デイビス・モンサン基地にある航空機のモスボール施設「ボーンヤード(飛行機の墓場)」ツアーのバスの中。引き続き観光客向けの道路を走っています。
これはT-43練習機。今はもう退役しました。
見ての通りボーイング737旅客機を元にした電子航法用の練習機です。エンジンが主翼に直付けのやつなので737-200でしょうかね。
ていうかずっとバスに乗ってばかりで、どうも外へ降りることは無さそうです。ちょっとがっかり。まあこんな広さなんで降ろされたところで・・・って感じはします。
ここでガイドのおばちゃんが「右を見て!次はステルス戦闘機のF-117よ!」と言いました。
F-117は急に現れたかと思えばソッコーで退役してしまったんですが、未だに何かの機密があるのか、博物館など一般に流れている機体はほとんどありません。まともに見られるのはデイトンのアメリカ空軍博物館にあるYF-117くらいなものです。
それがこんなところで見れるとは・・・。来てよかったぜ。
おばちゃん「見てみ!ステルスで車輪以外見えないんや!」
ツアー客「「「HAHAHA!!」」」
ワイ「」
なにわろてんねん。ぶち転がすぞ。
EC-24電子戦機。アメリカ海軍が中古のダグラスDC-8旅客機を改造したやつです。胴体前部下面に電子装備を入れたコブがついてます。
DC-8は名旅客機ですがアメリカ軍で運用されていたのは全体を見てもこの1機だけだったそうな。
まだまだたくさん。割と最近の機体もいます。
A-4J。アメリカ海軍の攻撃機です。
F-15戦闘機。サブタイプ不明ですがたぶんA型じゃないかしら。
またEC-135。
ご存知F-14。尾翼を見るにサンダウナーズ所属だったっぽいです。
延々とP-3の大群が続くんですけど、どんだけ溜め込んでんねん。
F-16。なんか尻下がりになってる気がする。
その後ろにいるのはみんな大好きDC-9。
F-14D。今まで散々見てきたA型から細かいところが近代化されて変わってます。D型は初めて見ましたわ。
A-10C。みんなのヒーロー、アメリカ空軍の攻撃機です。
F/A-18らしき何か。なぜかこれだけ全体に覆いがかけられていますが、極秘の秘密兵器なんでしょう。
QRF-4C。F-4の偵察型RF-4をさらに無人標的機にしたやつです。要らなくなった戦闘機は訓練時の標的として最後の奉公をする場合がありにけり。
F-101。B型かなぁ?それにしても、超旧式のセンチュリーシリーズをこれ以上保存しておく必要あるのかしら・・・。
KC-135系列の機体。
F-106。シーリングもロクにされてないし、これもう完全に展示目的で置いてるでしょって感じ。う~ん観光地のかほり。
これも観光客向けだろうF-105G。G型はF-105の中でも有名なワイルドウィーゼル任務用のやつですね。だいぶ後でもう一度見るので今回は軽く触れるだけ(手抜き)
げげ、YC-14じゃん。こんなところに・・・。
後にも先にも出てこないやつなんで少し脱線しますが、これ試作輸送機ですね。
1970年代に各国で流行った短距離離着陸性能の高い輸送機のひとつです。高揚力を得るために主翼の上面にジェット噴流を流すようなエンジン配置になっています。なのでジェット輸送機なのにやたら高い位置にエンジンがあるのです。
ただしこれ、噴流の半分は主翼に塞がれて無駄になってしまいますし、意外とコストも高かったそうな。
マクドネル・ダグラスのYC-15との競争試作となりましたが、結局この輸送機の採用計画自体が消えて無くなってしまったのでどちらも試作止まりになってしまいました。
YC-14は2機造られて、もう1機はピマに保存されてるという話ですがどうも撮り忘れていたみたいで記録なし。なおライバルのYC-15も1機がデイビス・モンサンに保存されているようですが、今回のツアーでは見つけられず。
T-34C練習機。戦後間もなく開発されたレシプロの初等練習機です。どこぞの島国でも使ってましたし、さらにこれの設計をパクった機体をターボプロップ化した機体が使われています。
というところで今日はここまで。
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