ブリティッシュノーザン鉄道 11474号車
British Northern Railroad No.11474
詳細不明。
スイッチャーの台枠を流用して改造した車掌車というゲテモノ。なんでこんなもん収蔵した。
グレートノーザン鉄道 ディーゼル機関車182号機
Great Northern Railway No.182 Locomotive
1951年アルコ製RS-1形。GNRの塗装が施されているが、GNRに所属したことはない。
GNRじゃないならどこにいたのということになりますが、新製配置はMinneapolis & ST. Louis Railroad No.234、最終配置はProctor & Gamble No.1です。
RS-1形は、ロード・スイッチャーと呼ばれる操車場での入換と本線走行のどちらにも対応できる機関車の先駆けです。日本だとDE10形とかDD13形とかが該当します。
現在だと本線用機関車を意味するようで、北米ではこのタイプが発展していって、貨物用機関車はほとんど全てこのタイプです(たぶんな)。
カナダ国鉄 55365号ラッセル式雪かき車
Canadian National Railways No.55365 Snowplow
何回か前にも出てきたラッセル式の雪かき車です。
カナダ太平洋鉄道 402846号ジョルダン式雪かき車
Canadian Pacific Railway No.402846 Jordan Spreader
圧縮空気でウィングを広げて線路の外へ雪を広げるためのジョルダン式雪かき車。ラッセル車の後ろに連結されていた。ウィングを広げると幅は12フィートになる。
雪の降らない季節には、線路に散布されたバラストを広げる用途にも使用されていた。
レディスミスでも見かけたジョルダン式雪かき車です。
ラッセル車で押し分けた雪をこのジョルダン車がさらに拡散させるという算段なんですね。55365号車と402846号車が連結して展示してあるというのはそういう意味か。
パシフィックグレートイースタン鉄道 ディーゼル機関車551号機
Pacific Great Eastern Railway No.551 Locomotive
1948年製。詳しい経歴は分からないですが、GEの65トン級スイッチャーだと思います。
バンクーバー・ワーブス ディーゼル機関車25号機
Vancouver Wharves No.25 Locomotive
1947年製のGEの80トン級スイッチャー。新製配置はカナダ国鉄74号機だった。
551号機の後ろに連結されているスイッチャー。この時期のDLはDLの黎明期に造られた機体のようです。
ちなみに先ほどの雪かき車とも連結されています。雪かき車の編成展示ということですね。北海道のキロマキみたいな感じですかね。実際に除雪していた機関車はスイッチャーとは違うんでしょうけど。
BC鉄道 BC-14気動車
BC Rail BC-14 RDC
3台目のRDCです。「キハ」のRDC-1ですね。
15006号客車
なぞ。車体の形状が軽量客車シリーズとは違うし、窓配置も普通じゃないです。よく分からないです。
車掌車
子供用の遊び場になっている車掌車です。ポップな色に塗られていますね。
パシフィックグレートイースタン鉄道 マックノリス駅
PGE Mac Norris Station
PGEの駅舎です。移築したっぽい?
中に入ります。
エントランス。ファーストクラス車とコーチ車で待合室が異なるようで。
ファーストクラスの待合室。コーチの待合室も基本的に同じです。
ここで遅れている列車を何時間も待つと思うと気持ち沈みますね。時刻通りに列車が来るというのはいいことだな。
当時を再現した駅務室。コンピューターもあったんだぜ!
ホーム。客車1両ちょっとぐらいの長さしか無いです。
客車2両と車掌車1両。ここの展示車はちょくちょく変わるらしい。
CNR No.3223
座席車ですねえ。
CNR "Bill and Dorothy Lahr"
これも座席車。名前が付けられているってことは上級クラスなのかな。
BCR No.1859
車掌車。やけにきれい。ちなみに英語ではカブースcabooseと言います。
PGE No.1926
タンク車です。ディーゼル機関用の軽油を運んでいたようで。
転車台。もちろん動きます。
PGE No.714
荷物車です。その4で書いた兵員輸送車722号と同型っぽいですね。台車は異なっていますが、たぶんこちらは別のものに換装されたんでしょう。
722号が兵員輸送車時代の窓割りを活かした窓配置だったのに対して、714号は新しい位置に窓を設置していますね。ドアより右側にある窓は一見もとの窓を活かしているように見えますが、寸法がわずかに小さいです。
扇形車庫の手前に置かれています。
CNR No.65940
保線要員用の寝台車だったようです。操重車「オハイオ」の控車だったことも。
これで見れる車両は全部見ました。お疲れ様!
とはいえ、資料本に載っているけど見なかった車両が割りとあるので、機会があればまた行きたいですね。でもいつ見れるんだろうね。見れんのか?ていうかどこに仕舞ってあるんだ?
扇形車庫の本館に戻ってふと外を見ると・・・。あ、貨物列車やん・・・。つか、なげーな、貨車何両繋いでんだよ。
やっぱり生きていたのかあの踏切の線路。うーむ、タイミングが悪かった・・・。
最後に資料本などのおみやげを買っていき、West Coast Railway Heritage Parkを去りました。とても充実した博物館でした。
バンクーバーから車で1時間くらいのところで、ウィスラーへ行く道の途中にあるので、見学しやすい鉄道博物館です。おすすめの場所です。
今回は高速バスで来ましたが、レンタカーのほうが便利です。レンタカーをおすすめします。バンクーバーから日帰りも余裕でしょう。はい。
WCRHP編これにて終了。次回へ続く。
その10へ→