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京都鉄道博物館を見て回る その7【2017/8/16】

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引き続き京都鉄道博物館の梅小路蒸気機関車館の辺りを歩いていきます。C58形1号機とD50形140号機。

D50形140号機。9600形の後継機として1923年に開発された貨物機。主にイギリスを範にしてきた日本機としては珍しくアメリカ流の設計が取り入れられてるとか何とか。1960年代までにほとんど廃車になってしまったので保存機に恵まれず、わずかに2機だけ。地方線用に軸重低減改造したD60形というのがいますが、これも3機だけ。

C58形1号機。地方線で未だ闊歩している8620形と9600形の置き換え用として1938年に開発された中型貨客機。なおC58は十分な数を生産できず、8620と9600は蒸気機関車時代末期まで活躍を強いられた模様。比較的丁度よい大きさだからなのか、動態保存機が秩父鉄道とJR釜石線に存在してます。お召列車用の装飾がされていますが、1号機はそういう経験は無いようです。謎です。


C55形1号機。C51の後継機として開発された島秀雄のC54がアレすぎてたった20機足らずで生産終了になってしまったので、それに代わる機体として1935年から62機生産されたパシフィック機。綺麗にまとまっているので外観がスッキリしていまして、パシフィックの中では結構好きだったり。

パシフィック機としては最後にスポーク動輪を履いていた機体となりにけり。

う~ん良きかな。

1070形1080号機。鉄道省制式機が居並ぶ中で少数派のイギリス機。いわゆるネルソンと呼ばれる古典機です。車輪配置は4-4-0Tアメリカンですが、アメリカ製の同配置機とは似ても似つかない外観です。ネルソンは元々テンダー機ですが1070形はタンク機に改造されました。

こういう横並びが見れるのはやっぱり良いですよ。意外とアメリカではこういうところ少ないんじゃないかな?

B20形10号機。本来なら車籍を持たないような小型入換機ながら、突如としてうっかり制式機の仲間入りしてしまったやつ。専用線で使うような規格品の産業用機関車っぽい見た目で、鉄道省っぽくないです。よくこれが残ったなという。

C62形1号機。御存知銀河鉄道999のアレ。貨物機D52のボイラーを流用して、足回りは旅客用に新しく造ったのを合体させたもの。D51の次に認知度が高いんじゃないかと。本線走行の話が浮いては沈むを繰り返してますよね。

D51形1号機。御存知デゴイチです。説明不要でしょう(手抜き)傑作機と言えるかと言うと微妙だけど、日本中で親しまれた名機ではあろう、というのがまともな評価じゃないかな。

C11、9600、D51。

9600形9633号機。御存知キューロク。1913年に開発された貨物機。8620形とほぼ同期で、最初期の日本独自設計の機体です。小型ながら高馬力を出すので特に地方路線で重宝されて、結局蒸気機関車時代の最末期まで使い倒されました。使い勝手が良かったのもあるかもしれませんが、どちらかと言うと9600と同じ特性を持つ直系の後継機がいなかったのが要因な気がします。

C11形64号機。テレビ露出が一番多い形式ですね(新橋の292号機)中型で扱いやすいので大井川鉄道を始め全国各地で動態保存されています。よって説明不要(手抜き)

C61形2号機。D51のボイラーを流用して改造した旅客機。車輪配置は4-6-4ハドソン。従輪が増えて伝統のパシフィックを脱した形ですが、これ火室の大型化じゃなくて軸重低減が目的ですよね、きっと。これは動態保存機なので、時々スチーム号を押したり引っ張ったりしています。

松葉スポーク車輪の森。4つ置いてありますが、どれもスポークの形状が少しずつ違うのだ。私はやはりオーソドックスな右から2つ目の車輪が好きかな。

これはキハ58の車輪。差動装置がくっついたまま。

扇形車庫の梅小路の看板が降ろされたり建て替えられたりされなかったのは良かったです。

梅小路も見終えたのであとは落ち穂拾いです。

その8へ→

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