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カナダ航空博物館の後編。次はハンガー内の機体を見て行きます。ジェット機のエンジンカウル状のドアが面白いですね。
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2つあるエンジンカウルのうち右側はハンガーの入り口ですが、左側はエンジンの展示所になっています。
これはロールスロイスの「マーリン」エンジン。スピットファイアなんかに採用されていたあのエンジンです。
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ロールスロイス「ダート506」。世界初の実用ターボプロップエンジンです。YS-11にも採用されました。
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裏はこんな風になっています。さっぱりわからねえ。
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コンチネンタル「O-470A」。
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プラット&ホイットニー「R-1830」。
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ライト「R-1820」。
他にもまだありますがこのくらいで。
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ハンガー内。地面に置くだけでは場所が足りないのか上から吊るされている機体も。
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ランカスターの機銃ターレット。
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ロイヤル・エア・クラフト SE5A(レプリカ) Royal Air Craft SE5A (replica)
第一次世界大戦で活躍したイギリスの戦闘機SE5Aの7/8スケールレプリカ。スケールは縮小されているが、パイロットはちゃんと搭乗できるようになっている。
エンジンは4シリンダー85馬力のエンジンが搭載されており、飛行が可能。1983年に博物館に寄贈され、1997年からエアショーに参加している。
第一次世界大戦は本当に疎いのですが、有名な戦闘機らしいです。レプリカでも飛行できるというのがすごいですよね。でも7/8スケールなら別にフルサイズでもよかったんじゃ・・・?法令とか税金とか、なんか別の理由でもあるのかな?
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エンジンは整備中らしい。
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フリート 16B「フィンチMk.II」 Fleet 16B "Finch Mk.II"
1930年より製造された初等練習機。カナダ空軍にも431機が生産された。第二次大戦時には初等訓練飛行学校の主力機であり1947年まで活躍した。
博物館の機体はカナダで使われた後、メキシコ経由でアメリカニューメキシコ州に渡り、1979年に博物館に再輸入された。
練習機だから黄色いのかな?(適当
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ワコー AQC-6 Waco AQC-6
戦前のアメリカの主要航空機メーカーだったワコーの単葉機。
博物館の機体は285馬力L-5MBエンジンを搭載したZQC-6として製造されたが、1947年に330馬力L-6MBに換装されAQC-6になった。カナダの国防省、運輸省、BC航空、林業業者により使われた後、1953年にドクター・ジャック・ピックアップが「フライングドクター」として水上機用のフロートを装着して運用し始めた。
1980年に博物館に寄贈され、現在は車輪のついた陸上機に復元されている。
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フリート モデル80「カナック」 Fleet Model80 "Canuck"
フリートが設計したサイドバイサイド配置の高翼単葉機。ノーリー製N-75を改修した機体で、胴体前部の形状変更、前方視界確保のためエンジンを低くし胴体前部に燃料タンクを設置するためエンジンの位置を移動させた。エンジンはN-75のコンチネンタルC-75からより強力なC-85に換装された。
1945年9月26日に初飛行し、同年から製造が始まり、カナダのチャーター会社や個人所有者に販売された。しかし、戦後の財政難により生産中止を余儀なくされ、1948年までに製造を終了、総生産数は198機だった。
小型飛行機。なんというか、この時代は色々なメーカーが飛行機を造っていたんですね。
機体は現在レストアの最中なんだそうです。
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ウエストランド 「ライサンダーMk.III」 Westland "Lysander Mk.III"
1936年6月に初飛行した陸軍向けの複座直協機。武装はブローニング製マシンガンや対人用小型爆弾12発。自動スラット、隙間フラップ、可変水平尾翼を持ち、当時としては先進的な空力特性を持っていた。これにより、とても低い失速速度とフットボールコート並みの距離で離着陸できるSTOL性能を獲得した。
カナダでも1938年10月オンタリオ州マルトンで始まり、1939年8月に初飛行した。生産数は225機で、他に104機がイギリスから輸入された。
博物館の機体は1985年12月から修復を開始し、エキスポ86に間に合わせるため4ヶ月足らずで作業を完了させた。
修復終えた割にはところどころ外板や主翼がないけどな。骨組みを見れるというのはそれはそれでよいことだ。
