですが。



アイランドエクスプレスIE354便ビクトリア行き(バンクーバー・サウス発)Piper PA-31 (C-GIEA)。
バンクーバーから周辺の町を結ぶコミューター航空ですが、あまりお目にかからないやつです。定期便のはずなんですが、もしかして乗客がいなかったら欠航するとかあるんでしょうか?



オルカ航空ORK205便ビクトリア行き(アボッツフォード発)PA-31 (C-GPMP)。
オルカ航空もこの辺を縄張りにするコミューター航空で、やはり定期便のはずなのに撮影に行っても見かけない日の方が多いやつです。
こういう小型機にも乗ってみたかったですけどいかんせん金と機会が無い。



RWY09に移動してCessna 340A (C-GNID)を撮影。どっかの個人所有機らしい。



ウェストジェットWS227便ビクトリア行き(カルガリー発)Boeing B737-700 (C-GWAZ)。
時刻は17時過ぎになっていて、少し陽が傾き始めた頃。



お、またヘリコプターか。



!?うわ、キモっ!
これ、二重反転ローターじゃないですか。こんなの造るのはカモフしかいないんですが、案の定Камов Ка-32 (C-FIGR)でした。サブタイプまで入れるとKa-32A11BCだそうな。こんなところで見られるとは。
二重反転ローターというのは、ヘリコプターの回転翼を縦に2つ配置したものです。Ka-32だと3枚1組の回転翼が上下に2つあるのが分かるかと。
回転翼(メインローター)というのはぶん回すと作用反作用の法則によって回転翼の回転方向とは逆向きに機体自体も回り始めてしまいます。こういうのをトルクと言うんですが、このトルク相殺のために通常付けられているのがテールローターです。ヘリの尻尾についている小さいプロペラのことですね。ほとんどのヘリコプターはこのシングルローター式を採用しております。
一方二重反転ローター式は2組のメインローターを互い違いに回転させることでトルクを打ち消すことを狙ったもの。テールローターが不要となりメインローターも直径を小さくできるので、機体サイズを小さくすることができる等の利点があります。
それでもこれがヘリの主流になっていないのはやはり構造が複雑になってしまうからでしょうかね。



C-FIGRはバンクーバー島ヘリコプター社 Vancouver Island Helicopter の所有。ヘリコプターのチャーターサービスをやっている会社だそうな。
カモフの他にもシコルスキー、アグスタウェストランド、ユーロコプター、ベルと世界の主要メーカーの機材はひと通り揃えているのが自慢らしい。なんかもうコレクターみたいですね。
ちょうどこのYYJが拠点になっているんですが、今まで知りませんでした。

Ka-32は軍用の対潜ヘリKa-27を原型にした民間機用。テールローターのための尻尾が不要と言ってもやはり安定板と方向舵は必要になるんですね。
カナダではこの会社でしか導入されていないようで、これを見られたのは僥倖としか言いようがない・・・です。



ウェストジェットWS1709便ビクトリア行き(ラスベガス発)737-800 (C-FDMB)。
ラスベガス~ビクトリア直行便というどういう需要があるんだ?という路線です。確か夏場しか運行しない季節路線だったはず。
機材はウィングレットが片側2枚に増やされたやつです。なので最近導入された機材だったかと思います。



ホライゾン航空AS2338便ビクトリア行き(シアトル発)DHC-8-Q400 (N423QX)。
エロ光が効いてくる時間になりましたが、まだ日が高いか。

夕方のラッシュ時も過ぎてきたのでここら辺で撤退。
十分な戦果を上げることが出来て満足です。やはりこの空港の撮影はとても楽しいです。



シドニーの町へ撤退する途中でビクトリアフライングスクールの駐機場へ寄ってみることに。
するとどうでしょう、南昌CJ-6が着陸してタキシングしているじゃないですか・・・。うーむ、いま着陸してきたばかりだろうから、もうちょい粘ればよかったな。



ウェストジェットのQ400と絡めて。
CJ-6の登録番号はC-FTKLで、初めて見た個体でした。塗装も迷彩柄で、これもお初。本当に複数機が飛行しているんですね~、びっくりだ。



シドニー(Sidney; オーストラリアのシドニーとは綴りが異なる)にある黒鉄重工御用達のフィッシュアンドチップス屋である"Fish on Fifth"で夕ご飯。
たまにはと思いチキンアンドチップス・・・要は魚でなく鶏肉のフライを注文しました。味はうーん、唐揚げのほうが好きだなという感じでした。次からは普通の魚のフライを食べることにしました、つまりそういうことです。フィッシュアンドチップスは激ウマなんですけどね。



帰りのバスを待つ間に退役軍人のクラブハウス (Army Navy & Air Force Veterans) に保存されているF-86セイバーを見てきました。
ちょっとした観察に来たのですが、ふと空をみあげてみると夕焼けが非常に綺麗でした。やはりこの町は美しいな・・・とまたしても再認識させられる光景でした。

今日はこれでおしまい。

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