2015年7月17日(金)6時51分
アルバータ州バンフ バンクヘッド
ついに10日目です。
昨夜エルクの群れを見た興奮が冷めやまないので、朝早くに同じところに行ってもう一度動物を見ようと思いました。
エルクの群れのいた草地には誰もおらずがっかりしたところでさらに車を走らせると、エルクが1匹だけ歩いていました。
他には何も見かけなかったので、「シカでした」って感じでほぼ肩透かしでした。
あとは町の南側にも出ると聞いたのでそこにも行きましたが、飼い馬がいただけでやはりスカでした。
B&Bをチェックアウトしてまた出かけます。今日でカナディアンロッキーとはお別れで、そこからはアルバータ州最大の都市カルガリーへ向かいます。
その前にバンフの名所のひとつ、「ボウ滝 Bow Falls」へ。
滝そのものは、今まで見てきた他の大自然に比べると大したことはないです。が、バンフの町中にあることと、マリリン・モンロー主演の映画「帰らざる河」のロケ地だったことから、意外と観光客は訪ねてくるらしいです。
アニメの聖地巡礼と似たような部分はありますね。たぶんもう聖地巡礼目当てでここを訪ねる人はいないんでしょうけど、今でも語り草になっているのはすごいですね。大洗のガルパンもこんな感じに語り継がれるのかもしれない・・・。
これを見たらバンフとはお別れ。
カルガリーへ向かうのですが、その前に最後にもう1箇所観光地に寄っていきます。
バンフから西へ、つまりカルガリーとは逆方向へ道のりにして約50km先にあるクートニー国立公園内にある「マーブル渓谷 Marble Canyon」へ来ました。
ここやで。
トランスカナダハイウェイから93号線に分岐し、州境を越えてBC州へ来ました。
ここは深く鋭く切れ込んだ渓谷が見どころなのです。ここを訪れる前はそういう触れ込みでした。
谷間ができる仕組みは写真の通りです。そこに氷河の雪解け水が流れ込み川を作ることで谷間を侵食し、より深い渓谷を形成するのです。
駐車場から渓谷まではちと歩きます。
・・・・・・。
・・・・・・、なんだこの景色。今までとは明らかに異なる風景です。
背の高い木は皆枯れたように枝葉が無くなり幹だけで、その間に背の低いまだ若い木々が生えています。しかもその若木はどれも揃い揃って同じ高さです。
似たような光景は前にも見ましたよね、これ山火事です。2003年の夏にここ一帯で大規模な山火事が起こったのです。この枯れたような木々は山火事の時の燃えカスなのです。
この山火事の跡がマーブル渓谷もうひとつの見どころです。私としてはこちらこそがここ最大の魅力だと思います。
2003年7月のある日に、落雷による山火事が5箇所で発生。うち3箇所はすぐに鎮火しましたが、残り2箇所はその後も延焼しました。
その山火事はなんと40日間も続き、山火事が燃やした面積は170平方km!
山梨県上野原市を1回、千葉県船橋市を2回、神奈川県座間市を100回、コミケ会場(東西展示棟)を2125回、東京ドームを3636回分燃やせます。やばい。
ここらへんでこの規模の山火事はだいたい200~300年ごとに発生しているんだそうな。
川が見えてきました。トクム川 Tokumm Creekと言うんだそうな。
すでにかなりの谷間ですが、こんなのまだまだ序の口でした。
渓谷にはところどころ橋が架かっていて、谷間の底をのぞけます。
川の流れ、見えます?そのくらい深いんですよ。
ズームしてみる。これは死ぬ。
今回はここまで。
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