2017年3月11日。
この日は大井川鐵道の毎年恒例春のSLフェスタの開催日なのです。2017年は例年よりも凝った列車が多かったです。通常のSL列車に加えて、蒸気機関車の重連列車、電気機関車の重連列車まで運転されるのです。さらに井川線の方でも企画があります。
これはいかなということで、朝にいつものZBSに拉致されて362号線とかいう険道を走って山登り。川根へ行く道ってほぼ例外なくこんなところを走らされるよね。362号線もなかなか香ばしい道でした。
362号線を走っていくと千頭に出るのですが、初めは試しに崎平あたりの第二橋梁を見に行ってみようと車を走らせたのですが、足の踏み場もない激パという言葉がピッタリの混雑でした。路駐も多く、通報を受けたのか警察も出動しているのを見かけました。
かなり悪い状況にあっ...(察し)とソッコーで退散。千頭駅のSLフェスタ駐車場に駐めて歩いて千頭駅近くの第四橋梁へ。
千頭駅には21001系が南海電鉄風のヘッドマークを付けて停まっていました。先日の企画列車で好評だったので調子に乗って今日のイベントでも付けたんだと思いますが、他のイベント列車と合わせて撮り鉄を過熱させる原因になったんじゃないかなぁって。
第四橋梁は人がまばらで、どうとでも撮れるような感じでした。
21001系の金谷行を後追いで。
今日の目玉、電気機関車重連列車です。
EL重連は相当久しぶりだったようで、これ目当てに撮り鉄がたくさん来まして、さっきの第二橋梁ではちょっと騒ぎになりました。
機関車はE10形2号機といぶき500形。
客車も合わせて保存鉄道の列車みたいな雰囲気。
次の目玉、蒸気機関車重連列車です。
機関車はC10形8号機とC56形44号機。注目すべきはC10で、この日が東日本大震災と同じ日だったことから、かつて岩手県宮古市の専用線で入換機をやっていた時の塗装に復元されました。前後に書かれたトラ柄の警戒色がそれです。
煙の流れが良くていい感じになりました。客車も茶色で統一されていて良いですね。
千頭駅に戻って今度は井川線の方を攻めます。ひとつ隣の川根両国駅で機関車の展示があるのだ。
駅舎の改札からではなく、外のテントで切符を買って裏口から入場。
井川線に乗るのはいつ以来だってくらい久しぶりです。
この日は井川線が土砂崩れによる長期不通から復旧して全線再開した日でしたので、再開祝いのヘッドマークが付けられています。
なお翌年にまた土砂崩れに遭ってまた一部が不通になった模様・・・。
川根両国駅で下車。ほとんどの人たちが降りていきました。
隣の線路には3両編成の列車。SLフェスタに合わせて運転する千頭~川根両国を往復する井川線の試乗列車です。小さくて可愛らしいのだ。
試乗列車に連結されているスハフ4号。これだけは未だに赤とクリームの旧塗装を堅持していますね。
1950年代製の古い客車で、今日みたいなイベント時や多客時くらいにしか姿を見せない珍しい客車です。見かけたらラッキー。
川根両国駅ではディーゼル機関車3機が展示されています。個人的にはこれが今日一番の目玉。
線路へは入らず、駅からすぐのところにある線路をまたぐ吊橋から見下ろす形になります。近くで寄っては見れないですが、屋根がよく見えるのと人が写り込まないのは良いですね。
DB1形8号機。
こう見えて昔は本線用機関車だったこともある機関車。今も入換機として現役。
DB1はもう1機いるんだけど、ここ数年行方不明になっています。廃車になったのかも・・・。ただし入れ替わるようにオレンジ色の機関車が夏になると千頭駅で子供たちを乗せている姿を見るようになりましたね。
DD100形7号機。
こいつが見たかったんだ。
凸型のディーゼル機関車で他では見ない形状をしています。これは既に引退済みで保存されている状態ですが、通常は非公開です。車庫の外に置かれているようですが見づらい位置だったりカバー掛けられていたりって感じらしいので歯がゆい思いだったのが、今回のイベントでついに表に姿を表したのです。しかも今日に合わせて再塗装してくれたようです。ありがたいことで。
実質軽便鉄道の井川線の中でも大柄で近代的な車体でなかなか魅力的。これが貨物列車で走っているところ見てみたかったねぇ。
DD20形6号機。
おなじみ現在の主力ディーゼル機関車です。実は馬力はDD100よりも小さい。
なんと上記の不通区間の復旧に合わせて赤とクリームの旧塗装に塗り替えられていました。これは事前には知らなかったことで、驚きました。この日以降も旧塗装のまま走っています。
素敵な並びを見ることができて満足です。
というところで今日はここまで。
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