3月21日、合宿4日目。
この日は一日函館に滞在し、函館観光を楽しみます。まず最初に向かったのは「青函連絡船記念館 摩周丸」。
青函連絡船とは、青森駅と函館駅を結んだ鉄道連絡船です。本州と北海道はレールを敷くことが出来ないため、船が鉄道に代わって人や貨物の運搬をします。
この摩周丸は八甲田丸や羊蹄丸などとともに、青函連絡船の最後を飾った一隻です。現在は函館市内にて記念館として保存されています。
現在、ほかに保存されている青函連絡船は青森の八甲田丸のみ(だったよね)。
去年までは東京に羊蹄丸が展示されていましたが去年のうちに公開を終了、その後愛媛にて実験解体されて最期を迎える、というのは鉄道ファンの間ではちょっとした話題になりました。
そんな貴重な青函連絡船に乗り込みます。
青函連絡船には艦ごとにシンボルマークが描かれています。イルカとブイは各艦共通で、浮き輪の内側にそれぞれ違った絵が描かれています。
摩周丸だと、名前通り摩周湖が描かれています。
ファンネル(煙突)に付けられていた(と思う レプリカかもしれない)国鉄とJRのエンブレム。錨もあります。
車両の搬出入を再現した模型。プラレールを使って思いっきりデフォルメされていますが。
でもなるほど、これも一つの手ですな。要所は押さえていますし。
向きを直さないまま貼ってしまった。
青函連絡船の航路です。電球が光ることで現在地を示すこともできるほか、ボタンを押すと周辺の名所の位置も知ることが出来ます。
航路は上りと下りが衝突しないように少しずれているのがわかります。だいたい3時間50分で渡ることが出来るようです。青函トンネルよりも1時間半ほどかかるんですね。
昭和61年11月改正の時刻表。
利尻・大雪・まりも・かむい・天北・たざわ・はつかり・八甲田・ゆうずるなど平成生まれには馴染みのない列車がたくさんあります。
グリーン自由席。E231系のサロみたいなものか。値段もそれ並みらしい。
こっちはグリーン指定席。お高いらしい。
腰掛上部についているのは読書灯です。
そしてここがブリッジ!
ほぼ当時のままで、計器なども動かすことが出来ます。
安全な航海を祈願して金比羅さんを祭ってあります。
レーダー機器。
かつて船員だったボランティアの方からもお話を伺うことが出来、とても有意義に過ごせました。
お話に夢中になって無線室の写真を撮り忘れたのが悔やまれる・・・。
こちらは普通席。席っつうかお座敷。横になれる分、グリーン席よりこっちの方がくつろげるかも知れないです。
最後に船首のほうに行ってみます。ちなみに12時になるとここの汽笛が鳴ってそれを知らせます。まだ完全に死んじゃいないってことですね。
夜は電飾が光るそうです。
船尾。ここから車両を出し入れしていました。
この後は函館市電に乗って沿線を観光します。
まずは市電の乗り潰しをします。函館市電って一本道かと思ってたんですが、途中で2つに分かれているんですね。
系統番号も2と5だけあって、1と3と4はどこだ?と思っていると、これらはすでに廃止されたそうです。中途半端な系統に歴史を垣間見ることが出来ます。
谷地頭電停。温泉があるらしいですがまた今度。近くのスーパーで限定カップめんを見つけたので購入しました。
谷地頭とどっく前を乗り潰した後は、湯の川方面へ。駒場車庫の近くの電停で下車して車庫を外から見学します。
駒場車庫に来たのは電車を見に来ただけではありません。鉄道むすめの松風かれんのポスターがここで販売しているということを聞きつけたからです。むしろこっちの方がメイン。
ポスターはこんな感じです。冬限定のものなんですねー。
函館市電は結構電車の車種が多いのですが、そのほとんどが広告車で占められているので本来の塗装はどんなものなのかが全くわからない状態。少しくらい残してくれてたっていいじゃない。
車庫の中を見てみると、左側にはササラ電車がいるじゃありませんか。
いわゆる除雪車で、前面のほうき状の物(これをササラというようです)を使って軌道上の雪をまき散らします。
去年は東京の江戸東京博物館にも出張展示されてきて、見に行きましたっけね。
新鋭の超低床車9600形「らっくる号」を見てみたいなと思って少し待機。時刻表には低床車が走る列車にはマーキングがされているので簡単に割り出すことが出来ます。
で、来たのが・・・あれ?低床車って他にもいるのかよ。
次回も函館観光、そして聖地巡礼。
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