無事DC-3を撮影できたので、福島空港から撤収します。
行きでは高速道路でまっすぐ福島空港まで行きましたが、帰りは下道を寄り道しながら帰ろうと思います。
まずは、玉川村にある福島空港の最寄り駅「泉郷駅」へ。JR水郡線の駅です。
空港最寄り駅ではありますがここから空港へ向かう路線バスは無いので、空港連絡の役割はありません。
駅舎は1934(昭和9)年開業時から使われているものとする記述が多いですが、正確なところは分かりません。この白い形態は改装後のもので、改装前は淡い赤に塗られた姿が特徴でした。
室内はこんな感じ。小さな有人駅だった、というところでしょう(今は無人駅)
なお、2018年夏~2019年春にかけて建て替え工事が行われ、この駅舎は現存しません。今はちょっとおしゃれな待合室のような建物が建っています。
寄っておいてよかったな、と。
ホームはこんな感じ。対面式ホームでしたが駅舎側の方だけ残して単線化しました、という匂いが強烈に残る配線です。というか反対側のホームがまだ残っているし。
ちょうど水戸行きの列車が到着する時間でしたので、ホームで迎撃することに。この不自然なS字曲線も対向式ホームの名残ですな。
列車は水郡線専用のキハE130系でした。
水郡線は乗ったこと無いんですよねぇ。乗ってみたいもの。
泉郷駅からは国道118号線を南下していき茨城県大子町へ。そこにある「旧上岡小学校」へ寄りました。「うわおか」と読みます。
2001年に廃校になりましたが、明治時代に建てられた木造平屋建ての校舎が残っているため有志による保存が行われ、映画のロケ地にも使われることがあります。
特に劇場版ガールズアンドパンツァーで使われた時は話題になったような記憶があります(私の周りだけでしょうが)。聖地巡礼の好きな数多のガルパンおじさんがここを訪れたそうな。
明治時代築といっても改装は行われてるはずなんですが、それでも雰囲気は素晴らしいものがあります。
それでは見学します。
廊下の中央に白線が引かれているのが学校らしいですよね。
教室の机と椅子は最後まで木製のものを使っていたのですね。鉄管のものに換えていてもおかしくなさそうなもんですが。
教室の後ろのロッカーと黒板は昔からずっとあるものなんですね、懐かしさが。
ここはガルパンで見た。
ここもガルパンで見た。
大学選抜チームと云々カンヌン。
こちらは職員室。先生のデスクは現代のものになっているのだな。
今は事務所になっているようですね。ガルパンでは生徒会が使ってましたな。
校長室。机が壁を向いているし狭いし。
ガルパンでは会長が使ってましたね。
最後に放送室。ここで風紀委員がやさぐれてましたかね。
以上、スピード見学でしたが楽しめました。ガルパンを見ていたのでなおさらでした。
ついでなので常陸大子駅に寄り道。水郡線の中でも大きめの駅です。駅舎は2016年に改築されたばかり。
目的は駅前に保存されているC12形187号機。
1938(昭和13)年製で、生涯の殆どは九州で過ごし、最後にやってきたのが水郡線を扱う水戸機関区でした。そしてここで生涯を終えたのでここに保存されるようになりました。
タンクの後ろ、前照灯の脇にある矩形の通風孔が特徴的。これは九州のタンク機関車に見られた特徴で、187号機が九州の機体であったことを物語っています。
外観は美しく、状態も良好に見えます。以前は荒れていたようなので、よくぞここまでと思いました。
ちょうど水郡線の列車が発車していくところが見えました。
・・・あの列車、さっき泉郷駅で見たやつだ。上岡小学校を見学し終えてからようやく追い抜くなんてずいぶん走るのが遅いのね、というわけではなく、途中で何か支障があって遅れが出ていたのです。
今回はここまで。
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