前々回で言及した1号探照灯を見に林の中を歩いていると・・・!!シカでした。
野生の鹿はビクトリアでも普通に生息しているっぽいですが、中々リスやカナダガンみたいにホイホイ会えるわけではありません。私も鹿を見たのはこれで2回目で、これが最後でした。子鹿っぽいけど、親はどうしたのかしら。ちなみにこのへんで一番強い生物は熊ですね。熊と鉢合わせしていたら走馬灯が走ってたでしょう。
道を歩き切ると海岸に出ました。少し高い位置にいるな。奥には橋が架かっていて、その先に細長い陸地が続いています。まあこれは典型的な砂州ですね。(先端形状を考えると砂嘴かもしれないけど・・・)砂州の右側はほとんど潟湖みたいになっています。ここには後で行きますので片隅に覚えておいてください。
地図でいうとここらへん。
で、ありました。1号探照灯小屋です。さっき見た2号よりも幾分か立派です。
内部は金網で塞がれています。探照灯もありません。1号は照射距離が長くて照射幅が狭い特性でしたので、探照灯を向けられる角度が広くできるような小屋の設計になっているのが分かります。
窓には引き戸式のシャッターがありにけり。かっこいい。
遠くから見る。上記の地図で、この小屋がどこにあるか分かるかな?しかしこれ、かなり波打ち際にあるので、海が荒れてるときはキツかったろうな。流木もめちゃくちゃ溜まってるし。あとは、小屋の場所の高さが低くやないかという心配がありますが。海上からやってくる敵を探す場合、より高い位置からの方が水平線を遠くまで見通せるので、発見が早くなります。こんな低い位置じゃなぁ・・・と。
要塞の方に戻って次の砲台陣地へ。
第2の砲台陣地は「ベルモント砲台陣地」。お、なんかさっきのよりめちゃくちゃ近代化されてっぞ。逆光なのが超辛いけど。
ベルモント陣地は、1900年竣工ですが、その後1945年に増築しています。当時何があったかって、第二次世界大戦ですね。
まずは上に登ってみる。あっちにはフィスガード灯台が見えます。この後行きますので覚えておいてください。
なんか軽巡洋艦の14センチ砲みたいなやつが。まあ見た目が似ているだけで実態は全然違います。これはイギリス製の12ポンド速射砲 (12-pounder quick-fire gun) で、元は駆逐艦の主砲や大型艦の副砲です。このように沿岸砲に使われた例も多数あり。QF 12 pounder 12 cwt gun とも言う。口径は76.2mm。発射間隔12~15発/分。戦艦三笠に積まれていた小型副砲というと分かる人もいるかも知れませんね。こんな大砲で遠距離砲撃できるわけないんですが、この陣地の目的は、エスクイモルト基地に襲撃する水雷艇の排除でした。水雷艇は小型で高速なので、水雷艇の動きに付いていけ大量に射撃できる大砲が求められていたのです。が、第二次世界大戦時になると性能不足が隠せなくなってきたため、増築の際に新型砲に置き換えられる形で撤去された模様。なのでこの大砲はどこから持ってきたの?という話になりますが、そこには言及されていませんでした。
で、その新型砲がこの連装6ポンド速射砲 (Twin-barrel 6-pounder gun)。これもイギリス製。QF 6-pounder 10 cwt gunとも言う。水雷艇よりもさらに高速な魚雷艇の登場で12ポンド砲では対応できなくなったので開発されたやつです。当時の魚雷艇と言うとアメリカのPTボートやドイツのSボートなんかがありにけり。発射間隔72発/分と性能向上しています。さすが連装砲。この個体は世界中で現存する最後の6ポンド速射砲だそうな。本当だったらすごいね。
これは増築時に建てられた射撃管制塔。遠くを見通せるように高い建物になっています。さすが、戦時中に建てられたとあって戦争する気満々ですね。
詰め所ですね。増築時の建造物だそうな。
一番右側の入口の部屋。ここは謎ですが物置きですかね。
左の入口へ入ってみる。半地下構造です。
弾薬庫でした。
鉄製の箱に弾丸と薬莢が入っているのだ。
一度外に出て表の階段で次に2階に上がります。この部屋は砲兵の使う道具を入れておく部屋。大砲の砲身も置いてありにけり。
吹き抜け付きの廊下になっています。吹き抜けのところには巻き上げ機があって、1階の弾薬を上まで持ち上げるのでしょう。
ここは要員の詰め所。ここだけやけにきれいですが、内張りを張り替えたかな?中ではビデオ上映していました。内容は最早覚えておらん・・・。
