カナダ軍用機歴史博物館の続きです。今回は飛行機の復元作業をしている区画です。今まで見てきた機体からも分かる通り、この博物館の保存機は飛行可能な動態保存機が多いです。動態化の維持や収蔵機の整備復元なんかを自前でやっています。いや、全部内製化しているかは知りませんが。
ちょっとした整備工場のような感じで本格的です。
これは今まさに復元中のフェアチャイルド・ボーリングブロークMk.IVT(1939年初飛行)です。同社のブレニム軽爆撃機をカナダのフェアチャイルドでライセンス生産した機体です。カナダ沿岸の対潜哨戒機とか爆撃機の練習機とかに使われていたんだそうな。これは1980年代にマニトバ州で回収された8機のボーリングブロークの残骸から1機に復元しているみたいです。ニコイチじゃなくてハッコイチ。
動態の構体の復元はあらかた終わったように見えます。ただ主翼はまだまだのようです。今これを書いている2022年時点でもまだ復元は完了していないようですから、相当長い道のりで作業をしているのでしょう。
エンジンの部品が転がっています。
主翼とエンジンマウントです。
機首ですね。なんで機首の風防、変ににえぐれてるんだ。まあ操縦士の視界のためでしょうけど。変な形だなあ。
こっちにも作業場。作業やってますね。復元作業もボランティアで回しているんでしょうかね。今日は水曜日ですけども。
グラマン・アベンジャーAS3(1941年初飛行)です。ご存知アメリカ海軍の艦上攻撃機ですね。第二次世界大戦後にアメリカで余剰になったアベンジャーを1950年にカナダ海軍が購入して、大型の機体構造を活用して対潜哨戒機に改造して運用しました。ただ後継機のCS2Fトラッカーがすぐに就役してきたので、1950年代のうちに退役したそうな。この個体はカナダ海軍が使っていたアベンジャーではありません。これは1945年にイースタン航空機(GMの航空機製造部局で、自動車譲りのありえん生産能力を持つ)で製造されたアメリカ海軍向けTBM-3Eです。退役後は民間放出されてカリフォルニア州で農薬散布機に改造されたそうな。2000年にフランスの保存団体が取得したんですが大西洋を渡る輸送手段が手配できなかったとかで、2009年に当館の所蔵に収まったみたい。
散布機として近年まで使われていたこともあって状態は良いみたい。復元の進み具合からも分かります。それで、2022年時点では復元が完了してカナダ海軍の塗装で展示しているという話です。今後は動態化への作業が待っているそうな。
グラマンCS2F-1トラッカー(1952年初飛行)。アメリカ海軍の対潜哨戒機ですね。カナダ海軍がアベンジャーの後継機として導入しました。機体はデ・ハビランド・カナダ、エンジンはカナダ・プラット&ホイットニーでライセンス生産されました。CS2Fはカナダ海軍の空母HCMSボナベンチャーの搭載機として運用されていました。1970年にHMCSボナベンチャーが退役すると、陸上基地に拠点を移して1990年に退役しましたとさ。この個体はカナダ海軍向けの機体を1997年に譲り受けたものです。動態とエンジンと主翼の根元あたりまでは完成しているような雰囲気でした。2022年時点では静態復元が完了しているみたいで、今後は動態化するんだそうな。
さっきも見たミッチェルMk.III。
機首の機銃のフタを開けるとこうなってるんだよ、っていう。
航空博物館おなじみの、飛行器模型コーナー。絶対あるんだよね。ちなみに、この博物館の模型クラブの作品です。
というところで今日はここまで。
その14へ→
航空機を後世に遺す―歴史に刻まれた国産機を展示する博物館づくり
晋太郎, 横山グランプリ出版 ボナベンチャー BONAVENTURE レディースハーフパンツ ビンテージ カモフラ 迷彩 ボナベンチュール
キネティック 1/48 S-2A/E/G トラッカー 中華民国空軍 対潜哨戒機 プラモデル KNE48074組み立て塗装が必要なプラモデル。別途、接着剤や工具、塗料等が必要。
キネティック
ちょっとした整備工場のような感じで本格的です。
これは今まさに復元中のフェアチャイルド・ボーリングブロークMk.IVT(1939年初飛行)です。同社のブレニム軽爆撃機をカナダのフェアチャイルドでライセンス生産した機体です。カナダ沿岸の対潜哨戒機とか爆撃機の練習機とかに使われていたんだそうな。これは1980年代にマニトバ州で回収された8機のボーリングブロークの残骸から1機に復元しているみたいです。ニコイチじゃなくてハッコイチ。
動態の構体の復元はあらかた終わったように見えます。ただ主翼はまだまだのようです。今これを書いている2022年時点でもまだ復元は完了していないようですから、相当長い道のりで作業をしているのでしょう。
エンジンの部品が転がっています。
主翼とエンジンマウントです。
機首ですね。なんで機首の風防、変ににえぐれてるんだ。まあ操縦士の視界のためでしょうけど。変な形だなあ。
こっちにも作業場。作業やってますね。復元作業もボランティアで回しているんでしょうかね。今日は水曜日ですけども。
グラマン・アベンジャーAS3(1941年初飛行)です。ご存知アメリカ海軍の艦上攻撃機ですね。第二次世界大戦後にアメリカで余剰になったアベンジャーを1950年にカナダ海軍が購入して、大型の機体構造を活用して対潜哨戒機に改造して運用しました。ただ後継機のCS2Fトラッカーがすぐに就役してきたので、1950年代のうちに退役したそうな。この個体はカナダ海軍が使っていたアベンジャーではありません。これは1945年にイースタン航空機(GMの航空機製造部局で、自動車譲りのありえん生産能力を持つ)で製造されたアメリカ海軍向けTBM-3Eです。退役後は民間放出されてカリフォルニア州で農薬散布機に改造されたそうな。2000年にフランスの保存団体が取得したんですが大西洋を渡る輸送手段が手配できなかったとかで、2009年に当館の所蔵に収まったみたい。
散布機として近年まで使われていたこともあって状態は良いみたい。復元の進み具合からも分かります。それで、2022年時点では復元が完了してカナダ海軍の塗装で展示しているという話です。今後は動態化への作業が待っているそうな。
グラマンCS2F-1トラッカー(1952年初飛行)。アメリカ海軍の対潜哨戒機ですね。カナダ海軍がアベンジャーの後継機として導入しました。機体はデ・ハビランド・カナダ、エンジンはカナダ・プラット&ホイットニーでライセンス生産されました。CS2Fはカナダ海軍の空母HCMSボナベンチャーの搭載機として運用されていました。1970年にHMCSボナベンチャーが退役すると、陸上基地に拠点を移して1990年に退役しましたとさ。この個体はカナダ海軍向けの機体を1997年に譲り受けたものです。動態とエンジンと主翼の根元あたりまでは完成しているような雰囲気でした。2022年時点では静態復元が完了しているみたいで、今後は動態化するんだそうな。
さっきも見たミッチェルMk.III。
機首の機銃のフタを開けるとこうなってるんだよ、っていう。
航空博物館おなじみの、飛行器模型コーナー。絶対あるんだよね。ちなみに、この博物館の模型クラブの作品です。
というところで今日はここまで。
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航空機を後世に遺す―歴史に刻まれた国産機を展示する博物館づくり
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キネティック 1/48 S-2A/E/G トラッカー 中華民国空軍 対潜哨戒機 プラモデル KNE48074組み立て塗装が必要なプラモデル。別途、接着剤や工具、塗料等が必要。
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