三笠鉄道記念館の続きです。
記念館の本館にも機関車が4機保存されています。ここ、毎日見られるわけでは無いようで、前回2010年に来た時は閉まっていて見れませんでした。ここの機関車も再履修科目だったのです。
DD13形353号機
日本のディーゼル機関車初期の中型入換用機関車です。ここに来れば、DD13、DD51、DE10、DD16と、国鉄の基本的なディーゼル機関車を一度に見ることが出来るので、なかなかこういうところは無いぞと。
運転室の中にも入れます。
運転台が前後ではなく左右についている、つまり枕木方向ではなくてレール方向に平行にあるのが特徴。前進と後進を頻繁に繰り返す入換用機関車なので、前後の運転台を行き来しなくてもいいようにこういう配置になっているのです。
ED76形505号機
函館本線電化時に投入された旅客用電気機関車。
これも運転室に入れます。
注目は車両中央にある機械室で、機械類が残されたまま保存されています。往々にして機械類は外されることもあるので、貴重な例でしょう。
ED76の運転台はこんな感じ。
9600形59609号機
8620形と並んで、外国機のコピー国産から脱却した初めての純国産蒸気機関車です。大正時代に設計された古典SLなんですが、妙に垢抜けた姿なんでそんなに古ぼけて見えないです。
9600とかいう半端な数字を付けておきながら800機弱も造ったもんで機番がしっちゃかめっちゃかしてしまった機関車。それでも8620形に比べるとまだましな方。ちなみにこれは510機目の機体です。
C12形2号機
ローカル線用のタンク式蒸気機関車です。1号機は現存しないのでこの2号機が一番若番号ということになります。
園内の保存車は一通り回ったんですが、そういえば炭鉱用の細長い電気機関車がいない・・・と思ってあたりを歩いていると、道路の反対側の駐車場の奥にいました。いつの間にかこちらへ移動されてきたようです。
キシ80形食堂車の横に連結されていたスハ42系もこっちに移動していました。キシ80で調理した料理をここで食べていたんでしょうけど、どういうわけか切り離されてしまいましたね。
キシ80を挟んで反対側に連結されていたスハ42系。キシ80と同じ一般気動車色に塗られてます。隣のスハ42とは塗り分けが違うのだ。
キロ26形キロ26-104
キハ56系のグリーン車。急行形気動車なのに以前は国鉄特急色に塗られていましたが、再塗装時に正しい色に直されたんですね。
鉱山用電気機関車。トロッコも一緒に連結されています。
とにかく幅が細いのがかわいい。
太平洋炭礦で使われていたそうな。
これはなんでしょうねぇ。蓄電池機関車っぽいです。火気厳禁な区画もある鉱山の坑内線路ではこういう蓄電池が最適な動力源でした。
後ろに連結されているのは鉱夫を運ぶための簡易的な客車でしょう。
今日はここまで。
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