というところで今日はここまで。
その5へ→
野生の鹿はビクトリアでも普通に生息しているっぽいですが、中々リスやカナダガンみたいにホイホイ会えるわけではありません。私も鹿を見たのはこれで2回目で、これが最後でした。子鹿っぽいけど、親はどうしたのかしら。ちなみにこのへんで一番強い生物は熊ですね。熊と鉢合わせしていたら走馬灯が走ってたでしょう。
道を歩き切ると海岸に出ました。少し高い位置にいるな。奥には橋が架かっていて、その先に細長い陸地が続いています。まあこれは典型的な砂州ですね。(先端形状を考えると砂嘴かもしれないけど・・・)砂州の右側はほとんど潟湖みたいになっています。ここには後で行きますので片隅に覚えておいてください。
地図でいうとここらへん。
で、ありました。1号探照灯小屋です。さっき見た2号よりも幾分か立派です。
内部は金網で塞がれています。探照灯もありません。1号は照射距離が長くて照射幅が狭い特性でしたので、探照灯を向けられる角度が広くできるような小屋の設計になっているのが分かります。
窓には引き戸式のシャッターがありにけり。かっこいい。
遠くから見る。上記の地図で、この小屋がどこにあるか分かるかな?しかしこれ、かなり波打ち際にあるので、海が荒れてるときはキツかったろうな。流木もめちゃくちゃ溜まってるし。あとは、小屋の場所の高さが低くやないかという心配がありますが。海上からやってくる敵を探す場合、より高い位置からの方が水平線を遠くまで見通せるので、発見が早くなります。こんな低い位置じゃなぁ・・・と。
要塞の方に戻って次の砲台陣地へ。
第2の砲台陣地は「ベルモント砲台陣地」。お、なんかさっきのよりめちゃくちゃ近代化されてっぞ。逆光なのが超辛いけど。
ベルモント陣地は、1900年竣工ですが、その後1945年に増築しています。当時何があったかって、第二次世界大戦ですね。
まずは上に登ってみる。あっちにはフィスガード灯台が見えます。この後行きますので覚えておいてください。
なんか軽巡洋艦の14センチ砲みたいなやつが。まあ見た目が似ているだけで実態は全然違います。これはイギリス製の12ポンド速射砲 (12-pounder quick-fire gun) で、元は駆逐艦の主砲や大型艦の副砲です。このように沿岸砲に使われた例も多数あり。QF 12 pounder 12 cwt gun とも言う。口径は76.2mm。発射間隔12~15発/分。戦艦三笠に積まれていた小型副砲というと分かる人もいるかも知れませんね。こんな大砲で遠距離砲撃できるわけないんですが、この陣地の目的は、エスクイモルト基地に襲撃する水雷艇の排除でした。水雷艇は小型で高速なので、水雷艇の動きに付いていけ大量に射撃できる大砲が求められていたのです。が、第二次世界大戦時になると性能不足が隠せなくなってきたため、増築の際に新型砲に置き換えられる形で撤去された模様。なのでこの大砲はどこから持ってきたの?という話になりますが、そこには言及されていませんでした。
で、その新型砲がこの連装6ポンド速射砲 (Twin-barrel 6-pounder gun)。これもイギリス製。QF 6-pounder 10 cwt gunとも言う。水雷艇よりもさらに高速な魚雷艇の登場で12ポンド砲では対応できなくなったので開発されたやつです。当時の魚雷艇と言うとアメリカのPTボートやドイツのSボートなんかがありにけり。発射間隔72発/分と性能向上しています。さすが連装砲。この個体は世界中で現存する最後の6ポンド速射砲だそうな。本当だったらすごいね。
これは増築時に建てられた射撃管制塔。遠くを見通せるように高い建物になっています。さすが、戦時中に建てられたとあって戦争する気満々ですね。
詰め所ですね。増築時の建造物だそうな。
一番右側の入口の部屋。ここは謎ですが物置きですかね。
左の入口へ入ってみる。半地下構造です。
弾薬庫でした。
鉄製の箱に弾丸と薬莢が入っているのだ。
一度外に出て表の階段で次に2階に上がります。この部屋は砲兵の使う道具を入れておく部屋。大砲の砲身も置いてありにけり。
吹き抜け付きの廊下になっています。吹き抜けのところには巻き上げ機があって、1階の弾薬を上まで持ち上げるのでしょう。
ここは要員の詰め所。ここだけやけにきれいですが、内張りを張り替えたかな?中ではビデオ上映していました。内容は最早覚えておらん・・・。
というところで今日はここまで。
その5へ→