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博多→大阪 サイコロの旅5・落穂拾い編 第3夜

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2020年11月1日(日)14時27分鳥取県八頭郡智頭町 智頭急行恋山形駅[本編第5夜はこちら]津山駅から鳥取駅へ向かう途中、智頭急行の普通列車に乗りました。その時停まったのが「恋山形駅」です。全国津々浦々に存在する縁結び駅のひとつで、智頭急行も数年前にこの駅を全身ピンク色に改装して縁結びアピールを全面に打ち出しています。さらに土休日は、ここに止まる列車のうち1往復は25分間のバカ停をして列車で駅を訪ねやすいようにしています(この駅に来る人のほとんどは自動車でしょう)。我々の乗った列車はちょうどそれに当たったのでした。色恋沙汰に縁遠い人生を送ってきたわけですが、バカ停されると降りざるを得ないわけで、いざ外へ出たのです。

ここが恋山形駅縁結びスポットの爆心地だ。ハート型の絵馬を買ってこの社に吊り下げると恋が叶うらしいよ。屋根からぶら下がっている鐘を鳴らすと効果倍増。

駅名標もクソデカハート型。距離が取れなくて端が見切れるっていうね。

智頭急行の鉄道むすめ、宮本えりお嬢がおりました。初出時は結構人気あった記憶。制服がスカートだからなのもあるか?

めっちゃピンク。無人駅で、駅舎もありませぬ。駅の至近に集落があるわけでもないので普段の乗降人数は一桁台だそうな。ここは智頭町の山形集落の近くにあるんですが、「山形に来い」という意味を込めて「恋山形」になったそうです。来いが恋になった経緯はざっと探しても見当たらないですね。当て字かな?

恋ポストなる郵便ポスト。普通の丸ポストに見えて、なんだか微妙に形が違いますね。"帽子"のような形状がないです。いわゆる丸型ポストというのは1949(昭和24)年から設置が始まった郵便差出箱1号丸型というやつです。それ以外の局地型の変わり種か、戦前からの生き残りなのか、あるいは恋ポスト設置に際して作り起こされた新品なのか。ちなみにこれは智頭急行私設のポストで、郵便局の管轄する郵便ポストではありませぬ。ここに投函した郵便物は限定の風景印を押されて配送されます。

小屋と自動販売機が設置されています。たぶん以前は駅のホームだけの簡素な無人駅だったと思いますが、ラブリーピンク作戦の一環で置かれるようになったのかも知れません。飲み物を売っているのはきっとついでで、この自販機の本命は右上にある絵馬です。1枚430円也。あとは駅名標のキーホルダーも売っていますね。

宮本えりおの絵が全身ぶち抜きで描かれています。これは貴重なMATSUDA98絵です。両手に何か持っているような恰好なので汎用性が高く、色々な場所で色々なものを持った姿を見かけることができます。
恋山形駅はここまで。

2020年11月1日(日)15時46分鳥取県鳥取市 JR鳥取駅
[本編第6夜はこちら]所変わって鳥取駅。「因幡の麒麟獅子舞」 というすげー面白い石像がありんぬ。この獅子舞は2人で演じるもので、前の人が被っている獅子の頭はご立派。

で、こいつだ。何だお前。お尻から顔だけ出して。顔の前にある棒みたいなのは何なの。笑わしに来てるよね。

真顔なのがむかつく~。

オデコとアゴがちゃんと抜けているところがグッド。

後ろを見るとその面白ぶりとは裏腹にきつい体勢を取っているのが分かります。ガニ股で立っているし、腕もたぶん肘まで伸ばしているんでしょう。

石像の上に座りたいどころか寝そべってみたいくらいです、この広さ。酔っ払いが寝ていたなんてことは過去に何回かあったんじゃないか?サイコロの旅で見てきた銅像石像の中でこれが一等賞でした。おめでとう。
これで2日目終了。

2020年11月2日(月)9時3分徳島県徳島市 JR徳島駅[最終夜はこちら]最終日の朝、雨の徳島駅。留置線にはこの後特急「うずしお」8号になる2600系が待機中です。JR四国の次世代気動車特急として活躍が約束されているかと思ったら、空気ばねを使った車体傾斜装置は土讃線の線路事情には適応できないということが分かり、その座から転落してしまった悲運の気動車。数台造られただけで製造は打ち切られてしまいました。それでも今は車体傾斜装置でも問題なく走れるという高徳線でブイブイいわせてます。振り子装置を採用して主力の座を射止めた2700系とは車体断面と塗装が少し違っていて、なんだか穏やかな印象を持ちます。

徳島駅は、駅の構内に車両基地が併設されている駅です。駅にいながら車両基地で寝ている車両や入換の様子を見ることができてとても楽しいです。かつて四国には徳島駅の他にも高知駅と松山駅も同様の配線をしていましたが、どちらも駅の高架化により郊外に移転されてしまい過去のものです。しかし徳島駅も高架化事業の話が進んでいるみたいで、まだ具体的な完了時期は未定なものの計画はいずれ実行される模様。この光景もいずれ過去帳入りすると思います。

1200形と1500形は出払っているみたいで、キハ40系だらけですね。四国キハ40系の最後の楽園です。

UZUSHIOいつの間にか四国で勢力を広げているJR四国の放った妖精「すまいるえきちゃん」「れっちゃくん」。かわいさ全振りです。これがJR公式ゆるきゃらなのだ。ちなみに私は結構好き。ファンといっていい。

1200形の2両編成。車体の緑はすだちの色を表しているらしい、たぶん、知らんけど。なお徳島県内ですだちとかぼすを間違えると鳴門の渦潮の中に放り込まれてわかめの養分にされるぞ、知らんけど。

2600系のヘッドマーク。8600系ともども今どき珍しくヘッドマーク付きなのがなんとも嬉しい。しかしフルカラーLEDにしてやるほどのお金は無かったのかも知れない・・・。でも視認性は意外と高いですけどね。

連結面のステッカー。2700系とは違うものです。

高松駅にて。いつ見ても体格差すげえなコンビでした。
これで最終日も終了。というところで今日はここまで。次回から自動車博物館編です。

第4夜へ→

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