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BCトランジットとクルーズ船撮影 前編【2015/8/20】

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なんだかビクトリアのことを書くの、特にバスのことを書くなんて随分と久しぶりに感じるな。最後にBCトランジットのことを書いたのっていつだろう・・・?

カナダデイにバスを撮影する 【2015/07/01】 2016-05-17 02:16:27

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最後の記事から13ヶ月が経ってたンゴ・・・。
ていうか記事内時間50日間に13ヶ月もかかってる・・・。
もうホラーだよこれ。

・・・もうせっかくなので一度説明し直しながら書いていくことにしましょう、ええ。

BCトランジットとはビクトリアで運営している公営の路線バス事業者です。1970年代にブリティッシュコロンビア州内の公共交通を整備するために設立されたものです。ビクトリアには元々BCハイドロ(直訳でBC水力発電、つまり電力会社)が路線バスを運行していましたが(電力会社が公共交通をやってたのだ)、これを機に事業者が移管されました。
BCトランジットは州内の各都市や町にも展開しています。私が訪れたところで言うとナナイモ、コモックス、ウィスラー、スコーミッシュなどにもBCトランジットが走っています。ただし地域間同士での連携は、車両を融通し合う程度で、利用者的にはそれ以外ではあまり見られず。それとバンクーバーだけはトランスリンクという別組織が運営しています。が、また話が長くなるのでとりあえずビクトリアに限った話をば・・・。



ビクトリア地区 Victoria RegionalはBCトランジットでも一番規模の大きい管轄です。色々なバスが短時間で見られるのでお得なのです。ただしビクトリアで全ての車種が見られるわけではなく、他地域のみに配属されている車両もあるので、全車種制覇しようと思うと各地を回らねばならないのだ。
管内の主力はNova "LFS"です。カナダのバスメーカー、ノヴァ・バス社(novaはラテン語で新しいの意味)の主力シリーズです。LFSは"Low Floor Series"の頭文字で、名前通り低床バス(日本のノンステップバスに相当)です。1996年から改良を続けながら製造が続いている結構息の長い車種です。現用の北米製路線バスの特徴と言える流線型のフロントが精悍です。
LFSにはエンジン、車体長、扉数などの組み合わせで多数の派生型がありますが、ビクトリアではディーゼルエンジン、全長40ft、2扉の仕様を採用しています。40ft≒12.19mなので日本のバス(10m級)よりも大きいのです。



一方こちらはかつての主力、NFI "D40LF"。NFIはニューフライヤー工業; New Flyer Industryのことで、これもカナダのメーカーです。こっちはこっちで一昔前のアメリカのバスという雰囲気を出しています。
車種名のD40LFはそのままバスの仕様を表していて、"D"はディーゼルエンジン、"40"は全長40ft、"LF"は低床車(Low Floor)を意味します。覚えてしまうとかんたん。こういう命名規則なので記号や番号は他にもたくさんあるんですが、今回は割愛。
BCトランジットでは1990年代に大量に導入されて、ビクトリアでも主力でした。ですが、2009年から前述の新車のLFSが導入されると廃車が発生。2015年の段階で末期導入車を除くほとんどが更新されてしまいました。今のところ新車の投入はされていませんが、残存車の余命もあまり長くないはずです。この8115号車も現在は鬼籍に入っています。



D40LFの派生型のひとつ、"DE40LF"です。
駆動方式が"DE"になっています。これはDiesel-Electricのことで、つまりハイブリッド車ですね。屋根にバッテリーを積んでいるので見分けやすいです。
D40LF系の一部はこの車両のように塗装を新しいものに塗り替えたものが多いです。車内も座席配置の変更や座席生地の一新など手が加えられています。



ビクトリアのBCトランジットの車両の特徴が、二階建てバスを運行していること。連接バスは都市部に行けばどこでも見られますが、二階建てバスはカナダ全体で見ても珍しいです。逆にビクトリアには連接バスが1台もいないわけですが。
ビクトリアの二階建てバスは2車種在籍していて、古い方がこのAD "Trident 3"。二階建てバスの本場イギリスのアレクサンダー・デニス(Alexander Dennis; AD)製のバスです。
2階席からの眺望は抜群です。特に最前列からの眺めは素晴らしいです。かぶり付きにはもってこい。
充当される系統は決められていて、乗客の多い路線や隣町まで走る近郊路線で運行されています。第14,50,61,70,72系統などでしたかね。



新しい方の二階建てバスがこのAD "Enviro 500"です。前面以外はあまり変わっていない感じ。



これはBCトランジットではなくグレイハウンド・カナダのMCI "102-DL3"。
グレイハウンドと言えば北米最大の都市間高速バス会社です。このバスのメーカーであるモーターコーチ工業(Motor Coach Industry; MCI)は、グレイハウンドにバスを供給するための会社、つまりグレイハウンドの車両製造部門です。なんだかアメリカ的だという印象ですが、日本にもかつて西日本車体工業という西鉄バスへ車両を供給するための子会社がありました。
102-DL3も1990年代製なので古株と言えます。たぶんビクトリアで走っている車両は他所から転属してきたやつばっかでしょう。本土ではもっと新しいバスが走っているはず。

バスは今日のところはここまで。続きはまた気が向いたときにでも。



クルーズ船を見に行く途中でビーコンヒル公園に立ち寄り。
ここにはなんでこんなにいるのよというくらい大量のカナダガンがいます。天敵とかいないのかしら。



どいつもこいつも芝生をついばんでいます。こんなものばかり食べているので、連中の糞は緑色をしているんです。なので料理してもあまり美味しくなさそう。カナダガン料理も見かけないですし。



体が大きく動きも鈍く近づいても逃げないので被写体にはもってこい。私みたいなバカチョンでも撮り放題です。
それでも飛べる鳥なので飛ぶと速い。こうなると一気に難易度が上がります。飛行中のカナダガンはまともに撮れていないと思います。

今日はここまで。


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