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爆弾のラッチはこうなっている。機体の骨組みもよく見えますねぇ。
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ノースアメリカン P-51B「マスタング」(レプリカ) North American P-51B "Mustang" (Replica)
P-51マスタングの2/3スケールのレプリカ。実機と違い全木製であるが、至る所に航空機メーカーの部品が使われており、引込脚や実機と同じ操縦方法、フラップを備える。
胴体・主翼・尾翼は合板で覆ったベイトウヒの骨組みとファイバーグラスの外板で仕上げてある。エンジンは6シリンダーライカミングエンジンを搭載。デザインは、バブルキャノピーを装備したことでよく知られるP-51Dではなく、胴体後部の高いP-51Bのものを採用した。
機体はI・J・バティストにより造られ、1981年に初飛行した。その後約25年間飛行し、2008年に博物館に寄贈された。
P-51のレプリカ。いくら飛行可能な個人所有機の多いカナダでも実機を手にするのはお金がかかるそうで、もっと手頃に機体を持ちたいということから造られたそうな。
初期型のB型を造った辺りが渋いですね。D型の方が人気あると思うんですけどね。実機の保存機もほとんどがD型ですし(製造数の比率の違いから来る部分もあるでしょうが)。
もちろん飛べる。自分で飛行機造って実際に搭乗して飛行するなんて、いい趣味ですよねえ。
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カナディア T-33「シルバースター」 Canadair T-33 "Silver Star"
ロッキードのタンデム複座型ジェット練習機のベストセラーT-33をカナディアがライセンス生産したもの。1951年9月にライセンス契約を結び、1952年12月にカナディア製の機体が初飛行した。
1950~1960年代にかけてカナダ空軍にて運用され、退役後はボリビア、フランス、ギリシャ、ポルトガル、トルコへ売却された。
博物館の機体21487は、1967年までの間カナダ空軍とNATO軍のパイロット育成に使われ、1977年に寄贈された。
ハンガーの奥にある屋外展示場へ。航空自衛隊でも使われていた機体ですね。ところどころ部品が足りていないらしい。部品取りだったのかな?
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コンエア 「ファイアキャット」 Conair "Firecat"
グラマンの軍用輸送機、S-2「トラッカー」を改造して造った消防機。キャビンフロアを20cm嵩上げし、魚雷倉に3296リットルの消火剤タンクを設置した。軍用装備は撤去され、空荷重量は1500kgになった。数機はエンジンをプラット&ホイットニー・カナダのPT6A-67FAターボプロップエンジンに換装、追加の燃料タンクも装備され、ターボ・ファイアキャットと名付けられた。
ファイアキャットは1978年に、ターボ・ファイアキャットは1988年に初飛行し、2機種合わせて35機が改造された。
博物館の機体は2012年にコンエアから寄贈された。
日本では馴染みのない消防機というジャンル。山火事で威力を発揮します。
これで見学終了です。何機か見逃した気もしますが、そこはご自分の目で、ということで・・・。
小さいながらも興味深い機体が多く保存されている博物館でした。
その14へ→
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カナダ航空博物館の後編。次はハンガー内の機体を見て行きます。ジェット機のエンジンカウル状のドアが面白いですね。
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2つあるエンジンカウルのうち右側はハンガーの入り口ですが、左側はエンジンの展示所になっています。
これはロールスロイスの「マーリン」エンジン。スピットファイアなんかに採用されていたあのエンジンです。
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ロールスロイス「ダート506」。世界初の実用ターボプロップエンジンです。YS-11にも採用されました。
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裏はこんな風になっています。さっぱりわからねえ。
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コンチネンタル「O-470A」。
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ライト「R-1820」。
他にもまだありますがこのくらいで。
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ハンガー内。地面に置くだけでは場所が足りないのか上から吊るされている機体も。
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ロイヤル・エア・クラフト SE5A(レプリカ) Royal Air Craft SE5A (replica)
第一次世界大戦で活躍したイギリスの戦闘機SE5Aの7/8スケールレプリカ。スケールは縮小されているが、パイロットはちゃんと搭乗できるようになっている。
エンジンは4シリンダー85馬力のエンジンが搭載されており、飛行が可能。1983年に博物館に寄贈され、1997年からエアショーに参加している。
第一次世界大戦は本当に疎いのですが、有名な戦闘機らしいです。レプリカでも飛行できるというのがすごいですよね。でも7/8スケールなら別にフルサイズでもよかったんじゃ・・・?法令とか税金とか、なんか別の理由でもあるのかな?
