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Channel: 黒鉄重工
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【1/50】EF65形電気機関車 製作 後編【アオシマ】

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車体の塗装の続きからです。紺色を塗装後、マスキングします。
今回、ちょっと塗装を捻ってみて、JR東海のジョイフルトレイン「ユーロライナー」の塗装に塗ることにしました。
塗装は青白い白に紺色の帯なので塗り分けは難しくありません。



一応ノギスや定規で帯の高さを確認しながらの作業です。それでも歪みは出てしまうもので、なかなかビシッとした直線は決まりません。しかし、物がデカいおかげか、塗装後マスキングテープを剥がしてみると意外に帯の歪みは気にならない範囲でした。



屋根も紺色なのでマスクします。全面にテープを使っていたらもったいないのでコピー紙の裏紙で覆います。



側面はひたすら平面なのでテープ貼りが楽なのですが、前面は突起物があるのでマスクが難しいです。
細切りのテープで枠から囲んでいき、突起部はマスキングゾルで覆いました。



白をブワーッと吹きます。
ユーロライナーの白は他の鉄道車両の塗色と違って、絶対的な色味が定まっておらず、模型によって白の色が異なっています。ユーロライナーのNゲージはトミックスとカトーの両者から発売されていますが、両者の白の色味は全く異なるものです。どっちか忘れましたが、片方はもはや水色と言えるほどの白でした。
こんなに解釈の異なる塗装の車両もそうそうなく私も困ったものですが、今回は白に近い青白に塗ることにしました。

塗る色は決まったわけですが、今度は塗料の選定であります。この色がまた微妙な色でして、調色無しでコレだという色は無いのです。
イスラエル空軍の青白をもっと薄く調色してどうにかしようと最初は思っていましたが、ある日駿河屋へ行ってみるとガイアノーツのダグラムカラーというのがありまして。その中に「コレだ!」という色がありました。CB-22ブルーホワイトです。
まさに求めていた色そのもので、これを調色無しで使いました。



マスキングテープを剥がして全体のまとまりを見てみると・・・問題ないじゃないですか!まさにユーロライナーと言える塗装になっていました。これには膝をたたきました。

ちなみに紺の帯はGMカラーの青20号です。紺色も色々な説があるので悩ましかったのですが、たぶん新幹線と同じ色の紺色だろうなと思い、青20号を選択しました。結果、当たっていたと思います。



いいですねぇ。狙い通りに運んでご満悦。



次は前面のステンレスの飾帯を塗装。クレオスのメタルカラーで塗装し、乾燥後は表面を磨いて金属光沢を出しました。



このような感じに。素晴らしきかな。



下回りと車体を仮組みします。だんだん形が見えてきましたね。



パンタグラフの組み立て。ゲートから切り出す時に細く折れやすいので神経を使いますし、組み立て用の治具もないので位置決めも難しかったです。それでも組み上がると細密感が出てかっこいいものです。
パンタグラフはメッキ処理されていますが、灰色に上塗りします。



機器類を艤装します。運転室以外ほとんど見えなくなるんですが、まあ。



屋根もパステルでウェザリングします。やはり効果は薄いのですけどね。



このキットの旧版では機体番号の部分が凹んでいて、そこに複数の番号を彫った部品からひとつ選んで差し込むというものでした。
これだと部品を入れた時に隙間ができる上に(このEF65はナンバープレートではなく切り抜き文字)、その番号の書体も実車の数字とは程遠いものでした。
新版の発売にあたって、この凹みを埋めて番号は付属のメタルシールを貼るようになりました。これにより格段に実感的になったと思います。

今回のユーロライナー機は105号機なのですが、ドンピシャの番号はキットに収録されていません。まずは505号機の番号を貼り付けます。



メタルシールはこんな感じ。
鉄道模型のインレタのようなもので、シール裏面の保護シールを剥がしたら車体に貼り付けてペン先などで押し付けるようにして転写させます。一度くっつくと意外と強固に貼りつきます。
で、この中からEF6091の番号から1だけを抜き取りまして・・・。



505の5があったところと取り替えてめでたく105になりました。
製造所銘板も一緒に貼りました。105号機は東芝製じゃないようなのですが、東芝以外のシールが入っていません。さりとて何も貼らないのも寂しいのででっち上げで貼りました。まあ分かる人はいないやろ。



キットにはヘッドマークの部品が入っていますが、ユーロライナーのものは無いので自作します。
GIMPでデータ作成してミラクルデカール(透明)に印刷します。A5用紙に小さなヘッドマークだけ印刷するのはもったいないので、他にも色々印刷しました。これらが日の目を見る日は来るのか?



ヘッドマークにデカールを貼ります。デカールの膜は透明なので部品は白に塗っておく必要があります。デカール乾燥後にトップコートしてまた乾燥。
ヘッドマークが出来上がったら機体に仮止めします。お、いいじゃないですか。引き締まります。



反対側には「カートレイン」のヘッドマークを装着しました。105号機での牽引実績はあったはずです。



手すりや汽笛など細かい部品を取り付けてトップコートをしたら完成です。
完成してみると改めて大きい模型だと実感でき、飾って置いた時の存在感が1/350艦船模型のように大きいです。

大昔のキットゆえ、細かい部分では出来が悪い部分もあり、真面目に修正や改造をしていたら出来上がらないんじゃ・・・と。
それでも、精密さは中々のもので、私のように素組みで完成させても重厚感は十分得られると思います。
飾っておくだけの鉄道模型を作るのも楽しいものですね。また違うキットを作りたくなります。



<使用塗料>
車体白:ガイアノーツ CB22ブルーホワイト
車体紺:鉄道カラー #16青20号
台車黒:アクリジョン N2ブラック
車体内張り緑:Mr.カラー C26ダックエッググリーン
運転台緑:Mr.カラー C313薄松葉色
スカート:Mr.カラー C97灰色9号
機械類:Mr.カラー C35明灰白色
線路:水性カラー H47レッドブラウン
道床:水性カラー H47レッドブラウン、H37ウッドブラウン
枕木:アクリジョン N84マホガニー
Hゴム:タミヤエナメル XF23ライトブルー

以上です。完成品写真はギャラリーにて。

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