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2017年5月3日(水)14時48分
北海道小樽市 小樽市総合博物館屋外
次に屋外展示を見ましょう。前回も書きましたが収蔵車両の数はかなり多くここにしか保存していないような車両もあり、内容には満足できます。さらに蒸気機関車アイアンホース号の動態保存をしていて、館内に敷かれた線路を往復運転する本格的なものです。これは後で紹介します。欠点は、冬期は積雪から保護するために屋外の車両は全てブルーシートに覆われて見学不可になること。
というわけで順番に見ていきましょう。
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DD16形17号機
重いDD13やDE10では走れないような支線用の小型ディーゼル機関車です。C12やC56といった支線用蒸気機関車の置き換えを目的に1971年に開発されました。ただしこの時期になると支線の旅客列車は気動車化され、貨物列車も廃止傾向にあり、そもそもDD16しか入れないような低規格ローカル支線自体が廃線になって消える事態になっていました・・・。
製造機数は65機に留まり、活躍の機会もあんま得られないまま多くが廃車されました。今も現役やっているのはJR東日本の1機だけ。
先行して開発されたDD51、DE10と部品を共用化することで開発費用や維持費用の圧縮を図っているので、パッと見はDE10と似ています。DE10をさらに小型化したような見た目で、2位側(写真だと手前側)のボンネットがすごく短いのがかわいいやつです。
2位側のボンネットにはエンジンが載っていないんですけど、排ガス用煙突がついているのは見た目の美観なんでしょうかねぇ。
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DD13形611号機
1958年から導入された操車場での貨車の入換や支線の貨物列車の牽引などに活躍したディーゼル機関車です。個人的には地元の清水港線での活躍をよく聞く機関車です。
日本の液体式ディーゼル機関車の基礎を作り上げた機関車で、後のDD51やDE10の開発に繋がります。
国鉄の貨物列車を扱うにはやや性能不足ではありましたが、私鉄の専用線や貨物鉄道で扱うには手頃だったのか、私鉄向けの同型機も少なくない数が製造され、まだ現役をやっている機体もそこそこいます。実は長生きの機関車ですが、今後JRからDE10が引退すると変化が出てくるかも知れません。
611号機は600番台でして、駆動装置を小変更した300番台に総括重連能力を付与したものです。
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DE10形503号機
御存知、客車列車、貨物列車、工臨、入換、定期列車、臨時列車、だいたいなんでも出来る万能ディーゼル機関車。ただしDD51と比べると基本的に地味で目立たない奴という扱いを受けています。
牽引/制動能力と軸重制限を満たすために2軸台車+3軸台車という珍しい配置を取っています。これが中々複雑な構造をしているのだが割愛。
500番台は貨物列車専用機として製造されたもので、客車暖房用の蒸気暖房発生装置を積んでおりませぬ。
ちなみにこれも使い勝手が良いので私鉄向けの同型機が導入されていますがDD13ほどではないですね。
割とどこでも見かけることが出来るし普通に元気に動いているんであんまり珍しがられないしありがたがれることもない、よく考えると不遇の扱いを受けているんですが、一番若いやつでも製造から40年は経っています。
最近は後継機となるDD200形の試作機が試験導入されていて、これが量産され始めたらいよいよ引退という感じです。元気なうちに乗ったり撮ったりするなら今のうち。
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ワム80000形ワム82506号有蓋車
DE10の後ろには貨車が数台連結されていて、貨物列車のようになっているのが特徴。
これは数年前まで現役だった2軸の有蓋貨車のワム80000。くすんだうぐいす色に塗られていますが、どういう意味があるのかは不明です。一応標準色はとび色なんですけどね。
保存車はそこそこありますが、それ以上に放出された貨車の車輪を取り払って地面に直置きして物置に転用したいわゆる「だるま」が多いです。
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セキ6000形セキ7342号石炭車
石炭車という名前の貨車ですが、構造としてはホッパ車と同じです。ホッパ車と統合されててもいいもんですが、歴史的には日本ではホッパ車よりも石炭車のほうが先に登場していたことと、貨物列車における石炭車の役割が大きかったので特別に区別されていた模様。
最高速度65km/hというやる気のない速度しか出なかったので、のろまを表す黄帯が巻かれています。また、北海道専用の道外禁止の文字も書かれています。
保存車はここと三笠鉄道村の2台だけで貴重です。
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トラ55000形トラ57964無蓋車
一般的な無蓋車ですね。砕石が積まれています。
これもここと那珂川清流鉄道の2台しか残っていません。
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ホキ2200形ホキ2226ホッパ車
小麦やとうもろこしなどの粉粒穀物を輸送するためのホッパ車。北米ではグレインホッパーとして馴染み深いやつ。
これは昔カトーのNゲージを持っていたので懐かしい気分に。活躍時期は2000年までと意外と遅くまで走っていたんですね。
保存車はこことクロフォード公園の2台だけでやっぱり貴重。
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ワフ29500形ワフ29984有蓋緩急車
