格納庫内の展示を見てきましょう。エンジンや兵装の展示が多いです。
これはゼネラルエレクトリックCF6-80エンジン。XC-2輸送機用のエンジンです。
CF6は早期警戒管制機E-767や空中給油機KC-767にも使われているエンジンで、すなわちボーイング767旅客機のエンジンでもあります。
後ろ側。
既に何度か書いていますが、旅客機用ターボファンエンジンがやたら直径が大きいのはだいたいファンのせいで、エンジン本体自体は比較的細いです。
J79エンジン。F-4ファントム用のエンジンです。ターボジェットエンジンなのですごくうるさいと高い評価を受けています。
ノズル側。
F-2用のゼネラルエレクトリックF110-IHI-129エンジン。F-2にはこれをIHIがライセンス生産したやつを載せています。
F-15用のF100-IHI-220エンジン。これもIHIがライセンス生産したやつです。
エンジンは金属地剥き出しなんですが、使っている種類が色々あるんでしょう、ファンの部分だけ見ても色味が部品ごとに異なっています。でもプラモデルではガンメタ一色で済ませてしまいます。どうせ見えないし。。。
F100の後ろ側。斜めの格子状になっている部分はアフターバーナーの燃焼室だったと思います。
ノズルは可動式になっていて、噴射量を調節するノズルの腕が中々複雑というか絶対プラモデルで作りたくない部分であります。キットではよほど精密なキットでないと省略されている部分ですので、再現するには自力で部品を作り上げていく必要があるんですが、よくやるなと思います。
F-2の操縦席を近くで見られるやつ。例によって大行列なので遠くから見るだけ。
何の変哲も無いF-15J (12-8928)ですが・・・。
主翼から巡航ミサイルっぽい何かが吊るされていました。なんじゃこりゃ。
正体はミサイルではなくて無人偵察機TACOMなのだそうな。飛行中の母機のF-15から空中で分離して、子機であるTACOMは目標の偵察をした後、自分で基地まで帰投して情報を持ち帰ってきます。TACOMは繰り返し使えるのだとか。
無人偵察機と言えばアメリカ空軍の狂気、D-21を思い出しますね。
その上の細いミサイルは04式空対空誘導弾(AAM-5)です。
AAM-4空対空ミサイルの試験時にF-15に搭載してあれやこれやを計測するための計測ポッド。
先端の黒い部分に秘密がありそうですが、
ミサイル2種。本物っぽく見えますがたぶん模擬弾でしょう。
奥がAAM-5(改)で、既存のAAM-5の誘導制御装置を改良することで能力向上を果たすとか。最近正式配備されたらしい。
手前はAAM-4Bで、やはり既存のAAM-4の改良型。こっちはすでに正式配備されているらしい。
ASM-2B空対艦ミサイルの試験時に使う計測ポッド。F-4に取り付けて使います。
本体が紅白になっているのはT-2の油槽を再利用しているから?
XASM-3空対艦ミサイル。まだ開発中のミサイルなので型番にXが付いております。退役して標的艦となった護衛艦「しらね」にぶつけるのがコイツです。
これは戦闘機に装備した時に機体の飛行特性なんかを調べるための模擬弾です。市松模様になっているのは変形した時の状態を観測しやすくするため。
AAM-3の形をしたカメラポッド。前後の先端にカメラが収めされていて、翼下の外装装備品を分離した時の動きをカメラで撮影するのだとか。
反対側の主翼にもTACOMが装着されていました。
さっきのは実践向けっぽい塗装でしたがこっちはおなじみの紅白の試験塗装仕様ですね。
この格納庫はこれでおわり。
ミサイルひとつ開発するにも色々な試験装備や検測装備が付随するんだなって。
ちなみに大手サークルX-2の待機列はすごい膨れ上がっていました。なんと3時間待ちとなっています。
ここまで長くなるとさすがに諦めていたと思います。朝イチで並んでよかったぜ。
今日はここまで。
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