2016年6月14日(木)6時14分オンタリオ州トロント トロント・ピアソン国際空港おはようございます。朝のピアソン空港に着きました!6月14日からが実質的な初日となります。飛行機はここで降りることになっているので、制限区域内を出ます。
大きい空港なので、ターミナルまるまる1棟がエアカナダの巣になっています。この先、どこで朝ごはんを食べられるか分からないので、空港の中で食べておくことにします。軽く食べておくだけでいいと思ったので、カナダ人御用達のファストフード店のティムズでコーヒーとドーナツのセットを食べました。朝ごはんで混む時間帯だったからなのか、ファストフードなのに15分くらい会計待ちを受けました。なんと店がワンオペでした・・・。ゆっくり食べる時間は無くなってしまったので、とっとと腹に入れて次へ行きます。
ピアソン空港を出ます。使うのは鉄道です。ピアソン空港には空港連絡鉄道が乗り入れているのです!今回、レンタカーは使いません。というのもカナダのレンタカーには、25歳未満の運転手には日毎に確か25ドルくらいの追加料金が発生するのです。若者は運転の経験が少なくて事故リスクが高いからだそうな。その論理だったら認知機能が衰えて事故リスクが比較的高い高齢者にも追加料金を請求すべきだと思いますが・・・。ただ若いだけで25ドル払うのも納得いかんし、毎日乗っていると結構馬鹿にならない金額に膨れ上がってしまうので、公共交通機関の乗り継ぎで旅行することにしました。幸い、訪ねたいところは公共交通機関で行くことが可能でしたしね。
話を戻しまして、この空港連絡鉄道は「UPエクスプレス」という名前です。少し鉄道に詳しい人だと、ユニオンパシフィック鉄道がカナダで旅客営業をしているの?とツッコミを入れたくなる名前です。本当は、Union Pearson Expressのことで、トロントの交通結節点であるユニオン駅とピアソン空港を結ぶ鉄道を意味しています。読み方もアップエクスプレスらしい。”列車”は15分間隔で運行される各駅停車で、空港からユニオン駅までは25分で結んでいます。ユニオン駅はトロント市街地の中心部にありますから、駅を出たらすぐ都心という好立地です。運転間隔や所要時間も申し分ないですし、便利そうな路線ですね。
ちなみに2015年6月に開業した、まだ新しい鉄道です。なので駅設備も現代的です。駅のホームはスクリーン式ホームドアになっていて、鉄道オタク泣かせです。
トロント市内の移動には、今回このPRESTOという交通系ICカードを使います。2009年11月にトロント都市圏共通の交通系ICカードとして実装しました。利用目的は、今回公共交通機関を乗り継ぐので小銭が必要になるのを省くのが一つ。特に路線バスの運賃だと5セント単位まで刻んでいることが多いんですが、セント硬貨を捻出するのは意外と手間だしそのくせ最後には余り気味になることが経験上ありました。なのでその手間を無くすことはストレス軽減上必要なことでした。二つ目は、PRESTOを使うと運賃が値引きになること。これは欧米の交通系ICカードでよく見られることですが、UPエクスプレスやこの後乗るGOトランジットでもそれが適用されています。UPエクスプレスでは$12.35が$9.25に25%引されています。GOトランジットでも15%くらい割引されるはず。なお運賃はいま書いた通りで、路線距離23kmにしては安くはないしむしろ少し高めだな、という感じ。まあ空港連絡鉄道は基本的にどこも運賃高めですからね。
ちなみにこのカードは、UPエクスプレス開業記念の限定版です。1年経ってもまだ余っているのかっていう。なおカードですが、ちょっと計算が合わなくて残額が少し残ったままになりました。払い戻しはできるんですけど、カードも没収されるとイヤだったので(実際のところは未確認)、そのまま記念にお持ち帰りしました。5年経っていると残額無効化してそうですが。あと、PRESTOの非接触通信規格は北米で主流のMIFAREだそうな。FeliCaではない。なので改札機に通した時の感想としては「おっそ...」でした。
”列車”が来ました。はい、この鉄道は非電化です。電車じゃないのよ気動車なのよ。第三軌条ではないよ。空港連絡鉄道だから電化されているだろうという幻想をぶち壊す。ただし将来的に電化するつもりらしく、線路をよく見ると架線柱を建てられるような基礎が造られていました。ステンレス車体の3両編成で、先頭車は非貫通の流線型です。間の中間車も実は貫通型の片運転台車です。閑散時間帯は先頭車を1台外して2両編成で走るっぽいですね。
