三笠鉄道記念館の目玉となるのが、蒸気機関車の動態保存とそれの遊覧運行です。
記念館の敷地となった旧幌内駅構内から旧幌内線の本線の一部までの約400mを往復します。
これも前回来た時は平日だったのでSLは車庫で休んでいて乗れずじまい見れずじまいでした。再履修科目の内の第2目標です(第1目標は次回)
蒸気機関車はS-304という機体。日本車輌製の0-6-0T配置の機関車です。室蘭市の鐵原コークスの専用線で入換に使われていた産業用蒸気機関車です。産業用機関車とはなかなかマニアックなものを持っています。
国鉄から蒸気機関車が完全に消え去った後も働いていた、日本で最後まで現役をやっていた蒸気機関車です。
産業用蒸気機関車なのですが、だいぶ垢抜けた姿をしています。1939年製ということですが、その頃だとC12形が量産されている時期なので、そこら辺の設計が取り込まれてるんだと思います。なんとなくC11やC12に似てますし。
社紋、ナンバープレート、性能諸元。
水槽にデカデカと書かれたテツゲンの文字。社名を大きく書くのは日本では珍しいですね。アメリカやイギリスだとよく見るんですけどね。
うーむ、そそりますね。
乗車料金を支払っていざ乗車。
乗客が乗るのは、無蓋車を改造したトロッコ客車。ロングシートのベンチがあるだけです。
乗り心地なんて知らぬ存ぜぬの貨車ですから、線路からの揺れや振動が直に伝わってくるのが新鮮です。貨車の車輪は2軸なので、二軸客車の乗り心地はこんな感じなのかなぁと想像しながら乗ってきました。
乗車したあとは、他の静態保存車を見聞しながら、SLの走る時刻を見計らって今度は撮影に興じます。
最大で20~30km/hは出してるんじゃないかという速度なので、意外に迫力があります。
貨車を牽いているので様になっていますね~。
やはり見物客が多いし子供に大人気。
一本の線路を往復するだけなので、復路は推進運転で乗り場まで戻ってきます。煙の流れに注目。
今度は反対側からローアングルで。
ス ク ー コ は 房 暖
S-304名物の謳い文句。逆から書かれているのがミソ。
産業用蒸気機関車特有の前輪も従輪もないややアンバランスな外観がよきかな。牽引力を上げるために軸重を下げる前輪と従輪は持っていないのですね。
これを見終えたところで次のクロフォード公園に移動します。
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