第14走者:近江鉄道八日市線八日市行(700系)新八日市8:58→八日市9:00八日市行の電車が来たので、これに乗って新八日市駅を後にします。来たのは、まさかの700系「あかね号」でした。1998(平成10)年に近江鉄道創立100周年を記念して西武401系を改造して2両編成1組を作り上げたワンオフの電車です。西武401系は、さっき見たばかりの820系と同じ車種です。820系は401系の原型をよく留めているので、あれがこれになったと思ってくれて良いです。初めてお目にかかりましたが、これが音に聞こえた近江鉄道の名作品。わずかひと駅600mだけですが味わいました。
八日市駅に到着。ここからは本線に乗り換えます。乗り換え待ちが10分くらいあるのでそれまで700系を観察。単純な形状ながらも流線型の前面を新たに付けているところが素晴らしいです。側窓も原型が扉間に4枚と戸袋窓2枚あったところを、一体感のある3枚の連続窓風固定窓に改造されています。特に戸袋部は手の込んだ改造をしています。並の地方私鉄だったらイベント用車両として運用されるでしょうが、700系は他の一般車と混じって普通に走ることが多いそうな。
座席も気合が入っていて、転換クロスシートが奢られています。これで並行するJR西日本にも負けません。噂では、同時期にアコモ改善工事が施工されていたJR東日本185系の座席交換時に廃棄されたものを流用しているとか・・・。そんな700系でしたが、2019(令和元)年5月に老朽化で廃車になりました。800系/820系など他の西武401系を起源とする電車は多数現役な中での引退でした。大改造が祟ったのかも・・・しれません。
留置線に止まっている800系。近江鉄道の主力車両です。
本線下り貴生川行の100形。これは西武新101系の中古です。中古車導入にあたって改造されていますが内容は必要なところだけやった感じで、例えば前面は西武時代のままで、近江鉄道独特の改造はされていません。ただしこの編成は、中間電動車に先頭車の前部構体を移植して先頭車化改造されています。通常だと乗務員扉と戸袋窓の間に側窓が1枚あるんですが、それが無いのが見分けるポイントです。
第15走者:近江鉄道本線彦根行(800系)八日市9:13→高宮9:38本線の上り列車が来ましたので、乗り換えます。
高宮駅に到着。ここで列車を降りて、多賀線に乗り換えます。構内踏切、中線、低いホーム。近江鉄道は創立が古いだけあって、いまやJR線でもあまり見なくなった構内施設が見られるのがたまらないですね。
広めの構内。線路から生えている草は鉄道草かしら。高宮駅は「た↑か→みや↓」という発音の車内放送をしていたのがやけに印象に残っています。地元ではそういう発音をするんでしょうかね。
年月を経て積み上がっていったプラットホームの地層が好きです。長い歴史を感じるのですね。構内踏切の周りだけ高さが低いのも良いです。
高宮駅は本線と多賀線の分岐駅です。多賀線への分岐は駅構内から始まっていて、多賀線の乗り場は急曲線を描いている途中にあります。こういう分岐ホームが大好物なのは四日市あすなろう鉄道でも述べましたが、2日連続で出会えるとは眼福でありますな。
この3番乗り場は特に急曲線で、かつては20m級車両は車体の端をホームに擦ってしまうのでここに入ることが出来ませんでした。20m級電車であるところの800系/820系では、車体裾の四隅を削り取って干渉を避けたほか、プラットホームも曲線を緩和する工事をして乗り入れできるようにしたそうです。ホームを削ったというより継ぎ足して曲線を緩和したように思えます。継ぎ足した関係でホームの端と雨よけの屋根の位置関係がずれてしまっていますが、直す気はないみたいです。
いいですね~。いいですよ~。
分岐器を見てみると、分岐した直後に折れるように曲率が変わっています。緩和工事の影響でしょうかね。
高宮駅には広い留置線が広がっています。昔は貨物列車の操車場として賑わっていたと思われます。今は買い取ってきた中古の電車の保管場所になっています。この時は西武鉄道から買ってきた大量の3000系6両編成2本が留め置かれていました。
多賀線の列車は本線下り列車と接続するので、それが到着するところを撮影しておきます。
やってきたのは100形でした。しかも鉄道むすめのヘッドマーク付き!今日は朝から撮れ高が良いです。
ヘッドマークには、近江鉄道の豊郷あかねと伊豆箱根鉄道の修善寺まきのの2人がいました。この取り合わせは、西武グループ繋がり・・・?
