2015年6月24日(金) 17時07分 シアトル セーフコフィールド周辺
ホステルにチェックインして余計な荷物をおいてきて、初日のメインイベント・・・の前に列車撮影します。時刻は17時ということで通勤列車「サウンダー」が運行される時間帯に既に突入しているのです。ちょっと出遅れた。
セーフコフィールド横の跨線橋から列車を撮影します。前回も同じところで撮影しましたな。
MPI MP40-3C形SDRX922号機+Bombardier BiLevel Car 7両による1515レレイクウッド行き。サウンダーのMP40形は珍しいのでラッキーなのです。
うーむビルの影が・・・。
反対から1516レシアトル行きがやって来ました。
サウンダーは機関車の牽引により走る客車列車ですが編成の反対側は制御客車、プッシュプルと呼ばれる運転方式です。客車列車に付き物の折り返し運転時の機関車の付け替え・機回し作業を省略できます。電車(気動車)と同じような感じです。
後追い。機関車はMP40-3C形SDRX923号機。おや、2連続で見られるとは。
広角で撮って影に入らないようにしましたが全部は無理ですね。
場所移動。さっきのところより歩いて5分くらいのやや南側の踏切で撮影。
アムトラックの検修場があるんですねここ。なんだかえらく編成の短いタルゴが・・・。左から荷物車、食堂車、電源車と全部非営業車です。まあ他の客車は検査中なんでしょうが。
タルゴも本当短いですよね。もしBトレ化するとしてもこれの場合デフォルメする必要ないと思いますw
5人に3人は「機関車だ」と答えそうな外見をしていますが実はエンジンを取り外されてしまったもはやただの制御車ことNon-Powered Control Unit車AMTK90253号車。
日本語にするなら「無動力制御車」というのがこれの正式な名前です。元は正真正銘の機関車EMD F40PH形、かつてのアムトラックの主力機関車でした。
タルゴには他の客車と違って制御客車が無いので別に制御車を用意する必要があったのです(ただしカナダ乗り入れ列車はそういう協定でもあるのか、制御車を連結しないのだが・・・)。ジェネシスの投入で余剰となったF40PH形を転用したというところでしょう。なおスッカラカンになったエンジンルームは乗客の荷物置き場になっているので実は荷物車の側面もあるのです。日本語にするとクニ90253。そういう旧型国電いそうだな。
スイッチャーのEMD MP15DC形。スイッチャーったってデカイもんな。
余談ですが、このスイッチャーはどちらが前なのかというと、この写真の向きつまりエンジンのある方が前側のようです。他のロード・スイッチャーだとエンジンのある方が後側にくるのにスイッチャーは逆なんですねぇ。さすがに見た目がアレだと思ったのかも。なお根拠は鉄道模型の見本写真なのであまり当てにせずに・・・。
留置車両に目を奪われていると後ろからアムトラック「カスケーズ」が通過していきました。あれ、こんな時間に走るとは聞いてなかったので不意打ちでした。回送かな?
先頭はEMD F59PHI形AMTK470号機、タルゴはオリンポス山編成、後尾のNPCUはAMTK90251でした。
後追い。これだけ見ればF40PH形が機関車に見えなくもない。
まあF40PH形もアムトラックから引退したくらいで、探せばまだまだ現役のところが多いです。
次の列車が来るまでアムトラックの検修場を見てみます。これは機関車の整備場ですね。ここは日常点検程度でもっとちゃんとした整備は屋内の車庫でやるんでしょうけど。
営業列車では中々見れない機関車の背中側がおっぴろげです。これら旅客用機関車ってロード・スイッチャーと違って運転席から後ろが見えないんでどうやってバックするんだか気になってましたが「一応後ろにも運転できるよ、一応ね」程度の装備はあるんですね。扉の内側に簡単な制御装置があるんでしょう、きっと(未確認)。扉の窓が後方視界の全てとなると構内移動だって満足に出来ないですな。本当に申し訳程度の装備だ。
流線型片運転台機関車は客車と編成を組んだ時にスピード感と一体感が出るのが魅力ですが、一方の客車側は妻面に運転台付けただけでどうもこの・・・。まあ客車側は編成組成の自由度を上げるために貫通型にしなければならないという制約があるにせよ、エクステリアの引き出しが少ないように感じます。その点日本の貫通型車両のデザインはいいですよね。
道の反対側には客車が留置されていました。これはAMTK1759荷物車。1961年バッド製で新製配置はユニオンパシフィック鉄道UP5520。
アムトラック発足時に他鉄道から引き継いだ客車いわゆるヘリテージ客車はもはや荷物車程度しか残っていませんが、各社からの寄せ集めだけあって個体差が大きく、見るのが楽しい客車でもあります。
ただ近年、ビューライナー客車の車体で荷物車の新製が行われたらしく、ヘリテージ客車も先が見えてきた・・・のかも知れません。まあいつかは廃車になるからね。
別の線にはスーパーライナーと荷物車。このスーパーライナーは食堂車です。1階に窓がないのがポイント。
さっき見た1516レの折り返し1517レレイクウッド行き。MP40-3C形923号機が先頭です。
引き気味に撮って周りの景色も入れてみましたぞ。背景の屋根はセーフコフィールドです、言わないとわかりづらいけど。架線柱型の信号機もアメリカっぽくていいですね。
あとはあれですね、警笛がやかましいです。踏切を通過する時には必ず警笛を鳴らさないといけないそうなんですが、ただでさえうるさいのに何回も鳴らすもんですから・・・。
後追い。まあ普通の客レだよな感ある。
でもまあ制御客車が先頭になると、ねぇ・・・。ただ最近はだいぶマシな方に見えてきました。
1518レシアトル行き。
引き寄せてからも撮影。やはり車体が大きいのと意外と速度を出すんですね、これ。迫力は中々あります。
後追い。機関車はMP40-3C形SDRX921号機。おや、1時間足らずでサウンダーのMP40形3機全部見れましたねぇ。珍しいとは一体。
これにて撮影は終了です。
行きとは違うルートでセーフコに戻ります。サウンダーの通る線路の西側にはBNSFの操車場があります。
コンテナ積み下ろし用の設備のようで、操車場には巨大コンテナクレーンが見えました。ガントリークレーンではなくトランスファークレーンと呼ぶそうです。1列車当たり100両超えが当たり前のダブルスタックトレインの海上コンテナをフォークリフト(トップリフター)で運んでたら日が暮れちまうもんなぁ・・・。
セーフコに戻ってきました。
スクールバスが停まってました。Thomas Bus Saf-T-Liner C2が2台です。学生がセーフコに来ているかと思いきや、これおでこにチャーターの文字が。なんかのツアーなのかしら。
振り返ればセーフコの入場口。私の手にはこの日のチケット。そう、今からメジャーリーグ観戦なのです!
初日のメインイベントの始まりだ!
その3へ→