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北米project 2 ~Major Leaguers und Jagdflugzeug.  その1 【2015/06/24~26】



2014年10月、黒鉄重工は初となる北米大陸カナダへの上陸を果たし、その2ヶ月後には大国アメリカ合衆国へ足を踏み入れることに成功した。
それから半年後、私は再びアメリカ合衆国ワシントン州シアトルへと赴くこととなったのだ。
これはその時の記録である。

というわけで、2014年12月以来のシアトル再訪問となりました。目的は前回回れなかったスポットの攻略・・・ではありますがこれは副次的なもの。真の目的は「ビザの書き換え」にあります。
今まで私はノンビザでカナダに滞在していたのですが、ワーキングホリデービザという海外での生活・勉強・就労が期間限定で出来るビザがこの度認可されたので、そのビザへの書き換えをします。書き換えるには一度カナダを出国して再入国する必要があります。一旦出る国はどこでもいいのですが、近いということからアメリカがよく利用されます。

余談ですが、初めの予定では4月の時の再入国時にワーホリビザへ書き換えるつもりでいたのですが、2015年の日本人向けカナダ用ワーホリビザの申請の開始は例年(1月くらいだったか?)よりかなり遅く、始まったのは4月の終わりくらい。申請から認可までだいたい2ヶ月かかるといわれていて実際そうなり、認可が降りたのが6月中旬くらいでした。2016年はよく見ていませんが、例年通りだったようですね。なにやってたんだ2015年の時は・・・。

話を戻して、要はカナダに再入国すればいいだけの話なので、アメリカに一瞬だけ脚を踏んですぐさまとんぼ返りしてカナダの入国管理局でビザを受け取れば済むわけです。ぶっちゃけアメリカ自体に用はないです。
ビクトリアからはワシントン州ポートエンジェルスへ向かうフェリーが出ていて、往復$36程度で済みます。これが手軽で最安ですね。実際にこの選択を取る人もいます。

だがしかし、せっかくアメリカへ行く用事が舞い込んできたというのにただカナダ~アメリカを往復するだけというのは私には到底出来ることではなく、せっかく行くアメリカ、数日は楽しまなきゃとなるのは自明でした。ていうかただの往復なんてそんな話聞くまで思いつきもしませんでした。
ではアメリカのどこに行こうかとなるんですが、シアトルはもう行ったし、じゃあ次はロサンゼルスかサンフランシスコかシカゴかそれともニューヨークか・・・色々思案しましたが、結局すでに行ったことのあるシアトルにしました。理由はそんな遠くまで行く金が無いっていうシンプルなものです(後の北米P4はこれの雪辱戦をやたら肥大化させたものでもあるのです)。
とはいえ北米P1では行けなかったところ、旅行後で見つけた新スポットもあったので行き先としてダメということはありませんでした。むしろ行く気満々になり日数は2泊3日となりました。

では前書きはこのくらいにして本編を始めましょう(読み返してみたらクッソ長い前書きだな


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2015年6月24日(金) 午前10時09分 ビクトリア インナーハーバー
旅の始まりはビクトリアのインナーハーバーのフェリーターミナルから。
バスには乗りませんよ。停まっているのを見ただけ。
バンクーバー・トロリーのPrevost H3-45 (1st generation)。シアトルからフェリーに乗って来た観光客を乗せるんでしょうな。


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こっちも同社のH3-45 (2nd generation)。


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主役登場。ビクトリア・クリッパー・フェリーのVictoria Clipper I。これに乗ります。北米P1の最後でも乗りました。

ビクトリアからシアトルへ行く手段はいくつかありますが、今回のビクトリア・クリッパー・フェリーはそこそこの値段、そこそこの早さです。利便性は実はイマイチ。
一番早いのはやはり水上機でしょう。飛行時間自体は1時間もかからない。ただし値段が高い。
一番安いのはフェリーでポートエンジェルスへ行ってバスに乗り換えるというもの。ただしこれは移動に一日費やすと見ていいでしょう。
ビクトリア空港から飛行機、というのは空港へ行くのがだるいですな。ビクトリア空港、シータック空港共にダウンタウンからは離れていて、トータルでの移動時間は水上機には及ばないでしょう。ビクトリア以遠からの乗り継ぎ時に使う時はベターかと。ただし、朝出発して最も早い時刻にシアトルへ到着できるのはこれだと思います。

で、クリッパーフェリーですが、乗船時間は約2時間半、運賃は時期により変動しますがこの季節だと往復$180くらい。飛行機/水上機よりは遅いけど値段は安く、飛行機とうまく住み分け出来ています。問題は運行ダイヤでして、このフェリーはシアトルからビクトリアへ向かう観光客に最適化された運行になっているのです。つまり観光客がビクトリアでの滞在時間を多く取れるように朝シアトルを出発して夕方ビクトリアから戻ると言う具合です。
シーズン中は便数が増えて2~3往復体制になるのですがそれでもビクトリア発の時刻が遅いことには変わらず、この時期の出発時刻は11:30という遅さ。それでも今回は時間よりも値段の安さを取ったわけですが。ビクトリア朝発の便も作って欲しいもんです。


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北米P1の時にも書いたと思いますが、クリッパーフェリーは人だけを運ぶ客船です。日本でフェリーというと自動車と人間を積める船というイメージですが、本来の英語にはそういう意味は無いので、まあそうなるなという感じです。自動車でシアトルに行くときはポートエンジェルス行きフェリーに乗ってそっから陸路で行きます。
双胴の高速船で実際速い。前乗った時はゲロりそうになりましたが今回は波が穏やかで快適に過ごせました。窓際の席の一部には電源プラグが付いているので狙ってみましょう。