第16走者:近江鉄道多賀線多賀大社前行(800系)高宮9:48→多賀大社前9:54高宮駅を発車です。留置中の3000系の端が見えました。植物の一部になりかけている・・・。この3000系は結局2020(令和2)年に改造の上300形として営業運転に入りました。6両編成のうち中間電動車2両を先頭車化改造しました。運転台を提供した制御車ともう2両の中間電動車は、使える部品を剥ぎ取られた後解体されたそうな。6両編成の電車から2両編成の電車を錬成するというある意味大胆な手法なのでした。
スクリーン駅。スクリーンという会社が目の前にあるからスクリーン駅。企業名が入った駅は数あれど、そのほとんどは「XX前」。ど直球に企業名だけ入れているのは珍しいです。スクリーンというのも一般名詞めいた単語なので、この駅の背景を知らないとなんのこっちゃねんという気もします。
多賀大社前駅に着きました。多賀線に乗ったのは近江鉄道線の未乗区間がここだけだったから、この機会にすべて乗りつぶしたかったからです。よって、これにて近江鉄道は完乗したこととなります。
改札口です。こういう舟のある改札口もましてや現役のものとなると最近では珍しいです。土休日は無人駅ですが、隣には観光協会の事務所とこの地域のコミュニティハウスが入っています。
駅舎。参詣路線の神社最寄り駅の常として、神社本堂っぽい建屋に見えます。僅かばかりですが列車の折り返しまで時間があるので、せっかく来たんですから多賀大社にお参りしてこようと思います。
というところで今日はここまで。
その9へ→
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鉄道コレクション 鉄コレ 近江鉄道900形 あかね号 2両セット ジオラマ用品 (メーカー初回受注限定生産)2019年5月7日、あかね号は次代に継承。2代目あかね号900形、誕生。
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八日市駅に到着。ここからは本線に乗り換えます。乗り換え待ちが10分くらいあるのでそれまで700系を観察。単純な形状ながらも流線型の前面を新たに付けているところが素晴らしいです。側窓も原型が扉間に4枚と戸袋窓2枚あったところを、一体感のある3枚の連続窓風固定窓に改造されています。特に戸袋部は手の込んだ改造をしています。並の地方私鉄だったらイベント用車両として運用されるでしょうが、700系は他の一般車と混じって普通に走ることが多いそうな。
座席も気合が入っていて、転換クロスシートが奢られています。これで並行するJR西日本にも負けません。噂では、同時期にアコモ改善工事が施工されていたJR東日本185系の座席交換時に廃棄されたものを流用しているとか・・・。そんな700系でしたが、2019(令和元)年5月に老朽化で廃車になりました。800系/820系など他の西武401系を起源とする電車は多数現役な中での引退でした。大改造が祟ったのかも・・・しれません。
留置線に止まっている800系。近江鉄道の主力車両です。
本線下り貴生川行の100形。これは西武新101系の中古です。中古車導入にあたって改造されていますが内容は必要なところだけやった感じで、例えば前面は西武時代のままで、近江鉄道独特の改造はされていません。ただしこの編成は、中間電動車に先頭車の前部構体を移植して先頭車化改造されています。通常だと乗務員扉と戸袋窓の間に側窓が1枚あるんですが、それが無いのが見分けるポイントです。
第15走者:近江鉄道本線彦根行(800系)八日市9:13→高宮9:38本線の上り列車が来ましたので、乗り換えます。