ガラス越しからですがホームの端から撮影可能でした。カナダの鉄道車両にしては中々かっこいい面構えじゃないか。ただ全体的な無骨さや屋根のクソデカホーンがあるところがアメリカっぽさを出していますよ。車内に入って知りましたが、これは日本車輌製造豊川工場謹製の気動車なのでした(ただし最終組立はアメリカ)。風防に1006と書いてあるのでたぶん形式は1000形です。そういう慣習なんでしょうけど、北米では日本みたいな形式名を付けたがらないですね。
この到着した列車には乗らず、既に隣のホームで出発待機している7:15発の列車に乗ります。
車内は固定クロスシートです。乗車時間30分にも満たない路線だったらロングシートになりそうなもんですが、やっぱり通常の鉄道路線だとクロスシートが基本なんでしょうか。ロングシート車は地下鉄のような市内交通路線でしか見ないですね(というか地下鉄ですらセミクロスシートの有様だし)。空港連絡鉄道なので、荷物置き場も完備。至るところにあるから嬉しいね。
車内は結構空いていました。まだ混む時間帯じゃない?列車は初めは専用の高架線を走りますが、途中で地上線に降りました。高架区間は新線でしたが、地上区間では既存の路線に乗り入れてユニオン駅まで走ります。この区間はGOトランジットとの共用区間です。さらに言うと線路の所有者はカナディアンパシフィック鉄道なので、同社の貨物列車も走るみたいです。
最終的にユニオン駅まで行きますが、途中のブロア駅 (Bloor GO Station) で一旦列車を降りました。ピアソン駅で一応1000形(仮称)は撮影できましたが信号機が入り込んでいたのが不満だったので、ブロア駅で降りて駅撮りしようと思った次第。なおうまく撮影できるかは分からないまま降りました。
駅のホームは2段構えになっています。高い方はUPエクスプレスのホームで、低い方はGOトランジットのホームです。両社の車両の床面高さが違ってかつバリアフリー対応しようとするとこうなってしまいますね。
果たしてブロア駅は列車撮影には適した場所であり、ピアソン空港行の1000形をばっちりと撮影できました。これでもう満足です。
引いた状態でも。非電化路線だからとてもすっきりしている。
さらに、振り返ってみればユニオン行きのGOトランジットの列車も到着しました。これはラッキー。比べてみると1000形は一回り小さい車体です。こう見るとなんだか日本的な大きさにも見えて親近感わくなぁ。
GOトランジットの列車です。先頭のディーゼル機関車はMPI MP40PH-3C形646号機です。MP40PHはGOトランジットの主力機です。客車はボンバルディア・バイレベル客車です。北米の二階建て通勤客車として高いシェアを持っていますが、元々はGOトランジットが混雑緩和のために開発させた専用設計車でした。線路の間の柵が正直言うと邪魔くさいんですが、客の線路横断を防止するための措置なのでやむを得ないですし、北米らしいアイテムなのでこれはこれでらしさが出るかな。
クソなげぇ!なんと列車は機関車込みで11両編成!カナダの通勤鉄道としてはとても長いです。しかもだいたいこのくらいの長さがGOトランジットでは標準的なのだそうです。二階建てで高さもあるので、これはもう走る壁ですがな。
後追いも見逃せません。客車の最後尾は制御客車になっています。なので折り返し運転する時は機回しせずに制御客車を先頭に走ることができます。この制御客車の面構えは初めて見た時はブサイクなものだと思いましたが、他の客車を知るようになってもっと下がいることを認識したので、最近は比較的マシな部類になりました。
線路。あんなにでかい機関車や客車が走っているけど、レールは木の枕木に犬釘で止めているっていう。これでいいんだ。日本の通勤路線の保線もすごいものですが、カナダではこれでも必要にして十分と言えるものかもしれないです。
15分後に来た次の便のUPエクスプレスに乗ってユニオン駅まで行きます。1000形をよく見ると扉から踏み台が飛び出ています。可動式なのかは分からないですが、やっぱり通常の客車よりも車幅は短そうだなと思いました。
ユニオン駅に着きました。1面1線の行き止まりのホームです。ユニオン駅の隅っこに増築する形で建設されたので、少し狭苦しい感じはします。
というところで今日はここまで。
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Kato Trains Rails Across Canada: The History of Canadian Pacific and Canadian National Railways (English Edit...