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14時過ぎにシアトルへ到着。2度目のアメリカ、2度目のシアトルだ。船内預け荷物はコンテナに入れて積み下ろしはクレーンでやるんですな。
入国手続はビクトリアの時点で済ませてあるのでスムーズに外へ。さあ、3日間"ついで"の旅行の始まりだぜ。


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フェリーターミナルの向かいは線路になっていて、ちょうどタイミングよく機関車が単機で通過していきました。
BNSF鉄道のEMD GP38-2形BNSF2094号機です。中量貨物列車牽引から操車場での入換まで出来るB-B軸ロード・スイッチャーです。
なおこれの機関士、運転台のデスクに足を乗っけて運転するという素晴らしい勤務態度を見せてくれました。おったまげたなぁ・・・。いやたぶんアレはアメリカでも悪いほうだと思うけど。
ロード・スイッチャーって、スイッチャーとしても使いやすいようマスコンやブレーキがデスクじゃなくて運転席左横側に付いてるし(と書くとDE10形を思い浮かべると思うがアレとも少し違う配置で、あくまで幹線用機関車に適した構成となっている。詳しくは画像検索されよ。)、足乗せてもあまり支障がないのか。



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背中側。日本みたいに2エンド側って言い方はしないらしい。
BNSFの塗装はいくつかあって、これはヘリテージ1と呼ばれるもの。通称かぼちゃ。前身のサンタフェ鉄道のものを引き継いだボンネットにある円に十文字のロゴが特徴。
他の塗装はこの旅行記の終盤に出てきますぞ。


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この後フェリーターミナルから最寄りのバス停を探したものの見つからず、歩いているうちに気がついたらダウンタウンの近くまで行ってしまい、もうこの際だからとトランジットトンネルまで歩いてしまうことに。
今旅行、スマートフォンの電波が無い状態で周るため色々不便です。まず今みたいにバス停が探せません。事前に調べはしたんですけどねぇ・・・。
ネットが使えないとこうも立ち回りが鈍くなるとは。すっかりグーグルさんに依存してしまってますね。なお今後も不便が襲うぞ☆

道中通りがかったバス撮影。サウンドトランジットのGilling Phantom 40'。おお、ツーステだ。


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コミュニティトランジットのNFI D60LF。シアトル北部に路線網を展開するバスで、ダウンタウンには中長距離系統しか乗り入れてこないのであまり目にしません。前回訪問時には見なかったですし、今回も写真はこれっきりでした(目にした事自体はこの後何回かある)。
これの自転車ラック、3台積めるんですね。つよい。


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トランジットトンネルのウェストレイク駅にたどり着きました。ここへ来る前に観光案内所で改めて情報収集してたんですが、そこで思いがけないネタを見つけてきました。急遽翌日の行程にぶち込みました。こういうのがあるから観光案内所は侮れないのだよな。

さて前回も来ましたこのトランジットトンネル。名前通り公共交通機関のためにダウンタウン地下に掘られたトンネルで、路線バスとなんと電車が同じトンネルを共用しています。
ただ観光客にはちとわかりづらい部分もあり(特にバス)、とりあえずダウンタウン内の移動なら電車にだけ乗っていたほうが無難だと思います。


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電車が来ました。リンク・ライトレールです。電車に正式な形式名はないんですがとりあえずここでは100形とでも呼んでおきます。ちなみに近畿車輛製。
このライトレールの終点はここウェストレイク駅だったんですが、2016年3月19日にワシントン大学まで延伸しました。そこから更に伸ばす計画もあるらしいです。アメリカのライトレールは延伸に積極的で羨ましいな。


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サウンドトランジットのNFI DE60LF。ハイブリッドバスです。ここを通るバスは例外なくハイブリッド車です。


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キング郡メトロのNFI DE60LFR。
ウェストレイク駅のワシントン大学駅寄りは勾配になっていて構図的に面白いので少しの間撮影していくことにします。


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キング郡メトロNFI DE60LF。暗いところでも中々綺麗に撮れていて満足してます。カメラ替えてよかったです。


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DE60LFRとDE60LFの離合。よきかな。


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サウンドトランジットDE60LF。
中々電車来ないな・・・。


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キング郡メトロDE60LFR。


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100形が来ました。地下トンネルにLRVというのはミスマッチです。そこがいいんですが。


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寄せてからも撮影。


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バスと電車の離合を撮影したかったのですが、時間が押していたので電車に乗ってインターナショナル・ディストリクト/チャイナタウン駅(長い・・・)へ。そこから近いところにあるホステルへチェックインします。

今回は宿泊費を抑えるために初めてユースホステル(Hostelling International)を使いました。格安の代わりに相部屋だったりシャワートイレが共用だったりでプライバシーや快適性が低いんですな。
案外清潔だったりスタッフの対応もよかったりして結果的に思っていたよりよかったのですが、やっぱり相部屋だけはキツイなぁとなりました。盗難が怖いです。
部屋に鍵のかかるロッカー(ただし鍵は持参)がついているので盗難の心配からはある程度解放されるのですが、寝ている間にスマートフォンとカメラの充電をしなければならずその時はロッカーから出してベッドの横で一緒に寝ることに。寝ている間に盗まれちゃたまらんわけで、カメラを抱えて寝てましたw
また使う機会があるかというと微妙かも・・・といったところです。面白い宿ではあるんですけどね。

今回はここまで。


その2へ→

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