「リメンバランス・デー」というのをご存知でしょうか。日本に住んでいると耳にしない単語だと思います。
11月11日にあるカナダの祝日のことで、英語だとRemembrance Dayと書きます。日本語だと追悼記念日とでも訳せましょうかね。
さて11月11日といえば何の日でしょうか。日本ではポッキーの日が定着して久しいですが、世間一般(?)では1918年に第一次世界大戦の休戦協定が結ばれた日です。
この日を記念して第一次世界大戦はもちろん、それ以降の戦争や紛争で戦死した軍人や退役軍人を追悼する日になっています。
日本の8月15日みたいなものだと思ってもらえればと。
毎年この時期になると赤いポピーの花のバッジを付けた人達を街中で見かけます。店や街頭の募金箱に募金するともらえます。
ポピーなのは、第一次世界大戦時にカナダ軍人が唄った誌が由来とか何とかで。
そういう日ですので、この日は全国各地で追悼式典が執り行われます。ビクトリアでも何箇所かで催されますが、私が今回行ったのはロイヤルローズ大学での式典です。
ロイヤルローズ大学 Royal Roads Univercity はビクトリアの郊外にある大学です。日本からの留学生も受け入れているそうです。
1995年に設立されたまだ歴史の浅い大学ですが、ここは元々カナダ海軍の士官学校だった場所です。そういう関係でここが式典会場になったのだと思います。
予備知識は以上です。
2015年11月11日。10時頃にロイヤルローズ大学の式典会場に到着。
当事者でもなんでもないし興味本位で来たので遠巻きに眺めることにする。
あたり前のことだったが厳かな式典で撮影も憚られたので話を聞くことに徹する。
途中、飛行機の音が聞こえてきたので空を見上げてみれば、5機の編隊が上空を通過していました!
つーかこれ、全部CJ-6じゃないですか。5機も揃うもんなんですね。今日に合わせて飛んだんでしょうね。
式典終わり。
みんな石碑にポピーのバッジを置いて立ち去ります。記念碑にバッジを置くのが慣習なのだとかで。
さてこの建物です。
ハトレー城 Hatley Castle と言います。城という名前ですが軍事拠点ではなくて大富豪の邸宅です。なのでハトレー邸と訳したほうが意味が伝わるんですが、城と直訳するのが通例となってしまったのでここでもそうします。誰ですかね、こんなヘボ翻訳したのは…。
ビクトリアの観光名所にもなっているクレイグダロック城というのがあります。あれはロバート・ダンスミアというお金持ちが建てた邸宅ですが、ハトレー城はその息子のジェームス・ダンスミアが1908年に竣工した邸宅です。
1939年にカナダ政府に一帯の土地ごと売却され、翌年にロイヤルローズ軍事学校として使われ始めました。
大部屋に入ることが出来ました。建物はビクトリア朝で設計されているとのことですが、そこら辺は疎いのでよく分からず。
式典を終えてみんなお茶しています。
私も便乗してお茶にします。外は何せ冷えたので温まりますねぇ。
正面ホール。なんだかクレイグダロック城と似た様式に見えます。
邸内は正面ホールと1階廊下しか歩けなくて、他は立ち入り制限されていたので邸内探検はこれまで。
再び表へ。
建物の石は地元産の砂岩を使っています。
凸を横並びにしたような屋根の欄干が特徴的で、現在のロイヤルローズ大学のロゴマークのデザインにもこれがモチーフになっています。
式典会場。記念碑にはたくさんの花飾りが。
石碑にはこの学校出身の戦死者の名前が刻まれていました。
広場の奥には庭園があります。見ずに帰ってしまいましたが庭園も立派なものらしく、邸宅時代には100人の庭師を雇っていたとかで。
ハトレー城の地下には博物館があります。せっかくなので見ていきましょうか。
馬車ですね。どういった物なのかはちょっと忘れてしまいましたが・・・。
士官学校時代の卒業写真。
置かれていただけなのでよく分かりませんでしたが、防衛大学校の盾がありました。1976年と1993年寄贈とあります。今も毎年カナダ海軍の駆逐艦が来日して合同訓練などを行っていますから、この時から交流があったんですね。
(私にとっては)あまりめぼしいものは無く、軽く館内を一周して退散しました。なんかのついでに寄れればいいんじゃないかしら?というところ。
ハトレー城の正面玄関。
建物が立派なので映画の撮影に度々起用されている場所なのだそうです。特に有名なのはX-MENシリーズでしょうか。複数の作品でハトレー城が登場しています。
私も後に公開された映画「デッドプール」でハトレー城が出てきた時は「めっちゃ近所やん!」と思わず声を上げてしまいましたし、あそこら辺からブラックバードが離陸していったんだな・・・とか考えてました。
正面から。ウーン、逆光・・・。
芝生でクジャクと唐突に遭遇。こんなところにもいるんか。
メスのクジャクもいました。
意外とお目々がクリックリなんだなって。
士官学校の校舎だっただろう建物。今は大学の校舎に使われているんでしょう。
淡白な設計ですが正面2階の出っ張った窓なんかはおしゃれ。
錨のレリーフが残っているのが、ここが海軍の士官学校だったことを暗に証言しているのです。
これにて撤退です。近くのウェンディーズで昼飯を食べたらそのまま帰りました。
おまけ。帰りがけに見かけたスクールバス。
初めて見た車種で、GMC B-Seriesです。1966~2003年まで生産されていたスクールバスで、写真の個体は1985~1991年式の第2世代の後期型。
コーチビルダーはトーマスです。
スクールバスと書きましたが、正確にはスクールバス下がりの園児送迎車といったところでしょう。スクールバス用のランプや停止板が撤去されているので。