Murray, TomVoyageur Press
大きい空港なので、ターミナルまるまる1棟がエアカナダの巣になっています。この先、どこで朝ごはんを食べられるか分からないので、空港の中で食べておくことにします。軽く食べておくだけでいいと思ったので、カナダ人御用達のファストフード店のティムズでコーヒーとドーナツのセットを食べました。朝ごはんで混む時間帯だったからなのか、ファストフードなのに15分くらい会計待ちを受けました。なんと店がワンオペでした・・・。ゆっくり食べる時間は無くなってしまったので、とっとと腹に入れて次へ行きます。
ピアソン空港を出ます。使うのは鉄道です。ピアソン空港には空港連絡鉄道が乗り入れているのです!今回、レンタカーは使いません。というのもカナダのレンタカーには、25歳未満の運転手には日毎に確か25ドルくらいの追加料金が発生するのです。若者は運転の経験が少なくて事故リスクが高いからだそうな。その論理だったら認知機能が衰えて事故リスクが比較的高い高齢者にも追加料金を請求すべきだと思いますが・・・。ただ若いだけで25ドル払うのも納得いかんし、毎日乗っていると結構馬鹿にならない金額に膨れ上がってしまうので、公共交通機関の乗り継ぎで旅行することにしました。幸い、訪ねたいところは公共交通機関で行くことが可能でしたしね。
話を戻しまして、この空港連絡鉄道は「UPエクスプレス」という名前です。少し鉄道に詳しい人だと、ユニオンパシフィック鉄道がカナダで旅客営業をしているの?とツッコミを入れたくなる名前です。本当は、Union Pearson Expressのことで、トロントの交通結節点であるユニオン駅とピアソン空港を結ぶ鉄道を意味しています。読み方もアップエクスプレスらしい。”列車”は15分間隔で運行される各駅停車で、空港からユニオン駅までは25分で結んでいます。ユニオン駅はトロント市街地の中心部にありますから、駅を出たらすぐ都心という好立地です。運転間隔や所要時間も申し分ないですし、便利そうな路線ですね。
ちなみに2015年6月に開業した、まだ新しい鉄道です。なので駅設備も現代的です。駅のホームはスクリーン式ホームドアになっていて、鉄道オタク泣かせです。
トロント市内の移動には、今回このPRESTOという交通系ICカードを使います。2009年11月にトロント都市圏共通の交通系ICカードとして実装しました。利用目的は、今回公共交通機関を乗り継ぐので小銭が必要になるのを省くのが一つ。特に路線バスの運賃だと5セント単位まで刻んでいることが多いんですが、セント硬貨を捻出するのは意外と手間だしそのくせ最後には余り気味になることが経験上ありました。なのでその手間を無くすことはストレス軽減上必要なことでした。二つ目は、PRESTOを使うと運賃が値引きになること。これは欧米の交通系ICカードでよく見られることですが、UPエクスプレスやこの後乗るGOトランジットでもそれが適用されています。UPエクスプレスでは$12.35が$9.25に25%引されています。GOトランジットでも15%くらい割引されるはず。なお運賃はいま書いた通りで、路線距離23kmにしては安くはないしむしろ少し高めだな、という感じ。まあ空港連絡鉄道は基本的にどこも運賃高めですからね。
ちなみにこのカードは、UPエクスプレス開業記念の限定版です。1年経ってもまだ余っているのかっていう。なおカードですが、ちょっと計算が合わなくて残額が少し残ったままになりました。払い戻しはできるんですけど、カードも没収されるとイヤだったので(実際のところは未確認)、そのまま記念にお持ち帰りしました。5年経っていると残額無効化してそうですが。あと、PRESTOの非接触通信規格は北米で主流のMIFAREだそうな。FeliCaではない。なので改札機に通した時の感想としては「おっそ...」でした。
”列車”が来ました。はい、この鉄道は非電化です。電車じゃないのよ気動車なのよ。第三軌条ではないよ。空港連絡鉄道だから電化されているだろうという幻想をぶち壊す。ただし将来的に電化するつもりらしく、線路をよく見ると架線柱を建てられるような基礎が造られていました。ステンレス車体の3両編成で、先頭車は非貫通の流線型です。間の中間車も実は貫通型の片運転台車です。閑散時間帯は先頭車を1台外して2両編成で走るっぽいですね。