高宮駅に到着。ここで列車を降りて、多賀線に乗り換えます。構内踏切、中線、低いホーム。近江鉄道は創立が古いだけあって、いまやJR線でもあまり見なくなった構内施設が見られるのがたまらないですね。
広めの構内。線路から生えている草は鉄道草かしら。高宮駅は「た↑か→みや↓」という発音の車内放送をしていたのがやけに印象に残っています。地元ではそういう発音をするんでしょうかね。
年月を経て積み上がっていったプラットホームの地層が好きです。長い歴史を感じるのですね。構内踏切の周りだけ高さが低いのも良いです。
高宮駅は本線と多賀線の分岐駅です。多賀線への分岐は駅構内から始まっていて、多賀線の乗り場は急曲線を描いている途中にあります。こういう分岐ホームが大好物なのは四日市あすなろう鉄道でも述べましたが、2日連続で出会えるとは眼福でありますな。
この3番乗り場は特に急曲線で、かつては20m級車両は車体の端をホームに擦ってしまうのでここに入ることが出来ませんでした。20m級電車であるところの800系/820系では、車体裾の四隅を削り取って干渉を避けたほか、プラットホームも曲線を緩和する工事をして乗り入れできるようにしたそうです。ホームを削ったというより継ぎ足して曲線を緩和したように思えます。継ぎ足した関係でホームの端と雨よけの屋根の位置関係がずれてしまっていますが、直す気はないみたいです。
いいですね~。いいですよ~。
分岐器を見てみると、分岐した直後に折れるように曲率が変わっています。緩和工事の影響でしょうかね。
高宮駅には広い留置線が広がっています。昔は貨物列車の操車場として賑わっていたと思われます。今は買い取ってきた中古の電車の保管場所になっています。この時は西武鉄道から買ってきた大量の3000系6両編成2本が留め置かれていました。
多賀線の列車は本線下り列車と接続するので、それが到着するところを撮影しておきます。
やってきたのは100形でした。しかも鉄道むすめのヘッドマーク付き!今日は朝から撮れ高が良いです。
ヘッドマークには、近江鉄道の豊郷あかねと伊豆箱根鉄道の修善寺まきのの2人がいました。この取り合わせは、西武グループ繋がり・・・?
第16走者:近江鉄道多賀線多賀大社前行(800系)高宮9:48→多賀大社前9:54高宮駅を発車です。留置中の3000系の端が見えました。植物の一部になりかけている・・・。この3000系は結局2020(令和2)年に改造の上300形として営業運転に入りました。6両編成のうち中間電動車2両を先頭車化改造しました。運転台を提供した制御車ともう2両の中間電動車は、使える部品を剥ぎ取られた後解体されたそうな。6両編成の電車から2両編成の電車を錬成するというある意味大胆な手法なのでした。
スクリーン駅。スクリーンという会社が目の前にあるからスクリーン駅。企業名が入った駅は数あれど、そのほとんどは「XX前」。ど直球に企業名だけ入れているのは珍しいです。スクリーンというのも一般名詞めいた単語なので、この駅の背景を知らないとなんのこっちゃねんという気もします。
多賀大社前駅に着きました。多賀線に乗ったのは近江鉄道線の未乗区間がここだけだったから、この機会にすべて乗りつぶしたかったからです。よって、これにて近江鉄道は完乗したこととなります。
改札口です。こういう舟のある改札口もましてや現役のものとなると最近では珍しいです。土休日は無人駅ですが、隣には観光協会の事務所とこの地域のコミュニティハウスが入っています。
駅舎。参詣路線の神社最寄り駅の常として、神社本堂っぽい建屋に見えます。僅かばかりですが列車の折り返しまで時間があるので、せっかく来たんですから多賀大社にお参りしてこようと思います。
というところで今日はここまで。
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