検修庫に戻ってきました。個人的にはここがくりでんミュージアムのもうひとつの目玉展示物だと思っています。
検修庫の外板はきれいに貼り替えられていましたが、内張りは原型を留めています。
検修庫の奥にあるのは数々の工作機械です。これは大型旋盤でござい。摩耗部品の削正加工に使ってたっぽい。
(これは独立した電源で動いているのかな・・・?)
ふと天井の方を見て気づく。工作機械からはゴムベルトが天井に向かって延びていて、それは1本のプロペラシャフトに繋がっていて・・・・・・え!?こんな方式で機械を動かしていたの!?マジか、聞いたことはあったけどいかんせん古い方式(名前が分からない)なのでとっくに廃れた方式で、実物を見たのは初めてだ・・・。
要はこれ、外部動力源の回転運動をゴムベルトと滑車で窓の上にあるシャフトに伝えて、伸びるシャフトに付いている各機械へと伸びる滑車とベルトで各工作機械に動力を再分配するという方式です。イギリスの産業革命の説明で見たことがあるよ。この一番左の滑車へ繋がっている機械が動力源となる電動機です。
回転するシャフトは各工作機械に動力を伝達するのです。シャフトは手前と奥の2本あります。手前のシャフトは奥のシャフトから動力を分配してもらいます。
これも旋盤です。今説明したような動力方式なので、この旋盤には独立した電源がありませぬ。旋盤自体もとても古そうな格好をしています。
ネジやボルトを締める部品ですかねぇ。テコの原理で思いッきしキツく締めるのだ。
卓上グラインダーとボール盤。これは独立した電動機を持っているので比較的最近の機械なのでしょう。
横から見る。これはいい・・・かっこいい。何しろこう構造が分かるように残して展示してくれていることがありがたいのです。KD95の動態運行と同じくらい感激していますよ。
手仕上げ作業で使う工具です。この机に置いてあるのはケガキ道具です。道具一式が揃っている点が素晴らしいです。よく散逸させずに残したと思います。ここでは「ケガキ作業は工作の出発地点」と説明していますが、よく言ったものです。くりでんミュージアムの解説や説明は中身が濃いものが多いです。現地で読んでみる価値はあると思います。
古い鉄道車庫の検修庫には残っていることのある鍛冶場です。私の近場だと天竜浜名湖鉄道とか。
ほど(炉)です。ほどは電動送風機付。自由鍛造に使います。
鍛造・鋳造用の工具。ひとつずつ説明していくのは大変なので写真だけ。
機関車庫の中に入ります。前回も書きましたが改軌時に大型車両が収まるように軽便規格の小型車庫を基礎を高くして嵩上げしてあります。なのでコンクリート基礎が不自然に背が高いです。ここにはKD95形KD952が静態保存されています。
天井の柱は妙に複雑ですが、後から補強工事をしたような部材が見られます。
KD952の推進軸。
エンジンはPE6HT型で、これも路線バス用エンジンです。
運転室周りの間取りは一般的なLE-DC的。反対側の運転室では運転シュミレーションをやってました。初手なので停車で失敗してしまいました。それでも丸車で運転シュミレーションするのは気分が良いです。
KD95形の内装はやはり良いなと思います。今日ここに来る以前のくりはら田園鉄道との直接の関わりはなくて、漫画およびアニメ「鉄子の旅」で取り上げられていたのが唯一ですが、わりかし印象深く残っています。今日来てみて劇中と同じ内装、社員の制服、若柳駅構内だったので、当時をよく保っているものだと少し感激しましたね。
快晴でも薄暗いですが資料保存としてはこっちの方がいいのかも。たまに外に出して干してやることも出来ますし。
また検修庫へ戻りにけり。検修庫にある螺旋階段は登ることが出来るので少し高い位置からKD12を見てみます。
くりでんミュージアムの魅力の詰まった建物です。敷地の規模に似つかない中身の濃い資料館でした。お土産も買いたくなるものです。
というところで今日はここまで。
その13へ→
検修庫の外板はきれいに貼り替えられていましたが、内張りは原型を留めています。
検修庫の奥にあるのは数々の工作機械です。これは大型旋盤でござい。摩耗部品の削正加工に使ってたっぽい。
(これは独立した電源で動いているのかな・・・?)
