〈前回のあらすじ〉
ヤツメウナギさんに巻き込まれる形で始まったスタート地点から東京を目指すサイコロの旅。2回目となる今回のスタート地点は東北の盛岡。
その盛岡での第一投は東京とは正反対の八戸。続く二投目はほぼどん詰まりとなる久慈を出す。初日の午前中から二人の仲は険悪となる中、二投目の目的地の久慈へと到着したのであった。
〈第3の選択 久慈編〉
1.ふり出しに戻る 盛岡(宮古経由)
2.少し前進 花巻
3.もっと前進 一ノ関
4.来た道を戻る 八戸
5.路線バスで 二戸
6.いっそ日本海側へ 弘前
どん詰まりな三陸の久慈。ぶっちゃけ面白い選択肢が思い浮かばない。大船渡とか釜石に行ってもその先がヤバい。無理。
で、さっきのおみくじですっかり天に見放されたウナギさんは、私ロクマルサンにサイコロを押し付けた託したのだった。
つまりは、自分で考えた選択肢に対してどれを選ぶか自分で決めることに。何この自作自演。
そしてその結果はというと・・・。
3!
3.もっと前進 一ノ関
乗車時間3時間59分、乗車距離201.0?。
これまでのダメダメな状態からついに脱し、一気に岩手県最南端の一ノ関駅へ。
ゴールの東京へ向けて一筋の光が見えてきた。
久慈から脱出する前に三陸鉄道の切符売り場で鉄道むすめのスタンプラリーへ。ある意味最も到達しづらい三陸鉄道のスタンプを押せたので、今後の制覇が楽になりました。そういう意味ではウナギさんには感謝しています。
さて、久慈からの脱出方法ですが、鉄道ではなく路線バスを使います。
どうでもいいですが何気なく写り込んでいる駅前デパートですが、NHKの連続ドラマの「あまちゃん」内でちょくちょく出ているのでたまに観てみるとおっ、てなりますね。
というわけで12:30発のJR東北バス「白樺号」に乗ってまずはいわて沼宮内駅まで行きます。
高速バス用の車両ですがれっきとした路線バス用の車両で、運賃箱や運賃表が装備されています。
車内では久慈駅で買った名物のうに弁当を食べます。
今回で食べるのは2回目ですが、やはり贅沢でおいしいお弁当ですね。あまちゃん効果でしばらくは即売り切れ状態が続きそうなので、この時期に食べられてよかったです。
国道281号線を走り続けて途中の「道の駅くずまき高原」で休憩。道中は、自分は前夜のドリーム盛岡号の疲れもあって寝ていましたが、ウナギさんいわくなかなかすごい景色だった模様。
そんなこんなでバスに揺られること約2時間。いわて沼宮内駅に到着。白樺号は盛岡駅まで走りますが、少しでも出血を抑えるためにここで降りた次第。
それにしてもさすが新幹線駅、立派です。まあ本数は少ないですけど・・・。
立派なホーム。ちょうど新幹線が来ない時間帯だったのでホームに立っているのは我々だけ。まさにがらんどう。
というわけで二度と来ない駅シリーズでした。
15:10分発のIGRいわて銀河鉄道の盛岡行きに乗車。
9時間ぶり2度目の盛岡。また戻ってくるとは・・・。もう次は無いだろう。
盛岡でJR東北本線に乗り換えて一ノ関駅へ。16時くらいでもう日が暮れそう。構内にはED75が停まっていました。
黄色いネズミとその取り巻き。
さて、初日もそろそろ終わり。泊まるところも考えていかなければなりません。そんな第4投。
〈第4の選択 一ノ関編〉
1.安定の 仙台
2.もっと行こう 福島
3.陸中じゃない方の 山形
4.これはツラい 盛岡
5.盛岡じゃ生ぬるい 秋田
6.出た!深夜バス「WEライナー」 新潟
1・2枠は普通の南下枠、3・5枠は横道に逸れ、4枠が逆戻り、そして6枠のふっ飛び具合。まあ4枠以外なら何でもいい感じ。
ちなみに駅前には大槻三賢人なる銅像がありまして、せっかくだからその前でサイコロを振ることに。
さて、今夜の宿泊地をかけた第4投の結果は・・・?
ファッ!?・・・4!!?
4.これはツラい 盛岡
乗車時間1時間35分、乗車距離90.2km。
18:29発東北本線盛岡行きに乗車し、今来た道を文字通り逆走。三度盛岡へ。
大槻三賢人の前でバカな行為をしたことがたたったのか。やはりウナギさんは天に見放されていたのであった。
盛岡からここまで乗ってきたのと同じ701系に再び乗って盛岡へ。一ノ関まで来たのが完全に無駄足です。まったくとんでもないことをしてくれたものだと。
まああれだ、偉い人の前でバカなことをするのはよそう。バチが当たるよ。
サイコロの旅で一番つらいのは来た道をまっすぐ戻ること。これを地で行く今回の目は本当につらいわけですよ・・・。かなりくたびれます。
なお前述の通り今日の移動はこれで終了。今日の行動をまとめると盛岡から盛岡へ無駄に移動しただけという事。その移動距離450km、移動時間12時間。本当何をしているんだろうか。一日かけてスタート地点から動けていないとか訳が分からない。
むしゃくしゃしたのでおいしいもの食べにじゃじゃ麺屋に。リーズナブルな値段で量も多く満腹になりました。
これで盛岡三大麺の2つを制覇、残りはわんこそばだけです。
というわけで、最悪の一日を終えたサイコロの旅の初日でした。
翌日へ続く。
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