アトランティック・リッチフィールド・カンパニー#813タンク車(1917年製)
こう見えて100年前のタンク車なのだ。フレームレス構造のタンク車が開発されるまでは形状にほとんど変化がなかったのだなと。ちな積載量は8,096米ガロン。
アトランティック・リッチフィールド社はアメリカの石油会社です。現存する会社で、今は社名を頭文字を取ってARCOに変えています。機関車メーカーのアルコとはびみょーに綴りが違う。
GATX#70529タンク車(1941年自社製)
タンク車はどの車を見ても見た目はそれほど変わりがないですが、中身はただの水から濃硝酸などの危険物まで様々です。
これの中身は何かと言うとワインだったそうな。タンクへの投入口も6つある賑やかな車両です。
サンタフェ鉄道#189783燃料水車(1939年自社製)
英語だとfuel & water carとされていますが、いわゆる謎車。なんだこれ・・・。
何処の馬の骨とも知れない長物車を種車に改造した車でしょうが、長物車に水槽と燃料タンク、あとはボイラーらしき円筒形の物がただ乗っかっているだけという無造作な車両です。手前が燃料タンク、奥が水タンクでしょうかねぇ?なんだこれ・・・。
思いつく限りでは蒸気暖房車・・・とするには使いづらそうな感じですし、私の発想を超えた使い方をしていたんでしょうね。よくこんなの残したよね。いやほんとなんだこれ。
GATX#453タンク車(1930年自社製)
これもワイン輸送用のタンク車です。
アムトラック#1467速達荷物車(製造年不明)
英語だとexpress carと書くのですが、なんのこっちゃ・・・となります。見た目にはただの有蓋車だし。
その正体は高価値の少貨物を早く運ぶための車両です。高価値の貨物を運ぶため通常の荷物車よりも頑丈である必要があることからよく有蓋車などが転用されるようです。
また、速達荷物車は旅客列車に連結されます。旅客列車の方が速度が速いので、通常の貨物列車よりも早く輸送できるのです。連結位置は荷物車と同じだったそうな。DHLやUPSが展開している航空貨物輸送の鉄道版と言えます。
有蓋車ですが客車用の台車を履いているのにも注目。客車用台車を履くことで高速性能を確保したということでしょうか?
貨車の持ち主は不明とされていますが、塗装からしてアムトラックが持っていたのではないでしょうか・・・?
コメットI形。とても電車的な客車です。
これも珍品でして、アメリカ陸軍#89631厨房車(1953年製)です。
食堂車のように供食設備は無いので厨房車(kitchen car)です。通常の客車よりも短い全長でカーキ色の塗装がコテコテの軍隊感を出しています。
車内がどんななのか興味深かったんですが、当然見れず。こんな留置線の片隅にのさばらせておくにはもったいない。
台車の横には水槽がありにけり。
反対側も同じような感じ。
留置線の遠景。何度も言っていますが、土地が広い。あと100台は余裕で並べられるだろという。
博物館の中心の方へ戻っていきます。
3ft鉄道の転車台です。グリズリーフラッツ鉄道で使われていたもののようです。
木造で手動式。
転車台の回転軸ってあまり見たことないというか見にくいので記憶が薄いわけですが、この転車台はこうなっています。割と簡単そうな構造なのだ。
サザン・パシフィック鉄道#157家畜車(1915年製)
グリズリーフラッツが持っていた家畜車。これだけ外に置かれていて、車体も半分崩れかけている状態。どうしてこんなことに。
地面に直置きされているように見えますが、一応砂に埋れたレールの上に乗っかっています。
今日はここまで。
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