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Channel: 黒鉄重工
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北米project ~Advance to U.S. その7 【2014/12/19~24】

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バンクーバー・クレオソーティング 2055号操重車「オハイオ」+控車
Vancouver Creosoting No.2055 "Ohio" Steam Crane Car+Idler Car
北米全土の1000箇所の工業地で見られた代表的蒸気式操重車。自走することが出来、最大出力は20トン。石油300ガロンと水200英ガロンを搭載できる。
引退後、フレーザー川に捨てられていたが、ボランティア集団のCansteamによってサルベージされる。1992年にWCRHPに寄贈された。

操重車その2。これも蒸気式操重車です。ボイラーは垂直に据え付けられているようです。
撮影時は自走できると知らなかったので台車周りを観察しなかったのですが、どうやって動力を伝達しているんでしょうね。



控車。特に小屋やクレーン固定装置も無く、ただの長物車という感じ。



パシフィックグレートイースタン鉄道 6501号操重車+6502号控車
Pacific Great Eastern Railway No.6501 Diesel Cranec Car+No.6502 Idler Car
カタピラー社6シリンダーD33Tディーゼルエンジンにマラトー社2シリンダーを追加装備したディーゼル式操重車。
最大出力は蒸気式操重車の414330号を上回る150トン。

操重車3つめ。操重車だけで3台ってのもすごい。これはディーゼル機関式。
なんか見覚えのある形してるなあと思ったんですけど、日本のソ80形によく似た車体をしていました。偶然なんでしょうけど。






控車6502号。有蓋車を切り継いだんじゃないのって感じだ。



"Paul D. Roy"
経歴不明。コーチかな。



今更ですが本館は扇形車庫になっています。ロイヤルハドソンなど重要な保存車はここに収蔵されています。
カナダ国鉄のものを改築して再利用しているっぽいです。
そういえば、ロイヤルハドソンは先頭を奥に向けて(車両後部を車庫の入り口に向けて)展示していましたが、写真撮る分にはこの方向で展示してくれると撮りやすくてよかったですね。
京都・梅小路の扇形車庫に保存されている蒸気機関車は先頭が車庫の入り口を向いているので全体を撮るのが大変、というかムリ。まあ車庫の外から見た時に機関車が揃ってケツを向けているというのも見栄え悪いというのも分かりますが。



ブリティッシュコロンビア電鉄 ディーゼル機関車941号機
Blitish Columbia Electric Railway No.941 Locomotive
1949年ゼネラル・エレクトリック製。BC電鉄が最初に所有した3機のディーゼル機関車のうちの1機。
1996年にWCRHPに寄贈された。

電鉄なのにDLってどういうことだよって気もしますが。スイッチャーだったのかな。



逆エンド。
外観だけ復元と書かれていたので、たぶん静態保存機。



WCXX5569
経歴不明。塗装を見るにカナダ国鉄所属だったものかと。



茶色い客車群。車内が改装されて資料館になっていて中に入れますがそれは後。



カナダ太平洋鉄道 3704号郵便荷物車
Canadian Pacific Railway No.3704 Baggege-Mail Car
1949年製。標準的な郵便荷物車3600形から改造された10両のうちの1両。50フィートの荷物室と30フィートの郵便室を備える。
後年、BC鉄道が事業用車として使うため購入するが、結局改造されずに廃車になる。

車内が面白いのですが後ほど。



カナダ太平洋鉄道 2263号座席車「カウチンリバー」
Canadian Pacific Railway No.2263 Coach "Cowichan River"
1949年製。2200系軽量客車の1両で第二次大戦後のインターシティ列車用に製造された。
引退後はBC州の博物館列車に組み込まれ、その後WCRAに寄贈され資料館として展示されている。

このタイプの客車はカナダ車輌・鋳造Canadian Car&Foundry(CC&F)の軽量客車シリーズのようです。
製造年代的に、スイスの軽量客車Leichtstahlwagenの影響を受けているのではないかなと思います。同様の例は日本の10系客車にも。



コーチの車内はこうなっています。回転シートっぽいですね。リクライニングはするのかな?



カナダ太平洋鉄道 2291号座席車 「クートニーリバー」
Canadian Pacific Railway No.2291 Coach "Kootenay River"
1950年製。カウチンリバーと同系統の座席客車。車内はチャールズ・ケースCharles Caseの鉄道写真館になっている。

ちょっと荒廃が進んでいる客車。



パシフィックグレートイースタン鉄道 6130号バラスト散布車
Pacific Great Eastern Railway No.6130 Air Dump Car
1955年製。バラストおよび盛土を散布するための貨車。圧縮空気シリンダーにより車体を傾けることが出来、それによってバラストを落とした。貨車の側面は蝶番になっている。

バラスト散布専用の貨車ということですな。日本だとホキがやってますけれども。



カナダ国鉄 1246号食堂車「ダンレイブン」
Canadian National Railways No.1246 Dinning Car "Dunraven"
1918年製。座席定員30人の食堂車。1950年代にカフェテリア車に改造され、テイクアウト用カウンターと会計スペースを設けたため座席は22席に減少したが、それ以外の内外装の変更は行われなかった。

ダブルルーフの古い客車。手前側のやや高い位置に設けられた窓が厨房スペースかな。


グレートノーザン鉄道 1090号パーラー展望車
Great Northern Railway No.1090 Parlour Observation
1910年製。バンクーバー~シアトル~ポートランド間の列車に使われていたパーラー展望車。1930年代になると余剰車となり、1940年代には電気技師用の寝台車に改造された。
WCRA入手後は工作車として使われ、1090号によってBC州にある鉄道の修復作業のほとんどが行われたと言われている。

これもダブルルーフ客車。パーラーカーというと特急「こだま」の151系のアレを思い浮かべますが、幾多の改造によって原型は留めていないと思います。デッキに登れなかったんで中をうかがい知ることは出来ませんでした。



カナダ国鉄 5161号座席車「マルヤッタ」
Canadian National Railways No.5161 Coach "Marajatta"
1919年製の開拓車(かな? 原文はcolonist cars)。後年座席車に改造される。
現在は改装されて博物館の資料館になっている。

マルヤッタ号じゃなくてマラジャッタ号かもしれない。

車内潜入は次回。


その8へ→

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