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エンジンは整備中らしい。
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フリート 16B「フィンチMk.II」 Fleet 16B "Finch Mk.II"
1930年より製造された初等練習機。カナダ空軍にも431機が生産された。第二次大戦時には初等訓練飛行学校の主力機であり1947年まで活躍した。
博物館の機体はカナダで使われた後、メキシコ経由でアメリカニューメキシコ州に渡り、1979年に博物館に再輸入された。
練習機だから黄色いのかな?(適当
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ワコー AQC-6 Waco AQC-6
戦前のアメリカの主要航空機メーカーだったワコーの単葉機。
博物館の機体は285馬力L-5MBエンジンを搭載したZQC-6として製造されたが、1947年に330馬力L-6MBに換装されAQC-6になった。カナダの国防省、運輸省、BC航空、林業業者により使われた後、1953年にドクター・ジャック・ピックアップが「フライングドクター」として水上機用のフロートを装着して運用し始めた。
1980年に博物館に寄贈され、現在は車輪のついた陸上機に復元されている。
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フリート モデル80「カナック」 Fleet Model80 "Canuck"
フリートが設計したサイドバイサイド配置の高翼単葉機。ノーリー製N-75を改修した機体で、胴体前部の形状変更、前方視界確保のためエンジンを低くし胴体前部に燃料タンクを設置するためエンジンの位置を移動させた。エンジンはN-75のコンチネンタルC-75からより強力なC-85に換装された。
1945年9月26日に初飛行し、同年から製造が始まり、カナダのチャーター会社や個人所有者に販売された。しかし、戦後の財政難により生産中止を余儀なくされ、1948年までに製造を終了、総生産数は198機だった。
小型飛行機。なんというか、この時代は色々なメーカーが飛行機を造っていたんですね。
機体は現在レストアの最中なんだそうです。
Image may be NSFW.
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ウエストランド 「ライサンダーMk.III」 Westland "Lysander Mk.III"
1936年6月に初飛行した陸軍向けの複座直協機。武装はブローニング製マシンガンや対人用小型爆弾12発。自動スラット、隙間フラップ、可変水平尾翼を持ち、当時としては先進的な空力特性を持っていた。これにより、とても低い失速速度とフットボールコート並みの距離で離着陸できるSTOL性能を獲得した。
カナダでも1938年10月オンタリオ州マルトンで始まり、1939年8月に初飛行した。生産数は225機で、他に104機がイギリスから輸入された。
博物館の機体は1985年12月から修復を開始し、エキスポ86に間に合わせるため4ヶ月足らずで作業を完了させた。
修復終えた割にはところどころ外板や主翼がないけどな。骨組みを見れるというのはそれはそれでよいことだ。
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爆弾のラッチはこうなっている。機体の骨組みもよく見えますねぇ。
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ノースアメリカン P-51B「マスタング」(レプリカ) North American P-51B "Mustang" (Replica)
P-51マスタングの2/3スケールのレプリカ。実機と違い全木製であるが、至る所に航空機メーカーの部品が使われており、引込脚や実機と同じ操縦方法、フラップを備える。
胴体・主翼・尾翼は合板で覆ったベイトウヒの骨組みとファイバーグラスの外板で仕上げてある。エンジンは6シリンダーライカミングエンジンを搭載。デザインは、バブルキャノピーを装備したことでよく知られるP-51Dではなく、胴体後部の高いP-51Bのものを採用した。
機体はI・J・バティストにより造られ、1981年に初飛行した。その後約25年間飛行し、2008年に博物館に寄贈された。
P-51のレプリカ。いくら飛行可能な個人所有機の多いカナダでも実機を手にするのはお金がかかるそうで、もっと手頃に機体を持ちたいということから造られたそうな。
初期型のB型を造った辺りが渋いですね。D型の方が人気あると思うんですけどね。実機の保存機もほとんどがD型ですし(製造数の比率の違いから来る部分もあるでしょうが)。
もちろん飛べる。自分で飛行機造って実際に搭乗して飛行するなんて、いい趣味ですよねえ。
Image may be NSFW.
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カナディア T-33「シルバースター」 Canadair T-33 "Silver Star"
ロッキードのタンデム複座型ジェット練習機のベストセラーT-33をカナディアがライセンス生産したもの。1951年9月にライセンス契約を結び、1952年12月にカナディア製の機体が初飛行した。
1950~1960年代にかけてカナダ空軍にて運用され、退役後はボリビア、フランス、ギリシャ、ポルトガル、トルコへ売却された。
博物館の機体21487は、1967年までの間カナダ空軍とNATO軍のパイロット育成に使われ、1977年に寄贈された。
ハンガーの奥にある屋外展示場へ。航空自衛隊でも使われていた機体ですね。ところどころ部品が足りていないらしい。部品取りだったのかな?
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コンエア 「ファイアキャット」 Conair "Firecat"
グラマンの軍用輸送機、S-2「トラッカー」を改造して造った消防機。キャビンフロアを20cm嵩上げし、魚雷倉に3296リットルの消火剤タンクを設置した。軍用装備は撤去され、空荷重量は1500kgになった。数機はエンジンをプラット&ホイットニー・カナダのPT6A-67FAターボプロップエンジンに換装、追加の燃料タンクも装備され、ターボ・ファイアキャットと名付けられた。
ファイアキャットは1978年に、ターボ・ファイアキャットは1988年に初飛行し、2機種合わせて35機が改造された。
博物館の機体は2012年にコンエアから寄贈された。
日本では馴染みのない消防機というジャンル。山火事で威力を発揮します。
これで見学終了です。何機か見逃した気もしますが、そこはご自分の目で、ということで・・・。
小さいながらも興味深い機体が多く保存されている博物館でした。
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