貨物室の奥はコックピットの見学も出来たもののこっちは時間かかりそうなので止めたような記憶。そもそもそんなものやっていなかったような気もします。なんにせよ貨物室だけ見て外に出てきました。外に出て目に入ったのはC-130の脚。めちゃくちゃ脚が短くて親近感が湧くぜ。脚が短いと着陸時の衝撃で脚が折れにくくなります。C-130は未整地の滑走路でも離着陸できるように設計されています。この子結構乱暴な操縦が想定されているのよ。車輪の上に出っ張っている水滴状の出っ張りは後付のセンサーでしょうね。どういう働きをするのかは知らん。
エンジン排気のスス汚れ。模型の参考までに。でもC-130のプラモデルって決定版と言えるようなもの無いよね?1/144あたりで欲しくない?
主翼から吊るされている空中給油の授受装置。先端の赤いのは他の機体から空中給油を受ける時に使う給油口。飛ぶ前にキャップを外します。Remove before flightです。
で、後ろ側はC-130が他機に給油する時に使うホースが収納されています。給油時はホースを伸ばして、給油を受ける側は給油口をホースの口に接触させて給油を受けます。こういう方式をプローブアンドドローブ式と言うので覚えておきましょう。
横から見るとこう。C-130は燃料搭載量が多いので戦闘機へ給油してやる側で使われることが多いと思いますが、この装置なら給油を受けることもできるのです。ところでこの給油方式はアメリカ空軍の機体では採用されていないんですが、使い所が分からない・・・。空軍の燃料を海軍に分けてやるほど仲が良いとも思えず。
第二次世界大戦後のアメリカ機でよく見るプロペラ。形状が美しくないのであまり好きではない・・・。飛行機の誕生以来、プロペラの形状は常に進化を続けてきたんですが、1950年代くらいになるとジェット機の到来もあって進化が鈍くなってしまいました。そんな時代に開発されたやつです。だから美しくないのかは知らんですが。
機首に回ってみると、アナタお鼻が長いのね~。まるでウソップ。これ、普通のC-130じゃないねと思って調べたら、MC-130Pという特殊な輸送機。名前もコンバットシャドウという中二感が溢れるものが与えられています。アヤシイ任務とかに使われるそうな。まあ名前からしてねぇ。
正面から。鼻が・・・。鼻にピントが合ってしまう。
C-130はこの風防周りの形状がな、未だに慣れないというかかっこ悪いようにしか見えないんじゃ。
こっちは普通のC-130J。前回も書きましたが北朝鮮がミサイル撃ったせいで今日の展示機の大半は欠席になってしまいました。今日出席しているのは横田基地を拠点にしているC-130が大半なのです。なのでC-130ばっかでこれしか撮るものがない。かなしい。
C-130Jのプロペラは従来型と異なり6枚翅になっていて、ペラの形状も異なります。第二次世界大戦以来、進化や発展が鈍かったプロペラですが、1990年代になると炭素繊維やガラス繊維の新材料が発達してきたので、それを用いたプロペラが出現し始めました。炭素繊維やガラス繊維だと金属と比較した場合、強度も軽さも上になるのでより速い回転数でぶん回しても耐えられるのです。また、金属よりも軽いなら金属製よりも炭素繊維製の方が多い枚数を付けても合計の重量は同じにできます。ちなみにペラの長さは金属製よりも短い傾向にあります。これは、より高い回転数で回せるようになると金属製と同じ長さだとペラの先端が音速に近くなってしまうから。音速に近くなるとペラが発生させる推進力が落ちてしまうんですね。なので、炭素繊維/ガラス繊維製の短いペラを多数配置するというのが最近の傾向です。6枚翅だとイカツイですしペラの形状も美しいので私はこれ好きです。最近のプロペラ機はこの形状のものを装着している場合が軍用機、旅客機問わず多いです。
主翼の追加燃料タンク。プローブアンドドローグ式空中給油のホースも投下できる模様。ただし、自機は空中給油を受けられないようです。
後ろ。スコープドッグのような目が付いてますけど、空中給油の状態を示す信号かしらね。
ちょうどこの時期は横田基地のC-130がH型からJ型へ更新されている最中だったような記憶です。だからなのか、垂直尾翼にはテールコードが書かれていませんでした。着任したてホヤホヤ?
これの貨物室にも入ってみます。うーんまあ、変わらない?操縦室は計器類が液晶画面化されてかなり様変わりしたようです。
H型とJ型の並び。
海兵隊もゲスト参戦しています。これはシコルスキーCH-53Eスーパースタリオン。重輸送ヘリコプターで、まあデカい。今現役のヘリコプターでは最大です。自衛隊も持っていたはずですが、いまは退役してしまったかな?
回転翼の基部。ここらへんの機構については、何も勉強していないのでよく分からんのだ。
実はエンジンは3発積んでいます。
これは列の進みが鈍かったので見学はパス。
人間が入ると大きさの対比が簡単なのでそういう時は人混みもありがたいかな。
というところで今日はここまで。
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