ガラス越しからですがホームの端から撮影可能でした。カナダの鉄道車両にしては中々かっこいい面構えじゃないか。ただ全体的な無骨さや屋根のクソデカホーンがあるところがアメリカっぽさを出していますよ。車内に入って知りましたが、これは日本車輌製造豊川工場謹製の気動車なのでした(ただし最終組立はアメリカ)。風防に1006と書いてあるのでたぶん形式は1000形です。そういう慣習なんでしょうけど、北米では日本みたいな形式名を付けたがらないですね。
この到着した列車には乗らず、既に隣のホームで出発待機している7:15発の列車に乗ります。
車内は固定クロスシートです。乗車時間30分にも満たない路線だったらロングシートになりそうなもんですが、やっぱり通常の鉄道路線だとクロスシートが基本なんでしょうか。ロングシート車は地下鉄のような市内交通路線でしか見ないですね(というか地下鉄ですらセミクロスシートの有様だし)。空港連絡鉄道なので、荷物置き場も完備。至るところにあるから嬉しいね。
車内は結構空いていました。まだ混む時間帯じゃない?列車は初めは専用の高架線を走りますが、途中で地上線に降りました。高架区間は新線でしたが、地上区間では既存の路線に乗り入れてユニオン駅まで走ります。この区間はGOトランジットとの共用区間です。さらに言うと線路の所有者はカナディアンパシフィック鉄道なので、同社の貨物列車も走るみたいです。
最終的にユニオン駅まで行きますが、途中のブロア駅 (Bloor GO Station) で一旦列車を降りました。ピアソン駅で一応1000形(仮称)は撮影できましたが信号機が入り込んでいたのが不満だったので、ブロア駅で降りて駅撮りしようと思った次第。なおうまく撮影できるかは分からないまま降りました。
駅のホームは2段構えになっています。高い方はUPエクスプレスのホームで、低い方はGOトランジットのホームです。両社の車両の床面高さが違ってかつバリアフリー対応しようとするとこうなってしまいますね。
果たしてブロア駅は列車撮影には適した場所であり、ピアソン空港行の1000形をばっちりと撮影できました。これでもう満足です。
引いた状態でも。非電化路線だからとてもすっきりしている。
さらに、振り返ってみればユニオン行きのGOトランジットの列車も到着しました。これはラッキー。比べてみると1000形は一回り小さい車体です。こう見るとなんだか日本的な大きさにも見えて親近感わくなぁ。
GOトランジットの列車です。先頭のディーゼル機関車はMPI MP40PH-3C形646号機です。MP40PHはGOトランジットの主力機です。客車はボンバルディア・バイレベル客車です。北米の二階建て通勤客車として高いシェアを持っていますが、元々はGOトランジットが混雑緩和のために開発させた専用設計車でした。線路の間の柵が正直言うと邪魔くさいんですが、客の線路横断を防止するための措置なのでやむを得ないですし、北米らしいアイテムなのでこれはこれでらしさが出るかな。
クソなげぇ!なんと列車は機関車込みで11両編成!カナダの通勤鉄道としてはとても長いです。しかもだいたいこのくらいの長さがGOトランジットでは標準的なのだそうです。二階建てで高さもあるので、これはもう走る壁ですがな。
後追いも見逃せません。客車の最後尾は制御客車になっています。なので折り返し運転する時は機回しせずに制御客車を先頭に走ることができます。この制御客車の面構えは初めて見た時はブサイクなものだと思いましたが、他の客車を知るようになってもっと下がいることを認識したので、最近は比較的マシな部類になりました。
線路。あんなにでかい機関車や客車が走っているけど、レールは木の枕木に犬釘で止めているっていう。これでいいんだ。日本の通勤路線の保線もすごいものですが、カナダではこれでも必要にして十分と言えるものかもしれないです。
15分後に来た次の便のUPエクスプレスに乗ってユニオン駅まで行きます。1000形をよく見ると扉から踏み台が飛び出ています。可動式なのかは分からないですが、やっぱり通常の客車よりも車幅は短そうだなと思いました。
ユニオン駅に着きました。1面1線の行き止まりのホームです。ユニオン駅の隅っこに増築する形で建設されたので、少し狭苦しい感じはします。
というところで今日はここまで。
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