福井から岐阜県へと南下し、岐阜県最初の目的地へと到着しました。
たどり着いたのは旧名鉄美濃駅。かつての名鉄美濃町線の終点です。美濃町線は徹明町〜美濃および関を結んでいた路線で、2005年に廃止されました。ただし、美濃駅は1999年に廃止されています。
現在は、駅舎とプラットホーム、数両の電車が保存されています。駅舎とホームは国登録有形文化財にも指定されています。
路面電車の走る路線でしたが、駅舎は広々とした立派なもの。
昔はグッズがたくさん置いてあったようですが、ほとんど撤去されてさっぱりとした感じ。
プラットホーム。廃止時から目立った手を加えられた様子は見当たらず、線路に電車が保存されていることもあり、まさに現役時を彷彿とさせる情景です。
モ510形とモ600形。雨ざらしですが状態はとても良好ですね。素晴らしい。
モ510形512号。
1926(大正15)年に美濃電気軌道が投入した車両。晩年は予備車ながらも2005年の岐阜市内線系統廃止まで現役の古豪だった模様。
半流線型の前面と当時の流行だった丸窓の戸袋が特徴。
モ600形601号。
1965(昭和40)年製造。美濃町線の列車を各務原線に直通させるための車両で、異なる架線電圧(美濃町線600V/各務原線1500V)に対応した高性能な複電圧車。
すごく細い(こなみ
モ590形593号。
1957(昭和32)年製造。美濃町線系統用の車両で、廃止後は593号がここで保存。残りの2両は土佐電鉄に譲渡され、現在も活躍しています。名鉄の路面電車は今も結構しぶとく走っているんですね。
この593号は登場時の緑のツートンカラーに復刻されています。
モ870形。名鉄オリジナルではなく、中古の2車体連接車両である札幌市電A380形を購入したもの。言われてみれば札幌市電らしい丸っこい車体です。
2005年の廃車時にカットモデルとなって当地にて保存されています。
ズラッと並べて撮ります。これは壮観ですね。モ870はカットモデルでホームにちょこんと乗っている形ですが、高さが他の車両と同じなので違和感なく並べます。
これからもホームや駅舎共々大切に保存されていって欲しいです。
さらに車を走らせ、最後の目的地へ。旧名鉄谷汲駅です。2001年に廃止になった名鉄谷汲線の終点です。
ただまあ、あたりはもう真っ暗。明かりもないし撮影には厳しい。
モ750形755号。
1927(昭和2)年に現在の名鉄の前身である旧名古屋鉄道がデセホ700形として製造した電車。登場当初は名古屋周辺で活躍し、晩年は谷汲線や揖斐線で余生を送っていました。
モ510形514号。美濃駅で見た512号と同型です。
512号は座席が撤去されていましたが514号は座席も含めて保存されていました。クロスシート車だったとは驚きでした。
これにて、この日の予定は全て終了。神奈川へと帰還の途につきます。
帰りは中央自動車道経由で帰ります。やたら飛ばしていましたのでガソリンがマッハ。
途中のおなじみ諏訪子SAで飯休憩。ディスプレイにエラー表示が出ていたけれど大丈夫かしら。
諏訪子からもガソリンをマッハにして相模湖ICで降りて、海老名、藤沢で今回拉致った2人を降ろし、どういうわけかワイも大船へ。そのまま大船某所ネカフェにて一泊。
というわけなんでこのまま終わらずにEX編へと続く。
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