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2016年6月9日。恒例のビクトリア空港(YYJ)のスポッター活動ですが、残念なことに今日が最後です。もう会うことはないでしょう。
その前に、ブリティッシュコロンビア航空博物館に新顔が入ってきたという話を聞いたので、それを見に来ました。それがこのアエロスパシアル アルエットIII (Aerospatiale Alouette III) です。おフランス製の単発の汎用軽ヘリコプター(1959年初飛行)で、2,000機以上が生産された売れっ子です。
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この個体(C-FCAX)は1967年にBC州のカナダ沿岸警備隊用に調達されたもので、20年間任務に就いていました。退役後は地元の工科大学で教材として余生を送っていました。そこでの余生も終えると、2016年にこの博物館に寄贈されてきたのです。
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退役後は飛んでいないものと想像しますが、エンジン周りも外観がきれいなものですね。工科大学の教材に使われていたおかげかしら。
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小さい博物館でも少しずつ収蔵機が増えているのがカナダの航空博物館の良いところです。某極東の島国だと10年間収蔵機に変化なしというのもザラですから、まあお国柄ですかね。慌てて行かなくても良いので気が楽ではあります。
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航空博物館は新入りだけちゃっと見て、空港の滑走路沿いへと移ります。その途中に撮影したスクールバスのBluebird Visionです。
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まずはエアカナダ・エクスプレスAC8066便バンクーバー行 DHC-8-300 (C-GLTA)です。
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エアカナダの地方路線を担当するエアカナダ・エクスプレスは、エアカナダ本体ではなく地域航空会社へ委託する形で運航しています。カナダ西部はジャズ航空という会社が運航しています。ここは独自塗装の機材を飛ばしていますが、徐々にエアカナダ標準塗装に塗り替えられていて減少傾向です。撮影できたらラッキーという状況でした。2020年現在はどうなのかは調べてません(手抜き)
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陣地転換中に見かけた駐機状態のヘリコプター。これはVIHヘリコプターズのシコルスキーS-61 (C-FQNG)です。対潜哨戒機のSH-3シーキングの民間型というと思い出す人もいると思います。でも腹が船底型になっていないので、だいぶ見た目の印象が変わります。
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駐機場にいるスカイリンク・エクスプレスのセスナ208Bグランドキャラバン (C-FAFJ)。208Bスーパーカーゴマスターの旅客型です。スカイリンク・エクスプレスは、カナダとアメリカに展開する貨物輸送の航空会社です。ビクトリアへは何かの宅配に飛んできたのでしょう。
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ノーススター・エアツアーズのブリテン・ノーマンBN-2Aアイランダー (C-GCXF)です。ちょっとおぞそうな飛行機ですけど、STOL性能に優れ、安定性も高い近距離航路用の小型旅客機です。しかも値段が安い。一番の特徴は乗降扉が3枚付いていること。多扉にすれば通路を設けずに済んで空いたところを客席にできるじゃないという独特な発想が活かされています。これは面白い考えですね。英国面とも言いますか。ノーススターは、チャーター便を運行する会社のようです。
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IAI・モデル1124ウェストウィンド (C-FTWX)。IAIはイスラエルの航空機メーカーですが、もとはアメリカのエアロコマンダーが製造していたジェットコマンダーの製造権を取得してIAIが製造したもの。すんげー短さの短足と中翼配置の主翼が特徴的か。
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最低ション・・・もとい、セスナ・モデル750サイテーションX (N750EC)。このXは数字の10のことだそうな。この機材は個人所有っぽいです。
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謎の飛行機、エルコ・モデル415Cエルクーペ (C-FBMJ)。実は歴史に古い機体で、初飛行は1937年です。簡単な操作で操縦できる飛行機を売れば飛行機を買う間口が広がってバカ売れするだろうという考えのもと開発されたアメリカの軽飛行機です。例えば飛行機を旋回させる時は補助翼と方向舵を同時に操る必要がありますが、エルクーペでは操縦桿だけで操作できるような構造になっていました。他にも前輪式の降着装置、失速と回転による墜落防止装置、等々・・・。
量産型は1940年に発売されましたが、翌年に日本がアメリカに喧嘩を売ってきました。戦時体制になると民間用の軽飛行機は全て製造中止になってしまい、エルクーペも112機だけで生産中止になりました。アメリカがドイツと日本をブチのめして戦争が終わると民間機の生産が再開されたので、エルクーペも生産再開しました。1946年には4,300機以上生産されましたが翌年には需要が減り始めて、1951年にはユニエアに製造権を売却しました。その後も機体の製造権は何社もの間を渡り歩いて最終的にはムーニーのところへ辿り着きました。ムーニーが販売していたM-10は原型を留めない設計変更がされていたそうな。
