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Channel: 黒鉄重工
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【1/700】戦艦USSアイオワ 製作【タミヤ】

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2016年3月にロサンゼルスを訪れた際に記念艦として保存されているアメリカ海軍の戦艦USSアイオワを見に行ったことはだいぶ前に書きました。
実物を見るとプラモデルを作りたくなる性なので、アイオワにもそういう感情を抱いてしまうのは自然なことなのです。
そういうわけなので、タミヤのウォーターラインのキットを買ってきました。
ロサンゼルスで見たアイオワは近代化改装後の晩年の姿でしたが、キットは1944年時の姿を立体化しています。近代化改装後のアイオワ級はUSSニュージャージーで再現されているそうなので、そっちもいずれ作りたいですね。



内容はこんな感じ。船体と底、あとは細々した部品のランナーから構成されています。2005年発売のキットなので、出来は問題ないです。
実は戦艦を作るのは今回が初めてでした。でもまあ、巡洋艦を大きくしたような感じなので、やることはあまり変わりません。迷彩塗装以外は・・・。



大まかな形に組み上げていきます。
構造物や主砲など大きい部品は予め組み立てていき、機銃やボートなど細かい部品は塗装しやすいようにランナーから切り離さないでおきます。
大きいというより細長いな、といったところ。幅に制限のあるパナマ運河を渡れるように導かれた制約なわけですが、この細長い形状がアイオワの好きなところなわけです。



さて、アメリカ海軍の艦は迷彩塗装がされていることが多いです。アイオワもそうです。垂直面は灰色と青、水平面は全て紺色で塗装されています。
今回の場合、水平面の塗装がやっかい極まりなかったです。あらゆる水平面という水平面は全て紺色で塗るわけですから、主甲板はもちろん、上部甲板、主砲、副砲に至るまで全ての水平面を紺色に塗らねばなりません。真上から見たらほぼ紺色の塊に見えるわけです。これくっそめんどいぞ・・・。



まず水平面を紺色で塗ります。そしたら水平面を全てマスキングして、その後垂直面を塗るという算段です。
ですが甲板を全部覆ってしまえば良いというものではなく、甲板上の突起物なんかは垂直面の塗装で塗るので、その部分のマスキングは避けなければなりません。
これがまた細かい箇所ばかりなので、マスキングテープの細切りを何百枚と刻みまくり、貼っていかなければなりません。先の見えない作業についに飽きと嫌気が来日してしまい、投げ出して別のキットを組み立て始めました。
アイオワのマスキング地獄よりは楽なのでそっちの方に集中してしまい、アイオワは次第に忘れられてしまいます。最初のうちは作業の合間の気分転換に一時再開していましたが、その頻度も次第に落ちていってやらない期間のほうが長くなりました。
これを作り始めたのは実は2017年2月でマスキング始めは2月末なんですが、マスキングを終えたのは10月末でした。8ヶ月くらい掛かったんですね・・・。



だらだらと8ヶ月掛けてやっつけた水平面のマスキングをしたら、垂直面を塗ります。まずは灰色から。



その後マスキングします。水平面に比べたら楽なものですぞ。
マスキングの境目は当たりを付けてやらにゃならんのですが、自分はエイヤッと目測で貼り付けました。上記の塗装図を型紙にすればより精度の高い物ができます。



塗装を終えてマスキングを剥がします。
貼り付けてから時間が経ってテープが剥がれていた主甲板を中心に塗装漏れががが・・・。ここはリタッチして修復しますが、エアブラシと筆塗りで塗膜の艶が異なってしまったので(筆塗りのほうが艶が強い)、つや消しクリアを上から吹いて艶を統一しました。



あとは構造物を乗せていけば完成です。長かったぜ・・・。
塗料はMr.カラーの「WWIIアメリカ海軍艦船迷彩色セット2」をそのまま使いました。タミヤの指定色とは異なるのですが、アイオワの色味は諸説あるような感じなので、これでも間違いではなかろうという考え。

初めての戦艦でしたが、最初に書いた通りやることは駆逐艦や巡洋艦の拡大版で、キットの出来も良いのでストレスをあまり感じず組み立てられました。
ただし迷彩塗装は地獄でした。当分やりたくないです。この点我らが大日本帝国海軍の軍艦は基本的に灰色一色なので大変塗りやすいです。帝国海軍の数少ない良い点です。

<使用塗料>
■船体(白):Mr.カラー SC16ライトグレー
■船体(紺):Mr.カラー SC14ネイビーブルー
■甲板:Mr.カラー SC15フライトデッキステイン(以上、WWIIアメリカ海軍艦船迷彩色セット2)
■喫水線・煙突:アクリジョン N2黒
■機銃:アクリジョン N18黒鉄色
■ゴムボート:水性ホビーカラー H51ガルグレー
■主砲キャンバス:水性ホビーカラー H55ミッドナイトブルー 


以上です。完成品はギャラリーにて。

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