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北米project ~Advance to U.S. その28 【2014/12/19~24】

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12月23日(火)
第24走者:Central Link (Central Link LRV) University St. → International District/Chinatown
朝から行動開始です。なお少し寝坊して朝飯を食い損ねた模様。
セントラルリンクの電車に乗ってアムトラックの駅のあるチャイナタウン駅へ。



今更ながらどこが造った電車なのかと製造銘板を探してみたのですが、なんと近畿車輛でした。思わぬところで日本製電車に乗車。
近畿車輛は北米のLRV市場で結構なシェアを持っているらしいですね。



で、アムトラックのキングストリート駅へ着きました。いきなり形式写真ですが、この通りアムトラックの列車がホームに停車しています。
今日最初の狙いはこのAmtrak "Coast Starlight"です。シアトルとロサンゼルスを結ぶアメリカ縦断の長距離列車で、約2200kmを35時間かけて走ります。長い。
写真の車両は荷物車AMTK1241号車。アムトラック発足時に他の鉄道会社から引き継いで使用している客車「ヘリテージHeritage」に区分されている車両だそうでうす。
荷物車が現役というのがいいですね。ステンレス製なのもむしろオツというもの。ちなみに、乗客のスーツケースなどといった列車に持ち込めないような荷物を運びます。



次にこれ、2階建て客車「スーパーライナーSuperliner」です。アムトラックといえばコレを連想しますね。改めて見ても大きい客車です。同じ2階建てのE4系新幹線よりも大きいとのこと。
寝台車、座席車、食堂車などありますが基本的な車体の形状はどれも同じ。このAMTK39041号車は寝台車です。



コーストスターライト号は他の列車にはない特徴がありまして、それがこのパーラーカーの連結です。一見スーパーライナーと同じに見えますが、外装がスーパーライナーよりも一昔古い印象で車体寸法も一回り小さいので、見分けは簡単につくはずです。
実際、スーパーライナーよりも古い客車で、スーパーライナーの設計のベースになったと言われています。
元々はサンタフェ鉄道の大陸横断列車「エル・キャピタンEl Capitan」に連結されていましたが、現在はコーストスターライトのラウンジカー「パシフィック・パーラーカー」のみで運用されています。



入り口にはエンブレム。客車から感じる雰囲気はスーパーライナー以上のものがあります。うーむ、乗ってみたいなぁ。
車番はAMTK39974ですが、それとは別に"Sonoma Valley"という愛称がついています。北米では特別な車両には固有の愛称をつける慣例があるようです。



ラウンジカーAMTK33041号車。窓ガラスが屋根まで及んでいます。



急に列車がホームに飛び込んできたので(
タコマ方面からの「サウンダー」1514列車が到着しました。昨日も見たボンバルディアのバイレベルカーです。
ビビったのは客車を先頭にして来たこと。車掌室だろうとか言いつつ薄々感じていましたがやはり制御客車だったか。それにしても普通の妻面に運転に必要な機器を付けただけみたいなこの前面は・・・ダサいの一言。これじゃあ食パンとか言われちゃうぞ。



牽引機もとい推進機はEMD F59PHI形SDRX902号機。ICカード「オルカ」の広告塗装をしています。文字通りシャチみたいなデザイン。流線型の機体との相性が良いので中々様になってます。



停車中の合間に一瞬だけ乗車。セミクロスシートですね。一部座席にはコンセントもあって車内環境は良さそう。



バイレベルカーとスーパーライナーの並び。スーパーライナーの方がわずかに大きいか。



サウンダーが邪魔でこれ以上観察できないので、駅を出て南へ向かって歩きます。この日のコーストスターライトは駅のホームを平気ではみ出すくらい長く、かなり増結されているようでした。
編成も通常はスーパーライナーのみの組成が基本のようですが、今日は平屋建ての座席車が増結されていました。ホライゾン客車と言うシリーズのようです。今時珍しい普通鋼製客車。



ようやく編成全体が見えるようになりました。な、長げぇ・・・。機関車入れて5~6両はみ出してるんじゃないか?
牽引機はGE P42DC形AMTK198号機+AMTK207号機の重連。進行方向に向きを揃えた重連カッコいい!



キングストリート駅から歩いて10分位のところにある跨線橋へ来ました。ここで上から列車を撮影します。
脇にはマリナーズの本拠地「セーフコ・フィールド」があり、最大の特徴である可動式ドームの車輪が見られます。試合を見たいところですが今はシーズンオフなので開いていません。これは半年後に叶うことになりますが、それはまた別のお話。



列車を待っていると、BNSF鉄道のEMD SD9形BNSF1550号機+EMD GP28M形BNSF1512号機の重連回送が通過。
BNSF鉄道はアメリカ最大級の貨物鉄道。同じく最大級の路線網を持つユニオン・パシフィック鉄道と同じくらい知名度が高いと思います。よく模型化もされているしね、はい。



球場の脇というか可動式ドームの真下にはアムトラックの車両基地があります。自社車両の他にサウンダーの整備も受託している模様。
GE P42DC形AMTK24号機とタルゴが入換をしていました。



そんなこんなしているうちに、11列車「コーストスターライト」が駅を出発しました。巨体のディーゼル機関車が重連ですからそれなりにうるさいです。



引いて広角でも撮りましたが長すぎて収まらなかったですね。肝心のスーパーライナーがほとんど入っていない。



後追いも。二言目には「長い」です。
編成の最後尾が客車の妻面丸出しというのは、客車の固定編成化が進んでいる日本ではむしろ珍しく見えてむふふとなるところですが、アメリカだったらこのクラスの列車となると普通なら最後尾は展望車を連結するもの。
まあスーパーライナーには展望車は製造されなかったんでどうしようもないんですが・・・。そこはちょっと惜しいよな、と思います。

「コーストスターライト」を撮影したら次の場所へ。


その29へ→

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