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Channel: 黒鉄重工
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紅葉を求めて川根路へ 前編【2016/11/23】

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2016年11月23日。
無性に大井川鐵道のSL列車に乗りたくなったので、大鉄博士のいぶき君を任意同行させて乗りに行くことに。
SLは片道だけ乗って、帰りは撮影に専念することに。季節柄、せっかくなので紅葉と絡めてみようという段取りも取りました。

まずは東海道線で金谷駅まで。21001系に乗り換えてひとつ先の新金谷駅まで乗ります。



新金谷駅で一旦下車。SLに乗れる状態になるまでしばらく電車を眺めています。
これは7200系。どうにも中の人達は使いづらいらしく、意外と短命に終わってしまうのではと最近は思っています。好きな電車なので長生きしてほしいものですが。



SL急行「かわね路」11号(1001レ)の改札が始まりましたので入場。
牽引機はC11形190号機。何度見ても動くSLはいいなぁと思います。かわね路に乗る時はだいたいこれかC10形になることが多いような。
客車は3両だけととても好ましい長さ。



乗るのはスハフ43-2です。
大鉄の旧型客車の中でも少数派の客車です。特急用三等車として造られたので他の一般型旧型客車とは色々な箇所が異なっています。塗装は青に白帯で、乗降扉は片側1箇所、窓も小型の物が隙間なく並んでいます。後で出てきますが座席も独特なものになっています。
今まで何回もかわね路には乗ってきましたがスハフ43には一度も乗ったことがありませんでした。中々乗る日とその日の客車の編成が合わなかったんですね。ところが、ここ数日はスハフ43が連結されて運行される日が続いているので、上手く行けばこれに乗れるんじゃないかと画策。
かわね路に乗るには急行券が必要になりますが、それを発券してもらう時にいぶき君がこの客車に乗れるように手配してくれました。感謝。いざ念願のスハフ43へ。



旧型客車の座席と言えばボックスシートですが、スハフ43は特急用ということで回転式座席で設計されています。
ただし大鉄で運用される時は、座席の回転は封印されていてボックスシートの形態で固定されています。これは知らなかったので少し残念・・・。
座り心地ですが、まず2人掛けると狭いなという印象がまず来ます。ちょっと窮屈ですね。やはり昔の客車ということか。あと意外と座席が薄くてふかふかというわけでもなかったと記憶しています。
次からは普通のボックスシートの客車でいいや・・・と思ったのが、この客車の座席の総評といったところでしょう。



元東急の7200系と国鉄の旧型客車の組み合わせ。こういう混沌とした並びが成立するのが大鉄の良いところであります。



7200系が千頭へ向けて出発していきました。この電車は急行なので途中数駅に停まるだけです。
7200系は元を辿れば東京の通勤電車なので、座席はロングシートです。これに1時間揺られるのは辛いと考える乗客は多いそうな。ローカル線の普通列車にロングシートは悪である、という思想が染み付いている鉄道オタクはもとより、トーマスに乗りに来た家族連れなんかもそう思っているらしいそうで。特に混雑して立ち客が出るとそうなるらしい。
ただ私の経験上、大鉄の車両ですし詰めになるほど混雑した時に一番キツい電車は近鉄16000系ですね。この電車は座席指定の特急用に設計されているので、立ち乗りは想定されていません。よって立ち乗り客が掴まれる場所が無いので、これにすし詰めにされるとえらく体力が減ります。でも本数が無いので次に来る電車に乗ればいいやという手も使えず、こればかりは。



乗車中はぼけ~っと過ごします。蒸気機関車のすぐ後ろの客車なので蒸気暖房の効きも良いのです。



千頭駅に着きました。
井川線乗り場を見てみると、やけに長い列車が停まっていました。秋は紅葉観光の需要のために客車をドカドカ増結しています。
この列車は特に多くて、客車の間に機関車をもう1機連結して中間補機にしています。それと、イベントや多客時にしか出てこない旧型のスハフ4も連結されていますね。



窒息プレイに処されている某機関車。大人の事情で夏以外は顔面を隠されています。ひでぇことしやがる。



入換前のかわね路。



7200系。当時の東急の電車にしては前面の形状が凝っていたと思いますし、好きです。



片運転台だったのを両運転台に改造してできた第2の運転台。工事費を抑えるために平らな妻面に運転機器を付けただけという具合なんですが、これはこれで8000系っぽいのでこっちはこっちで好き。
2両とも両運転台なので連結面にも運転台があるわけですが、パンタグラフから発生するススや汚れで窓から前が見えないくらいたいへん汚くなっていました。執筆時点では単行運転を始めたようなのでそういうことも無くなったと思います。



入換を終えた190号機。



駅の外から歩いて10分で行ける第三橋梁の川岸から「かわね路」13号(1003レ)を撮影。牽引機はC56形44号機で、客車はぶどう色で揃えられた綺麗な編成でした。
紅葉の季節ということでこの時期はSL急行も2~3本運行されます。この日は最大の3本運転されました。

以前は閑散期以外の土休日はいつも2本以上のSL急行を走らせている印象のあった大鐵ですが、経営母体が変わって以降は2本以上の日が結構減った感触があります。桜の花見、GW、夏休み、紅葉の時期くらいでしょうか。
SLと客車の走行距離を減らすことで延命を図るという方針のようなので、むやみに走らせるのはやめたんだと思います。そういうわけなので効率的な撮影を試みる場合、日程を確認する必要があるかと。

今日はここまで。


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