ふと天井の方を見て気づく。工作機械からはゴムベルトが天井に向かって延びていて、それは1本のプロペラシャフトに繋がっていて・・・・・・え!?こんな方式で機械を動かしていたの!?マジか、聞いたことはあったけどいかんせん古い方式(名前が分からない)なのでとっくに廃れた方式で、実物を見たのは初めてだ・・・。
要はこれ、外部動力源の回転運動をゴムベルトと滑車で窓の上にあるシャフトに伝えて、伸びるシャフトに付いている各機械へと伸びる滑車とベルトで各工作機械に動力を再分配するという方式です。イギリスの産業革命の説明で見たことがあるよ。この一番左の滑車へ繋がっている機械が動力源となる電動機です。
回転するシャフトは各工作機械に動力を伝達するのです。シャフトは手前と奥の2本あります。手前のシャフトは奥のシャフトから動力を分配してもらいます。
これも旋盤です。今説明したような動力方式なので、この旋盤には独立した電源がありませぬ。旋盤自体もとても古そうな格好をしています。
ネジやボルトを締める部品ですかねぇ。テコの原理で思いッきしキツく締めるのだ。
卓上グラインダーとボール盤。これは独立した電動機を持っているので比較的最近の機械なのでしょう。
横から見る。これはいい・・・かっこいい。何しろこう構造が分かるように残して展示してくれていることがありがたいのです。KD95の動態運行と同じくらい感激していますよ。
手仕上げ作業で使う工具です。この机に置いてあるのはケガキ道具です。道具一式が揃っている点が素晴らしいです。よく散逸させずに残したと思います。ここでは「ケガキ作業は工作の出発地点」と説明していますが、よく言ったものです。くりでんミュージアムの解説や説明は中身が濃いものが多いです。現地で読んでみる価値はあると思います。
古い鉄道車庫の検修庫には残っていることのある鍛冶場です。私の近場だと天竜浜名湖鉄道とか。
ほど(炉)です。ほどは電動送風機付。自由鍛造に使います。
鍛造・鋳造用の工具。ひとつずつ説明していくのは大変なので写真だけ。
機関車庫の中に入ります。前回も書きましたが改軌時に大型車両が収まるように軽便規格の小型車庫を基礎を高くして嵩上げしてあります。なのでコンクリート基礎が不自然に背が高いです。ここにはKD95形KD952が静態保存されています。
天井の柱は妙に複雑ですが、後から補強工事をしたような部材が見られます。
KD952の推進軸。
エンジンはPE6HT型で、これも路線バス用エンジンです。
運転室周りの間取りは一般的なLE-DC的。反対側の運転室では運転シュミレーションをやってました。初手なので停車で失敗してしまいました。それでも丸車で運転シュミレーションするのは気分が良いです。
KD95形の内装はやはり良いなと思います。今日ここに来る以前のくりはら田園鉄道との直接の関わりはなくて、漫画およびアニメ「鉄子の旅」で取り上げられていたのが唯一ですが、わりかし印象深く残っています。今日来てみて劇中と同じ内装、社員の制服、若柳駅構内だったので、当時をよく保っているものだと少し感激しましたね。
快晴でも薄暗いですが資料保存としてはこっちの方がいいのかも。たまに外に出して干してやることも出来ますし。
また検修庫へ戻りにけり。検修庫にある螺旋階段は登ることが出来るので少し高い位置からKD12を見てみます。
くりでんミュージアムの魅力の詰まった建物です。敷地の規模に似つかない中身の濃い資料館でした。お土産も買いたくなるものです。
というところで今日はここまで。
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