有蓋車と緩急車(車掌車)が組み合わさった貨車です。
これは北海道を中心に10台弱が現存しています。
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緩急車の車内はこう。車掌クンが仕事してますね。
机仕事するにはちょうどいい広さ。
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後ろから。ちゃんと貨物列車になっています。こういう展示は嬉しいですよね。
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キハ82形1号(キハ82-1)
キハ80系気動車の2次車の先頭車。1次車のキハ81形はボンネット形状の非貫通型、さらに日本初の特急型気動車でした。しかしその分初期不良も多かったです。それを解消したのがキハ82です。
先頭部形状が貫通型になったのが外観上の一番の特徴です。この形状は以降の貫通型の特急型車両の基本形になってます。
車番はトップナンバーであり、実は貴重なやつです。北海道はキハ82保存車の天国で、翌日もすごいのを見ます。
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キシ80形34号(キシ80-34)
キハ80系の食堂車です。これの場合まず食堂車自体の保存例が貴重です。
食堂区画の大型窓(右側)と厨房脇の通路の小型窓(左側)という変則的窓配置や乗降用扉が無かったり、特徴的な車両なのです。中央左寄りにある扉は食材搬入用の業務用扉です。
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少しですが自動車も置かれています。最近の鉄道博物館は鉄道以外の展示は止めてしまったところが多いので、こういうのも嬉しいです。
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スバル360 K111型
軽自動車を日本初の量販軽自動車にして日本に軽自動車を定着させた自動車。
まるっこいのがかわいいのだ。
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トヨタカローラDX-1100 KE10型
大衆車の代名詞カローラの初代モデルです。
なるほどなぁこれが初代か。意識して見たのは初めてですね。
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日産ダットサン(サニー)1000DX B10型
これも大衆車の代名詞サニーの初代モデルです。上記のカローラとは骨肉の争いを展開しましたが、サニーは今では消滅してしまいましたね...。
この時代の自動車かっこいいですねぇ。乗ろうとは思わんけど。
というところで今日はここまで。
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2017年5月3日(水)14時48分
北海道小樽市 小樽市総合博物館屋外
次に屋外展示を見ましょう。前回も書きましたが収蔵車両の数はかなり多くここにしか保存していないような車両もあり、内容には満足できます。さらに蒸気機関車アイアンホース号の動態保存をしていて、館内に敷かれた線路を往復運転する本格的なものです。これは後で紹介します。欠点は、冬期は積雪から保護するために屋外の車両は全てブルーシートに覆われて見学不可になること。
というわけで順番に見ていきましょう。
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DD16形17号機
重いDD13やDE10では走れないような支線用の小型ディーゼル機関車です。C12やC56といった支線用蒸気機関車の置き換えを目的に1971年に開発されました。ただしこの時期になると支線の旅客列車は気動車化され、貨物列車も廃止傾向にあり、そもそもDD16しか入れないような低規格ローカル支線自体が廃線になって消える事態になっていました・・・。
製造機数は65機に留まり、活躍の機会もあんま得られないまま多くが廃車されました。今も現役やっているのはJR東日本の1機だけ。
先行して開発されたDD51、DE10と部品を共用化することで開発費用や維持費用の圧縮を図っているので、パッと見はDE10と似ています。DE10をさらに小型化したような見た目で、2位側(写真だと手前側)のボンネットがすごく短いのがかわいいやつです。
2位側のボンネットにはエンジンが載っていないんですけど、排ガス用煙突がついているのは見た目の美観なんでしょうかねぇ。
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DD13形611号機
1958年から導入された操車場での貨車の入換や支線の貨物列車の牽引などに活躍したディーゼル機関車です。個人的には地元の清水港線での活躍をよく聞く機関車です。
日本の液体式ディーゼル機関車の基礎を作り上げた機関車で、後のDD51やDE10の開発に繋がります。
国鉄の貨物列車を扱うにはやや性能不足ではありましたが、私鉄の専用線や貨物鉄道で扱うには手頃だったのか、私鉄向けの同型機も少なくない数が製造され、まだ現役をやっている機体もそこそこいます。実は長生きの機関車ですが、今後JRからDE10が引退すると変化が出てくるかも知れません。
611号機は600番台でして、駆動装置を小変更した300番台に総括重連能力を付与したものです。
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DE10形503号機
御存知、客車列車、貨物列車、工臨、入換、定期列車、臨時列車、だいたいなんでも出来る万能ディーゼル機関車。ただしDD51と比べると基本的に地味で目立たない奴という扱いを受けています。
