マーチフィールド航空博物館の屋外展示を見ていきます。何回も言ってるけどエグい数だぞ。
ちなみに今回行ったのは3月で、まだそれほど暑いと感じる気温ではなかったです。これ、もっと暑い夏に行って歩き回ってたら命の危機ですのでこまめな休憩は欠かせないですね。
ちなみにですが、アメリカ人(主語が大きい)は歩行なんて行為はしたくない国民性らしく、園内ではバギーに乗って飛行機を見て回る有料ツアーもやっているようです。博物館を見るには向いてないと思うんですけどね、その人達・・・。それでもほとんどの人達は自力で歩いて見学してました。
では順番に見ていきましょう、ノースロップT-38Aタロン(2日ぶり2機目・197機目)
アメリカ空軍の超音速ジェット練習機です。これが後のF-5戦闘機になります。最初に造られたのは練習機型のT-38なのです。
見ての通り塗装がアメリカ空軍の曲技飛行隊「サンダーバーズ」になっています。戦闘機を機材に使用するアメリカの曲技飛行隊としては珍しい機種です。これは前任のF-4が曲技飛行に適していなかったのでこれに交代したようです。つまりF-4には機動性がなかったというわけで・・・。あとは、単に空軍が貧乏で戦闘機を運用するお金が無かったという事情も有りにけり。
ただしこの#60-0593は生涯を訓練部隊で過ごしたのでサンダーバーズに所属したことはないそうな。
色々な国旗。これはサンダーバーズの訪問国です。サンダーバーズは遠征することが多いので、いろいろな国で展示飛行するのです。日本にも来ていますね。
マクドネル・ダグラスF-4EファントムII(25分ぶり2機目・198機目)
御存知ファントムおじいちゃん。さっき見たのは偵察機型でしたがこっちは空軍の戦闘機型です。鼻の長い空軍型の方が好きですね。
#68-0382は現役時はヨーロッパへ派遣されていました。
灰色の制空迷彩をしているので結構若々しい。近代化改修された晩年の形態で保存しているのか、スナイパーポッドのようなものも付けていました。
マクドネル・ダグラスF-15Aイーグル(1日ぶり2機目・199機目)
ベトナム戦争で自分ちの戦闘機(笑)がけちょんけちょんにやられたのを目の当たりにして、やっぱりまともな戦闘機がないと、と一念発起して開発したF-86以来のアメリカ空軍の航空優勢戦闘機。
20世紀の間は最強の戦闘機のひとつでした。現代になるとステルスとか電子装備とかの拡充が必須となっているのでやや劣勢のようです。データリンクとかを積んでないとさすがにお話しにならないらしい。逆に言えば電子装備やソフトウェアを補えばまだまだ戦闘機としての素地は十分高いのだ、ということです。つえーぞ。
博物館には単にF-15としか書かれてなかったんですけど、C型はまだ現役バリバリだからA型だろうと。
グラマンYF-14Aトムキャット(1日ぶり3機目・200機目)
通算200機目に到達。やっぱペース早くない?
まぁたトム猫か・・・と思いきや、12機造られた先行量産型のYF-14Aなのでした。これは11番目の機体。可変翼や武装の動作試験、空母への離着艦の確認なんかをやったそうな。
量産型と何が違うの?と聞かれると違いを見つけ出せず・・・。クッククレイギー方式を採用しているので、差異はほぼ無いんじゃないかと。
ところでF-14はこの角度から見るのがかっこいいですね。もうちょい上から見て機体の背中が見えるくらいだと最高。怒り肩の空気取り入れ口が好きなのだ。
横から。塗装はVF-1インサニアです。今は解散した飛行隊です。
謎の展示コーナーが・・・。ベトナムの野戦基地を再現しているのかしら。
謎の建物。イカ釣り漁船みたいな提灯がキニナル・・・。
簡易的な屋根に隠されたヒューズOH-6Aカイユース(1963年・201機目)
丸っこい機体がかわいらしいアメリカ陸軍の観測ヘリです。地味に自衛隊でも使ってます。
屋根で覆って上空から隠す必要があったんでしょうかね。これ、飛ばす時はヘリをトラクターで引っ張ったんでしょうか?それとも屋根を移動させた?
ベトナム戦争の陸軍の馬車馬ベルUH-1Bヒューイ(1日ぶり2機目・202機目)
ベトナム戦争のヘリと言えばこれだし、自衛隊でも使っているので馴染み深いヘリの一つです。
これはB型なので初期の量産型です。ベトナム戦争にも参戦して生き残りました。
鼻っ先にレドームみたいのがありますが、実はグレネードランチャーなのだ。よく見ると銃身が伸びているぞ。
シコルスキーHH-34Jチョクトー(1954年・203機目)
カバの愛称で私に親しまれる初期のヘリコプター。ボンネットの部分にレシプロエンジンを配置したためにコックピットがヘリコプターとしてはやけに高い位置に来ているのが特徴。私は結構好き。
乗る時は機体の壁に埋められているステップを使いながらよじ登って側面の風防を横にスライドさせて開けて潜り込むように乗ります。乗るだけで一苦労だ。
このベトナムの間に置かれているヘリはみんな陸軍のものだった機体ですが、これは空軍のものです。救難ヘリでした。
余談ですが、きかんしゃトーマスに出てくるヘリコプターのハロルドはこれがモデルになっていると思います(細かいこと言うと、これの一つ前のモデルのS-55の方が近い)
パイアセッキH-21Bワークホース(1952年・204機目)
ぎっくり腰なので胴体が途中で折れているタンデムローターヘリコプター。その胴体から名付けられたフライングバナナのあだ名のほうが通りが良いです。
ローターは2基ありますがエンジンは1発しかないそうで、じゃあ前のローターは長~いシャフトを介して回してることに。HH-34といい、この頃のヘリはすごい回し方するね。
ところでこれって飛行する時は胴体前部を水平にして飛ぶと思ってたんですけど、尾翼の角度からして、地上でのこの角度のまま飛ぶんですね。動画を見てもそうだった。終始斜めのまま移動すんのか。
ベルUH-1Fヒューイ(3分ぶり3機目・205機目)
もう1機いました。こっちはF型で、空軍向けの機体です。
ベルAH-1Fコブラ(1日ぶり2機目・206機目)
UH-1を素に開発した攻撃ヘリコプター。どこが同じやねん!というくらい様変わりしています。機体云々については前にも書いた気がするんで割愛(手抜き
ところでローターのブレードの幅がめっちゃ広いんですね。UH-1よりもよっぽど広いぞ。
あとはトラックが数台展示してありますが、このベトナムの間の飾り的に置かれているだけなんで、正体不明としか。
これは第二次世界大戦時のジープですよね。ベトナムでも使っていたという話は聞いてないけど。結構いい加減?
謎トラック。44WC-51なのかしら。
というところで今日はここまで。
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