ちなみにエルコというのは正式名Engineering Research Companyの頭文字ERCOのことで、機関車メーカーのアルコと同じセンスですな。
長々と書いてしまいましたが、この個体は個人所有の1947年製の戦後型エルクーペだそうな。イギリス空軍機迷彩が決まってます。
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YYJを拠点にしているバイキング航空機の格納庫の外に新造のDHC-6-400がいました。DHC-6は元々デ・ハビランド・カナダが開発した軽飛行機ですが、同社がボンバルディアに吸収された時にバイキングがそれの製造権を手に入れました。バイキングはDHC-6に改良を加えて、400型として販売を始めました。日本の採用例が僅かなのであんまり聞かないですが売れ行きは好調なようです。この個体は台湾の徳安航空向けの機材です。仮の登録番号C-GVATを与えられています。たぶん出荷直前なんだと思います。
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RWY09沿いで撮影。脚を出して上空を航過する南昌CJ-6A (C-FTCJ)。中国人民解放軍の昔の初等練習機です。退役後は他国に放出されて個人用の民間機として使われています。多数が放出されているようで、CJ-6のオーナーズクラブが存在するほどです。私も飛行するCJ-6を見たのはこれが3度目だったと思います。
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ビクトリア・フライング・クラブという飛行学校のセスナ・172Rスカイホーク (C-GBMO)。御存知セスナの代名詞的機体です。ところでスカイホークというのはダグラスのA-4攻撃機と同名ですが、商標的に問題なかったのだろうか。一応ダグラスの方が1年早く初飛行していますが・・・。
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パシフィックコースタル航空8P111便バンクーバー発のサーブ340A (C-GPCG)が着陸してきました。
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パシフィックコースタルはバンクーバーをハブにするBC州の地域航空会社です。垂直尾翼の絵柄は機材ごとに異なります。
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340はクセのない形状が好きですね。
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ホライゾン航空AS2386便シアトル発のボンバルディアDHC-8-400 (N408QX)が着陸してきました。
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横から。
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エアカナダ・エクスプレス(ジャズ航空)AC8071便バンクーバー発のDHC-8-300 (C-GKTA)の着陸。
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真下から捉えました。
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というところで今日はここまで。
中編へ→
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その前に、ブリティッシュコロンビア航空博物館に新顔が入ってきたという話を聞いたので、それを見に来ました。それがこのアエロスパシアル アルエットIII (Aerospatiale Alouette III) です。おフランス製の単発の汎用軽ヘリコプター(1959年初飛行)で、2,000機以上が生産された売れっ子です。
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ノーススター・エアツアーズのブリテン・ノーマンBN-2Aアイランダー (C-GCXF)です。ちょっとおぞそうな飛行機ですけど、STOL性能に優れ、安定性も高い近距離航路用の小型旅客機です。しかも値段が安い。一番の特徴は乗降扉が3枚付いていること。多扉にすれば通路を設けずに済んで空いたところを客席にできるじゃないという独特な発想が活かされています。これは面白い考えですね。英国面とも言いますか。ノーススターは、チャーター便を運行する会社のようです。
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量産型は1940年に発売されましたが、翌年に日本がアメリカに喧嘩を売ってきました。戦時体制になると民間用の軽飛行機は全て製造中止になってしまい、エルクーペも112機だけで生産中止になりました。アメリカがドイツと日本をブチのめして戦争が終わると民間機の生産が再開されたので、エルクーペも生産再開しました。1946年には4,300機以上生産されましたが翌年には需要が減り始めて、1951年にはユニエアに製造権を売却しました。その後も機体の製造権は何社もの間を渡り歩いて最終的にはムーニーのところへ辿り着きました。ムーニーが販売していたM-10は原型を留めない設計変更がされていたそうな。
ちなみにエルコというのは正式名Engineering Research Companyの頭文字ERCOのことで、機関車メーカーのアルコと同じセンスですな。
長々と書いてしまいましたが、この個体は個人所有の1947年製の戦後型エルクーペだそうな。イギリス空軍機迷彩が決まってます。
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