いよいよ零戦のブースに突入です。受付を通るとそこには綺麗な状態の零戦が展示されていました。
この零戦の特筆すべきところは、飛行できることはもちろんのこと、オリジナルの栄21型エンジンを今も搭載していることです。栄21型を搭載しているのは世界でもこの機体のみです。
この機体は、1944年サイパン島で米軍によって鹵獲された零戦五十二型61-120号機です。五十二型は零戦の中で最も生産された後期量産型です。
鹵獲後はテスト飛行を行い零戦の性能を調べたのちスクラップにするつもりでしたが、プレーンズ・オブ・フェーム航空博物館が入手してオーバーホール、1978年に33年ぶりの再飛行に成功しました。
主翼の20mm機銃。当時では強力な武装でした。さすがに銃は使えないようで、実はただの鉄パイプだったりします。
他にも飛行に必要のない部分についてはオミットされている部分もあるようで、実は他の保存機(エンジンはオリジナルではない機体)と比べると忠実度は悪かったりします。
とはいえ、こういう機会はすごく貴重です。敗戦国ということもあり、鉄道や自動車と比べると兵器の保存数はあまりにも少ないですので。
ライディングギア。
栄21型エンジンとプロペラ。うちのじいちゃんが戦闘機のプロペラの工場で働いていたとか言ってたっけな。
主翼後ろ側のフラップ。
日の丸と撃墜マーク(多分)。3機落としたという事かしら。5機落とすとエースパイロットらしいですね。
この日はキャノピーが開いていました。
なので、コックピットの内部の計器などが見られました。
尾翼の61-120号機のマーキング。61は第261航空隊の下二桁を表しています。
後ろ側から。お立ち台が用意されているので、全体を簡単に撮影できます。
70年も前の機体が、同じ70年前のエンジンを積んで空を飛ぶとはすごいですなぁ。
階段の脇から。休日でしたがゆったりと撮影できました。さすがに展示期間が長いですからね。
鉄道イベントもこれくらいだとやりやすいのだけれど。
3月末までの展示予定だった零戦ですが、好評により8月末まで延長とのこと。動く零戦が来日するのはこれが最後の機会かもしれませんので、ぜひこの機会に見学してみてはどうでしょうか。
そして私はというと、今月末に行われているエンジン始動見学会に当選しまして、今日見てきたばかりです。次回はこれをお伝えします。
所沢から撤退して玉川上水へ。玉川上水ってコレのことよね?
とある聖地巡礼。超電磁砲のOPに出てたそうな。
というわけで、エンジン始動編に続きます。