合宿シリーズ第3弾。
大学で所属している鉄道研究部恒例、春休みの合宿の季節になってきました。去年の春合宿は震災で中止になっているので、実は初めての春合宿だったり。
今回向かうのは北海道。史上2回目。例によって貧乏旅で、北海道までは飛行機なぞ使わずに鉄道でだらだらと向かいます。
最初にやってきたのは上野駅。日時は3月17日の21時。地平ホームには寝台特急「あけぼの」の姿が。これに乗ってまずは青森に行こうという算段です。
「あけぼの」の方向幕。「奥羽線経由」と付いている幕はちょっと珍しいのでは?ほかの車両はこの表示じゃなかったです。
というわけでさようなら〜。
・・・私以外の部員の皆さんはこれに乗っていたんですが、何分わたくしこの合宿の前後で結構な出費をした(する予定)なので、抑えるところは抑えたいわけです。
ええ、別の手段で行きます。
1時間後、私は浜松町のバスターミナルにいた。ええ、鉄道と飛行機以外ときたら深夜バスしかないっすよね。
今回乗車するのは横浜・東京〜弘前・五所川原を結ぶ「ノクターン号」。京浜急行バスと弘南バスが運営している深夜バスです。ゆったりした2列シート「スーパーシート」を装備しており、大都市圏〜地方中核都市を結んだ最初に深夜バスとも言われていることから知名度は結構あるほうかと思われます。
ある界隈では深夜バス界の「東日本の女王」とも呼ばれているとか。私もその筋からこれを知りました。これから北海道(の某所)に行く身としては、この深夜バスはある意味欠かせないものなのかもしれません。
では翌朝、弘前バスターミナルでお会いしましょう。
おはようございます。3月18日、7時前の弘前バスターミナルでございます。
車内は3列独立シートで快適っちゃ快適でしたが、ちょっと古くなってきている感はあったかも。うんまあ、「女王」と呼ばれる所以はスーパーシートですし、そう呼ばれたのって10年以上も前のことですし。
あと、スーパーシートを拝めなかったのは残念でした。普通座席だけの車に当たってしまったようです。
途中、休憩がない深夜バスに乗るのも初めてだったもので、軽く戸惑いました。車内が乾燥していて喉が渇くわ寝汗はどっぷりかくわで、ミネラルウォーターを用意してなかったら死んでましたね。
それにしても、深夜バスの世界もなかなか面白い。はまりそう。
さて、「ノクターン」は7時前に弘前に到着したわけですが、「ノクターン」よりも先に出発した「あけぼの」は9時過ぎに弘前に到着。あけぼのさん、いくら遠回りしてるからって・・・。
なのであけぼの組と合流するまでの間、弘南鉄道の弘南線に乗車。乗車車両は7000系です。東急の7000系を譲渡してもらったもので同型の車両が東急でも7700系として走っていますが、こちらは床下機器などに改造が加えられているのに対して弘南鉄道の7000系は前述の改造が施されていないオリジナルに近い状態。
なので、7000系本来の走りが味わえるわけです。
終点の黒石駅まで乗車。留置線にいるのは先頭車化改造された7000系。9000系と8000系を足して2で割って非貫通にしたかのような感じ。
7000系の譲渡者を模型で作るのも面白そうだな。
反対側に行ってみれば電気機関車が。後で行ってみることにしましょう。
黒石といえば最近は黒石焼きそばが注目されていますね。食べに行こうと思ったのですが、まだ時間は8時。駅の近くで開いている店はさすがにありませんでした。残念。
電気機関車を見にいこうと反対側から回り込んだのですが・・・雪に隠れてよく見えない。しかもよく見たらラッセル車が連結されている。
慣れない雪道を歩きながらなんとか取りつくことに成功。でもまあ雰囲気が出ていいですがワイヤーが邪魔だったな。
弘前駅へ戻ります。いやぁ、真っ白だ。
弘前駅ホームで「あけぼの」を待っていたら、HB-E300系「リゾートしらかみ」とキハ40系がやってきました。
HB-E300系は初めて見ました。
そしてやってきた「あけぼの」。おそいよ。旧来から残るブルートレインもついにこれだけ。
さて、これに乗ってやってきたほかの部員たちと合流。
五能線直通の車両ですが、カラーは男鹿線用のキハ40系。国鉄特急色の塗り分けをイメージさせる秋田支社の塗り分けはかっこいいですね。
駅を出て、歩いて弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅へ。これが結構離れていて、案内も少ないので来るまで大変でした。もともとは別の会社が運営していたので駅も離れたところに造ったんでしょうね。
木造駅舎ではないですが、昭和の雰囲気漂うクラシカルないい駅舎です。食堂や売店が入居しているのもポイントが高いです。
大鰐線の電車も7000系。赤帯なので東急っぽい。ただし、弘南線の車両とは搭載している電動機が違うとかうんたらかんたら。
途中の津軽大沢駅で下車。ここで開催しているイベントに向かいます。
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