牽引/制動能力と軸重制限を満たすために2軸台車+3軸台車という珍しい配置を取っています。これが中々複雑な構造をしているのだが割愛。
500番台は貨物列車専用機として製造されたもので、客車暖房用の蒸気暖房発生装置を積んでおりませぬ。
ちなみにこれも使い勝手が良いので私鉄向けの同型機が導入されていますがDD13ほどではないですね。
割とどこでも見かけることが出来るし普通に元気に動いているんであんまり珍しがられないしありがたがれることもない、よく考えると不遇の扱いを受けているんですが、一番若いやつでも製造から40年は経っています。
最近は後継機となるDD200形の試作機が試験導入されていて、これが量産され始めたらいよいよ引退という感じです。元気なうちに乗ったり撮ったりするなら今のうち。
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ワム80000形ワム82506号有蓋車
DE10の後ろには貨車が数台連結されていて、貨物列車のようになっているのが特徴。
これは数年前まで現役だった2軸の有蓋貨車のワム80000。くすんだうぐいす色に塗られていますが、どういう意味があるのかは不明です。一応標準色はとび色なんですけどね。
保存車はそこそこありますが、それ以上に放出された貨車の車輪を取り払って地面に直置きして物置に転用したいわゆる「だるま」が多いです。
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セキ6000形セキ7342号石炭車
石炭車という名前の貨車ですが、構造としてはホッパ車と同じです。ホッパ車と統合されててもいいもんですが、歴史的には日本ではホッパ車よりも石炭車のほうが先に登場していたことと、貨物列車における石炭車の役割が大きかったので特別に区別されていた模様。
最高速度65km/hというやる気のない速度しか出なかったので、のろまを表す黄帯が巻かれています。また、北海道専用の道外禁止の文字も書かれています。
保存車はここと三笠鉄道村の2台だけで貴重です。
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トラ55000形トラ57964無蓋車
一般的な無蓋車ですね。砕石が積まれています。
これもここと那珂川清流鉄道の2台しか残っていません。
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ホキ2200形ホキ2226ホッパ車
小麦やとうもろこしなどの粉粒穀物を輸送するためのホッパ車。北米ではグレインホッパーとして馴染み深いやつ。
これは昔カトーのNゲージを持っていたので懐かしい気分に。活躍時期は2000年までと意外と遅くまで走っていたんですね。
保存車はこことクロフォード公園の2台だけでやっぱり貴重。
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ワフ29500形ワフ29984有蓋緩急車
有蓋車と緩急車(車掌車)が組み合わさった貨車です。
これは北海道を中心に10台弱が現存しています。
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緩急車の車内はこう。車掌クンが仕事してますね。
机仕事するにはちょうどいい広さ。
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後ろから。ちゃんと貨物列車になっています。こういう展示は嬉しいですよね。
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キハ82形1号(キハ82-1)
キハ80系気動車の2次車の先頭車。1次車のキハ81形はボンネット形状の非貫通型、さらに日本初の特急型気動車でした。しかしその分初期不良も多かったです。それを解消したのがキハ82です。
先頭部形状が貫通型になったのが外観上の一番の特徴です。この形状は以降の貫通型の特急型車両の基本形になってます。
車番はトップナンバーであり、実は貴重なやつです。北海道はキハ82保存車の天国で、翌日もすごいのを見ます。
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キシ80形34号(キシ80-34)
キハ80系の食堂車です。これの場合まず食堂車自体の保存例が貴重です。
食堂区画の大型窓(右側)と厨房脇の通路の小型窓(左側)という変則的窓配置や乗降用扉が無かったり、特徴的な車両なのです。中央左寄りにある扉は食材搬入用の業務用扉です。
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少しですが自動車も置かれています。最近の鉄道博物館は鉄道以外の展示は止めてしまったところが多いので、こういうのも嬉しいです。
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スバル360 K111型
軽自動車を日本初の量販軽自動車にして日本に軽自動車を定着させた自動車。
まるっこいのがかわいいのだ。
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トヨタカローラDX-1100 KE10型
大衆車の代名詞カローラの初代モデルです。
なるほどなぁこれが初代か。意識して見たのは初めてですね。
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日産ダットサン(サニー)1000DX B10型
これも大衆車の代名詞サニーの初代モデルです。上記のカローラとは骨肉の争いを展開しましたが、サニーは今では消滅してしまいましたね...。
この時代の自動車かっこいいですねぇ。乗ろうとは思わんけど。
というところで今日はここまで。
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