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Channel: 黒鉄重工
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そこはスチームパンクの世界だった その4 【2015/06/20】

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続きです。
なんかゲテモノ牽引車が。



申し訳程度の蒸気機関要素。



ラルフ・バートレイ鍛冶屋工房 Ralph Bartley Blacksmith Shop。blacksmith=鍛冶屋ってどういう由来なんだろうね。
名前の通り鍛冶屋の工房です。



屋内には生きている鍛冶屋が。こういうのはわくわくします。鉄器の他に馬の蹄鉄を作っているんだそう。blacksmithには蹄鉄工という意味も含まれていますので、こっちが本業か?



鍛冶屋の命、コークス炉です。鍛造に使う燃料は色いろあるようですがここではコークスを使っています。



ただコークスを燃やしているだけでは全く鍛造できないので、秘密兵器送風機を使います。これでコークスの下から大量の空気を送り込んでコークスを燃焼させまくるのだ。
昔ながらの鍛冶屋というのがここのウリ(?)なので、送風機は手動ハンドル式。後ろに写っている鍛冶屋おばちゃんがたくさん回します。



ファイヤー!!
余裕の炎だ、火力が違いますよ。



工房を去ると、蒸気トラックが走っていました。荷台と機関部+キャブの長さが同じっていうのはやっぱりでかくて不利だよなぁって思いましたが、現代のピックアップトラックも似たようなもんでした。アメリカじゃ大きさに関してはあまり気にならないのか。



庭師のガレージ。持ち主だった庭師が寄贈したそうな。



いいガレージだな(よく分かってない



別の建物。色々なものが転がっていますな。



資料館的な建物に入ります。外観は撮り忘れました・・・。
このでかい機械はライノタイプ Linotypeという鋳植機。活字が書かれた版型を鋳造する機械です。かなり大きい機械で、機構も複雑。オットマール・メルゲンターラー Ottmar Mergenthalerというドイツ系アメリカ人が1886年に発明しました。
キーボードを打つと、機械の上部(額が置いてあるところ)から活字が彫られた母型が飲料自販機の如く落ちてきて任意の文字列を形成します。形成できるのは一行ごとです。行の組成が終わったらその次は、鉛などで出来た活字合金を母型に流し込んで一行分の版型を鋳造します。この版型を並べていって一頁分の版型を作っていくわけです。使い終わった母型は自動的に元のストックに戻されていきます。母型にはそれぞれ異なる形状の刻印がされているので、それに合わせて機械が判別して文字ごとに仕分けられて戻されます。
似たような機械に一文字ずつ鋳造していくモノタイプというものもありましたが、ライノタイプの方が版型を速く組成できたそうです。



これが出来上がった版型。



確かに行ごとに鋳造されてますわ。
ちなみに版型には、

サーニッチ歴史道具協会提供

秋の大脱穀祭

蒸気エンジン、荷馬車、校舎、
教会、丸太小屋、博物館、鉄道模型、
砂山川印刷社、
鍛冶屋工房、蒸しトウモロコシ、軽食

9月16~17日
9:30~16:00

大人 $6
16歳以下の子供 無料

住所~~(略)

みたいなことが書かれてました。



この建物、他にも小道具が所狭しと置かれています。
これはパソコンじゃないですか。しかもよく見るとこれApple IIcですよ!
今や意識高い系御用達アップル社の最初期、1977年に発売されたApple IIは世界初の完成品パソコン(先代のApple Iはキット品)で、技術者やパソコンオタク以外にもバカ受けし最終的に約500万台が生産されたとか。
IIcはそれのコンパクト型として販売されたもの。フロッピーディスクドライブも内蔵されていて、重量はおよそ3kg。当時としては小さかったんだそうな。時代だねぇ。

なお隣にあるのはアタリのAtari 410とAtari 800。もっとちゃんと観察してくるべきだったなぁ。



アマチュア無線機器とかそんなのかな?(クソ適当



タイプライター。これも全く分からん代物なのですが、いわゆる手動式でアンダーウッド製の器械かもしれない。
文字の種類が少ないとこういう時便利だよね(極東の方を見ながら



これもタイプライター?なんだかでかいなぁ。

資料館はこんな感じでした。ていうか当時の自分、関心なさすぎだ。ここはもう一回行きたいな。


その5へ→

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