デイビス・モンサン基地の飛行機の墓場ツアー編の最終回です。
モスボールされてる機体はエンジンが外されてガランドウになっているわけですが、エンジンもここで保存されているんですね。
これはゼネラル・エレクトリックのTF39です。C-5輸送機用に新しく開発されたターボファンエンジンです。これの民間仕様がCF6で、みんな大好きダグラスDC-10やボーイング767、エアバスA300等に採用されとります。
OH-58。海軍の機体も置いてあるんだから陸軍のヘリだって置いてあるんだよって感じかしら。
TA-4J。A-4は鈍重な攻撃機というイメージに反してやたら機動性が良かったので、練習機がわざわざ新しく造られるほどでした。中にはこれみたいにソ連機の仮想敵に塗られたやつもおりました。
C-1輸送機。極東のC-1ではないです。
輸送機にしてはちっさいんですが、これは空母に離着艦できるように求められた大きさなのです。
C-130の群れ。これもバカみたいな数がいますね。
S-3B。潜水艦絶対殺すマン。
F-16の群れ。これもバカスカ造ったからね・・・。
C-5クンはお尻がデカイから遠くからでもクソ目立つんだよな。
治具の上のKC-135。これはもう部品取りにされてるのか、所々欠損しています。
骨組みも丸見えだぁ、と思いきやあれは構体が崩れないようにするための木の骨組みの支えですね。あの部分には貨物扉があるようなんで、それを引っ剥がされたんでしょう。
一面に広がる飛行機たち。
これはA-7攻撃機ですね。複座練習機型のTA-7Cがいるのがやや珍しいか。
F-16の群れ。一部は部品が取られていて、ちゃんとドナーの仕事をしているんだなと。顎の部分に治具が置かれているやつがそうですね。
あっ、U-2じゃん!あいやこんなところで見られるとは。
こいつは高高度偵察機ですね。冷戦時代はこれでソ連や中国に対して堂々と領空侵犯して写真偵察していたわけです。考え方がマッチョなんですよ、アメリカ空軍・・・というかCIA。
これにはソ連もブチキレですので、対空ミサイルをせっせと開発して無事撃墜するまでになったのです。ソ連の対空ミサイルはU-2が鍛えたのだ。このミサイルを躱すために開発されたのが例の黒い怪鳥SR-71に繋がるのです。
SR-71は冷戦が終わるとソッコーで退役してしまったんですが、U-2は未だに現役なんだとかで。最近はグローバルホークみたいな無人偵察機も配備されているんですが、まだ人の手に頼るところがあるんでしょうかね?
B-1ってこんなに造ってたん・・・。当時は故あれば第三次大戦も辞さないってかんじ。
E-2早期警戒機ですね。高価なレドームは外されて別の場所に保管されているっぽい。
F/A-18の群れ。
1匹だけ色違いが隠れてるよという具合にブルーエンジェルス塗装の機体がいますね。
TA-4Jらしき群れ。
T-34の群れ。
T-34なんて取っておいてどーすんねんて感じですが、いざって時にこれでパイロット養成でもするんでしょうか。
F-4。
MH-60。
F-16。モスボール処理をかけている最中でしょうかね?
これでボーンヤードツアーはおしまいです。最初に入った基地のゲートからまた出まして、博物館の入口まで戻ってきました。
墓場、という触れ込みでしたが、航空機はきれいに処理された状態で整然と並べられていたので、ホーンテッド的な印象は感じられませんでした。旅客機の墓場の方が墓場感あるかも。
かつてここで見た以上の機体をアメリカ軍が保有していたことのほうがよほど背筋の凍る話で、ソ連と渡り合うのは負担が強烈だったのだなぁというお気持ちになりました。
では次回から再び博物館の収蔵機を見て回ることにします。
その71へ→