今日はこんなところです。おしまい。
11月11日にあるカナダの祝日のことで、英語だとRemembrance Dayと書きます。日本語だと追悼記念日とでも訳せましょうかね。
さて11月11日といえば何の日でしょうか。日本ではポッキーの日が定着して久しいですが、世間一般(?)では1918年に第一次世界大戦の休戦協定が結ばれた日です。
この日を記念して第一次世界大戦はもちろん、それ以降の戦争や紛争で戦死した軍人や退役軍人を追悼する日になっています。
日本の8月15日みたいなものだと思ってもらえればと。
毎年この時期になると赤いポピーの花のバッジを付けた人達を街中で見かけます。店や街頭の募金箱に募金するともらえます。
ポピーなのは、第一次世界大戦時にカナダ軍人が唄った誌が由来とか何とかで。
そういう日ですので、この日は全国各地で追悼式典が執り行われます。ビクトリアでも何箇所かで催されますが、私が今回行ったのはロイヤルローズ大学での式典です。
ロイヤルローズ大学 Royal Roads Univercity はビクトリアの郊外にある大学です。日本からの留学生も受け入れているそうです。
1995年に設立されたまだ歴史の浅い大学ですが、ここは元々カナダ海軍の士官学校だった場所です。そういう関係でここが式典会場になったのだと思います。
予備知識は以上です。
2015年11月11日。10時頃にロイヤルローズ大学の式典会場に到着。
当事者でもなんでもないし興味本位で来たので遠巻きに眺めることにする。
あたり前のことだったが厳かな式典で撮影も憚られたので話を聞くことに徹する。
途中、飛行機の音が聞こえてきたので空を見上げてみれば、5機の編隊が上空を通過していました!
つーかこれ、全部CJ-6じゃないですか。5機も揃うもんなんですね。今日に合わせて飛んだんでしょうね。
式典終わり。
みんな石碑にポピーのバッジを置いて立ち去ります。記念碑にバッジを置くのが慣習なのだとかで。
さてこの建物です。
ハトレー城 Hatley Castle と言います。城という名前ですが軍事拠点ではなくて大富豪の邸宅です。なのでハトレー邸と訳したほうが意味が伝わるんですが、城と直訳するのが通例となってしまったのでここでもそうします。誰ですかね、こんなヘボ翻訳したのは…。
ビクトリアの観光名所にもなっているクレイグダロック城というのがあります。あれはロバート・ダンスミアというお金持ちが建てた邸宅ですが、ハトレー城はその息子のジェームス・ダンスミアが1908年に竣工した邸宅です。
1939年にカナダ政府に一帯の土地ごと売却され、翌年にロイヤルローズ軍事学校として使われ始めました。
大部屋に入ることが出来ました。建物はビクトリア朝で設計されているとのことですが、そこら辺は疎いのでよく分からず。
式典を終えてみんなお茶しています。
私も便乗してお茶にします。外は何せ冷えたので温まりますねぇ。
正面ホール。なんだかクレイグダロック城と似た様式に見えます。
邸内は正面ホールと1階廊下しか歩けなくて、他は立ち入り制限されていたので邸内探検はこれまで。
再び表へ。
建物の石は地元産の砂岩を使っています。
凸を横並びにしたような屋根の欄干が特徴的で、現在のロイヤルローズ大学のロゴマークのデザインにもこれがモチーフになっています。
式典会場。記念碑にはたくさんの花飾りが。
石碑にはこの学校出身の戦死者の名前が刻まれていました。
広場の奥には庭園があります。見ずに帰ってしまいましたが庭園も立派なものらしく、邸宅時代には100人の庭師を雇っていたとかで。
ハトレー城の地下には博物館があります。せっかくなので見ていきましょうか。
馬車ですね。どういった物なのかはちょっと忘れてしまいましたが・・・。
士官学校時代の卒業写真。
置かれていただけなのでよく分かりませんでしたが、防衛大学校の盾がありました。1976年と1993年寄贈とあります。今も毎年カナダ海軍の駆逐艦が来日して合同訓練などを行っていますから、この時から交流があったんですね。
(私にとっては)あまりめぼしいものは無く、軽く館内を一周して退散しました。なんかのついでに寄れればいいんじゃないかしら?というところ。
ハトレー城の正面玄関。
建物が立派なので映画の撮影に度々起用されている場所なのだそうです。特に有名なのはX-MENシリーズでしょうか。複数の作品でハトレー城が登場しています。
私も後に公開された映画「デッドプール」でハトレー城が出てきた時は「めっちゃ近所やん!」と思わず声を上げてしまいましたし、あそこら辺からブラックバードが離陸していったんだな・・・とか考えてました。
正面から。ウーン、逆光・・・。
芝生でクジャクと唐突に遭遇。こんなところにもいるんか。
メスのクジャクもいました。
意外とお目々がクリックリなんだなって。
士官学校の校舎だっただろう建物。今は大学の校舎に使われているんでしょう。
淡白な設計ですが正面2階の出っ張った窓なんかはおしゃれ。
錨のレリーフが残っているのが、ここが海軍の士官学校だったことを暗に証言しているのです。
これにて撤退です。近くのウェンディーズで昼飯を食べたらそのまま帰りました。
おまけ。帰りがけに見かけたスクールバス。
初めて見た車種で、GMC B-Seriesです。1966~2003年まで生産されていたスクールバスで、写真の個体は1985~1991年式の第2世代の後期型。
コーチビルダーはトーマスです。
スクールバスと書きましたが、正確にはスクールバス下がりの園児送迎車といったところでしょう。スクールバス用のランプや停止板が撤去されているので。
今日はこんなところです。おしまい。